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原作小説を手描きのアートで表現した『ムーミン:ムーミン谷の夏まつり』試遊レビュー。ムーミントロール、リトルミイの表情や仕草、セリフまで癒し成分たっぷり【TGS2026】

原作小説を手描きのアートで表現した『ムーミン:ムーミン谷の夏まつり』試遊レビュー。ムーミントロール、リトルミイの表情や仕草、セリフまで癒し成分たっぷり【TGS2026】
 松竹ゲームズは、フランスを拠点とするゲームスタジオCrossbridgeが手掛けるポイント&クリックアドベンチャーゲーム『ムーミン:ムーミン谷の夏まつり』を、Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、 PC(Steam)向けに、 2026年11月12日(木)に発売する。
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 世界中で広く愛されている『ムーミン』の小説作品『ムーミン谷の夏まつり』が原作となっている本作では、小説内の名シーンからゲームオリジナルのストーリーまで幅広く展開。また、美しい手書きアートでムーミン谷の世界を忠実に再現している。

 2026年9月17日~20日まで開催された東京ゲームショウ2026(17日、18日はビジネスデイ、21日は台風25号の影響により中止)では、本作の試遊台が出展。本稿では、そんな本作の試遊レビューをお届けする。

手描きのアートスタイルで生き生きと暮らすムーミンたち

 本作では、ムーミン谷が突如大洪水に見舞われる。この災害によって水の上を漂っていたムーミン一家だが、とある奇妙な建物にたどり着く。そこは、衣装や台本、舞台ならではの“魔法”が詰まった不思議な劇場だった。

 こうした『ムーミン谷の夏まつり』の物語に沿って、キャラクターをポイント&クリックで操作して体験していくのが、本作の基本的なゲームプレイとなる。

 TGS試遊版では、ムーミントロールのガールフレンド・スノークのおじょうさんのお願いに力を貸していくのが目的。彼女はムーミントロールと冒険遊びをするために、絶世の美女になりたいそう。そのために、あざやかなドレスを着て、珍しいお花を耳のうしろにつけたいという。加えて、なくした足輪も見つけてほしいとのこと。
ガールフレンドのために気合いが入るムーミントロール。健気でやさしい姿が愛くるしい。
 プレイヤーは、ムーミントロールやリトルミイを切り替えながら探索し、気になる場所やアイテムを調査。そこで彼女の目的の達成につながりそうなアイテムなどを手に入れ、必要な場所で使用したり、別のキャラクターに譲って手助けをお願いしたりする。

 今回の試遊だと、ドレスの下地となりそうな白いテーブルクロスと、カラフルなペンキを入手し、それを組み合わせることであざやかなドレスが完成。それをスノークのおじょうさんに渡すことで、目的のひとつを達成することができた。

 クラシックなポイント&クリックアドベンチャーではあるものの、調査すべきアイテムなどを教えてくれるヒントシステムがあるため、探索で行き詰まることはなかった。温かみのある手書きのアートの中で、コロコロと表情を変えながら楽しそうに暮らしているキャラクターたちの姿に心が癒されながら、じっくりと探索を楽しむことができた。謎解きが苦手な方でも、存分に『ムーミン谷の夏まつり』の世界に没頭できるだろう。
終盤にはちょっと難しいパズルも登場したが、画面左のヒントを読み解けば問題なく解決可能。ヒントは文章でが表示されるわけではないので、しっかりと観察することが重要そうだ。
試遊の最後では、スナフキンがしばらく帰ってきていないことを心配するムーミントロールたち。天気も悪そうな中、「ひどい嵐がやってくる」との知らせが届き、今回の物語は終了。ここから、本格的に本作の物語が始まるようだ。

ミニインタビュー:開発チームの『ムーミン』への愛を感じてほしい

 本作を手掛けるCrossbridgeの開発ディレクターDanny Park(ダニー・パーク)氏に少しだけ制作の裏側をお聞きすることができたので、その模様をお届け。本作へ込めた想いや『ムーミン』愛などを語っていただいた。

――本作の開発の経緯を教えてください。

ダニー
 子どものころから『ムーミン』が大好きで、『ムーミン』のゲームを作ることが夢でした。そこからゲーム開発者となり、いざ『ムーミン』を題材にした企画を立てることになったとき、最初は『ムーミン谷の彗星』を、白黒のアートとともに作ろうと考えました。しかし、『ムーミン谷の彗星』はダークなお話で、自分たちが作り上げたい『ムーミン』ゲームとは少し離れていると感じましたので、明るい物語をカラフルに表現しようと『ムーミン谷の夏まつり』を題材に選びました。

――アートは色彩豊かで、『ムーミン』の世界に入り込んだような感覚で楽しめました。

ダニー
 ありがとうございます! アートにはいちばん力を入れました。オリジナルの『ムーミン』のアートに近づけながら、かつカラフルで親しみやすいように作り上げることを大事に制作しています。アートの制作中は、必ず開発チーム全員で進捗を確認し、フィードバックをしながら進めていたほどです。

 物語は、原作を再現しつつ、オリジナルのストーリーも描いています。その中でパズル要素を組み込んで、ムーミンたちといっしょに冒険していく感覚を楽しめるゲームを目指しました。その過程で、原作の世界観を壊さないようにパズル要素を組み込んでいくという点にはすごく気を配りました。

――『ムーミン』という題材やアートスタイルから、幅広い年代の方が興味を惹かれそうです。

ダニー
 はい、小さなお子さんにも遊んでいきたいですし、幼少期に『ムーミン』に親しんだ大人の方々にも遊んでいただきたいと考えています。そのため、パズルの難易度設定にはかなり苦労しました。すべての年代の方にとって難しすぎず、やさしすぎないように目指し、ヒントシステムも導入しました。ですが、もしお子さんが迷ってしまうようなら、ぜひ親御さんもいっしょに遊んでいただきたいなと考えています。

――作中のキャラクターたちのセリフもやわらかく、その中でそれぞれの個性が表現されていて、違和感なく楽しんで読み進めることができました。

ダニー
 そこも、注目していただきたいポイントです。私たち開発チームは、みんな『ムーミン』の大ファンで、小さいころから『ムーミン』といっしょに育ってきました。そんな『ムーミン』への愛のもと、「ムーミントロールなら、リトルミイならどういうふうに話すだろう」としっかりと議論しながら表現しています。私たちの『ムーミン』への愛を、彼らのセリフからもぜひ感じていただきたいと思います。

――それでは最後に、本作を楽しみにしている日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。

ダニー
 日本の『ムーミン』ファンの方々に存分に楽しんでいただけるように、ストーリーやアート、日本語テキストまでとことんこだわっています。大人のファンの皆さんには昔を懐かしみながら遊んでいただければと思いますので、ぜひ手に取ってくださるとうれしいです。

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