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バイオハザード5 BSAA監視日記

BSAAは、『バイオハザード5』に登場するバイオテロ対策組織である。このブログは、その組織の情報分析官であるライアンなる人物の、日々更新されるデスクトップを監視し、現在のBSAAの動向をお伝えするものである。

作戦開始の兆候?

 ライアン氏のデスクトップを見ると、849276号と呼ばれる作戦案件が緩やかに進行している模様。2月16日に現地の潜入捜査官であるレイナード・フィッシャーから送られたメールを見てほしい。彼は、キジュジュの街の惨状と、プラーガと呼ばれる寄生体によるバイオテロが現地で起こり得る可能性が否定できないという見解を述べている。

 

 このレポートを受け、氏は、キジュジュで見られる異変がプラーガによるものと確信を持ち、分析を続けているのだ。プラーガは2006年に起きたヨーロッパの山村での事件の鍵となった生物。米国大統領管轄下のエージェント、レオン・S・ケネディの活躍によってプラーガでの世界支配を考えていた教団、ロス・イルミナドスの思惑は潰えたわけだが、遠く離れたこのアフリカの地で、同種のバイオテロの可能性が否めない現実を見るにつけ、世界に拡散していった、文字どおり“バイオハザード(生物的な災害)”の根の深さにおののくばかりだ。

 

 また、今週に入ってレイナード・フィッシャーから、作戦行動のターゲットと思しき男の画像や、かの悪名高き洋館事件で名を馳せたクリス・レッドフィールド氏からの通信も入っている模様。BSAAの創設当初からのメンバーである彼が動き出したとなると、作戦開始の気運が高まっているものと思われる。

 

 さらに注目したいのが、いくつものファイル内で言及されている“アダムのブログ”なるシロモノ(http://kijuju.blogspot.com/)。これは、いままさに現地キジュジュで暮らすアダムなる男のブログである。鉱山へ出稼ぎにきたアダムが、日々の暮らしをつづるありふれたブログだが、BSAA関係者までもが彼のサイトに注目し、現地の状況を把握しようとしていることがわかる。だが、いかんせん、このブログはすべて英語で書かれている。

 以下に、アダムがブログで伝えている概要を書き起こしてみた。まずは昨年のうちに綴られていた分から。諸兄がキジュジュで起きていることを理解する手助けとなれば幸いである。

 


2008年12月14日(日)

 アダムがキジュジュへやってきて数ヶ月。仕事にも慣れ、生活も落ち着いてきた彼が、以前綴っていたブログを再開。http://kijuju.blogspot.com/のサービスに引越している。

 

 

2008年12月16日(火)

 自分が鉱山で働いていること、現場監督への愚痴、仕事終わりに現場の友人たちと酒を飲んだことなど、日々の暮らしを語るなか、ブロンドの女性と出くわしたことが嬉々として語られている。だが、彼には彼女が英語を話すかどうかもわからないくせに、写真だけはバッチリ隠し撮りしている模様。

 

 

2008年12月19日(金)

 仕事のグチに続き、またもやブロンド女性の話。話こそできていないが、彼女が彼氏についてキジュジュにやってきたこと、その彼が不在がちなことなどの噂を手に入れ、その隙を狙って彼女が落とせないか考えている。

 

 

2008年12月23日(火)

 いやなことがあったと語るアダム。路地裏で死んでいた野犬に首がないというのだ。その路地を避け、別の道を進んだ彼が通りがかったのが、とある精肉店。冷蔵庫すらないこの店の主人を、アダムはつねづね怪訝に感じているのだが、そこでは主人が血まみれの巨大な肉切り包丁を洗っており……。

 アダムは街に何かしらの違和感を感じ取っているが、そのことを的確に指摘できず、酒を求めている。

 

 

2008年12月25日(木)

 仲のいい同僚が別の現場に連れて行かれ、飲み仲間に困るアダム。そう思いながらも、ひとりでバーに飲みにいくと、例のブロンド女性の姿が。声をかけると素直にオーケーが出た。

 彼女いわく、最近、首のない動物の死体や、内臓をえぐり出された動物の死体をよく見るとのこと。12月に入ったあたりから、街の様子がどんどんおかしくなっていると女性はこぼす。アダムもここ数日、動物の死体や何かが引きずられたような血の跡、不穏な言葉がつづられた貼り紙や、壁に殴り書きされた落書きなど奇妙なものを数々目にしていた。そのうち、酔いと不安から、女性が彼氏についての愚痴をこぼし始め、アダムは人生最高のクリスマス、と女性を口説き始める。

 

プロフィール

サンフランシス小山

週刊ファミ通で『バイオハザード』シリーズの記事を担当する編集者。プレイの腕前はおぼつかないが、設定や作品の背景に関しては、10年書き続けているだけの蘊蓄アリ。