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第二回「WCCF青春記」 たてしゅ編 後編

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本誌アルカディア『WCCF』ライター陣による『WCCF』回顧録、「WCCF青春記」。
第二回はミラニスタたてしゅ編 後編をお送りします!

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 新感覚サッカーゲーム(※筆者注:当時はデモ画面で実際にこのナレーションが流れていた。)『WCCF』が世にお目見えして1ヶ月あまりが過ぎた2002年初秋。東京近郊のゲーセンは相変わらず長蛇の列が絶えず、その賑わいを別のゲームで遊びつつ傍観する日々が続いていた。しかし、運命の『WCCF』デビューを飾る日がひょんなことからついにやって来た。

 当時勤めていた会社の夏休みを利用して、ある地方へ出掛けた際にゲーセンに勤める知人を訪ねたところ快く迎えてくれてたので、せめてものお礼にと彼が勤める店へお金を落としに行くことにした。するとそこには偶然にも『WCCF』が! さらに幸運にも空席があるではないか! ならば、今スグここでやらねばなるまいと『WCCF』デビューの決断をついに下したのである。

 ところが、早くも問題が発生する。最初に専用のベンダーでスターターパックを購入する必要があることまではわかったものの、何回コインを入れても返却口から全部吐き出されてパックが買えないではないか! またもモチベーション急降下の危機を迎えたが、ちょうど通りがかった店員が「お金を入れる前に、先にボタンを押してください。」と教えてくれたのでひと安心。パックの買い方に戸惑い、メダルゲームでもないのにいきなり千円も払うとは何てぜいたくなゲームなんだと率直に思った当時のことは、今でも関係者とお会いする際のネタ話にたまにだがさせていただいている(笑)。

 結局、デビュー当日からカードを並べて動かすという未知なる遊びにすっかり魅了された筆者は、合計8千円を投資したと記憶している。たった一日で、しかも始めたばかりのゲームに8千円も使ったのは、この日が生まれて初めてのことだった。そして帰京後は、プレイ中に「トレードしませんか?」「そのカード僕に下さい。」などと下は中学生、上は50代と思しきオッサンにまでひんぱんに声をかけられるようになったのでまたまたビックリ! ちなみにゲームを通じて見知らぬ人と会話をした数の多さも、『WCCF』は今なお筆者の中では突出している。

 その後、勤めた会社を辞めた筆者は縁あって2004年からアルカディア編集部よりお仕事をいただくこととなった。そして、『WCCF 02-03』で追加レアカードの紹介記事を最初に書いて以来、現在まで執筆を続けさせていただいているのはまったくもって光栄の至りである。もしあの旅行中に、不貞腐れたまま8千円の投資を惜しんでいたら今ころどうなっていたかと思うと…………恐ろし過ぎて想像だにしたくない(苦笑)。

投稿者 アルカディア編集部 : 17:55
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