2026年9月17日~20日(※21日は台風の影響を鑑みて開催中止)に幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2026(TGS2026)。セガ/アトラスブースにて、RGGスタジオによる新作『STRANGER THAN HEAVEN』(ストレンジャー ザン ヘヴン)が出展されていた。 内容は、本作をいち早く体験できる試遊プレイ、うちわやネックストラップがもらえるノベルティ配布、未発表楽曲を含む楽曲映像を見られるシアター、作品の5つの時代をコンセプトにした体験型展示(ウォークスルーミュージアム)の4つ。

東京ゲームショウの試遊版はこれまで海外イベントで出展されていたデータを調整したうえで、初級、中級、上級者難度の3マップが遊べるというもの。なお、日本での一般向けの試遊イベントは今回が初めて。街の探索やコンバットアクション(バトル)、ミニゲームなど、一通り体験した内容についてお届けしていこう。
※記事内のボタン表記はXBOXコントローラーのものです。『龍が如く』とは違う操作にあたふた。ガードはもっと使ったほうがいい?
本作は5つの時代、5つの舞台で、主人公・大東真たちの50年を描く。試遊できるエリアは、いちばん若い時代の大東を動かせる小倉、そのつぎの時代の広島、大阪のエリアだ。場所と年代については以下の通り。
- 1915年:福岡・小倉(初級バトル)
- 1929年:広島・呉(中級バトル)
- 1943年:大阪・ミナミ(上級バトル)

1915年:福岡・小倉

1929年:広島・呉

1943年:大阪・ミナミ
『STRANGER THAN HEAVEN』を遊ぶのは筆者自身も今回が初めてだ。最初は手探り感覚のプレイ。試遊しに来た一般来場者と近い感覚で遊んでみたかったので、過去の海外イベントで公開されていた試遊動画はあまり見ておらず、バトルに関しては「『龍が如く』とは違い、右半身と左半身をそれぞれ使って戦う」ぐらいの事前知識しかない。
とりあえず最初は中級バトルを選んで、1対7の戦いに挑んでみたものの……お互い殴り殴られの泥臭い流れをくり広げてゲームオーバー。そもそも本作の操作方法はLB、LTボタンで左半身。RB、RTボタンで右半身を使って戦う。『龍が如く』シリーズの癖でXボタンやYボタンで攻撃しそうになり、とっさに押しても何も出ないし、武器は入れ替わるのであたふたしてしまう。

主人公の大東はデカいバールやトンカチを振り回しているのに、なぜか押され気味。すまん大東。


戦闘のテンポは、昨今のゲームや『龍が如く』シリーズと比べるとちょっと遅いかな? という印象。拳や武器で殴ったときにヒットストップ(※)がかなりかかっている影響だろうか。ただ、重そうな動きと鈍い音が混ざり合うことにより、本当に当たったら痛そうな生々しさはこれまでのRGGスタジオ作品より増している。
※ヒットストップ:相手を攻撃したときに、時間が一瞬止まるような演出を指す。手ごたえや重みの表現として使われる。 殴りかたも“ムダのない動き”というより、腕を大きく振り、振り抜いた後はふらついたりする荒々しい感じ。ありったけの力任せで戦う泥臭さが、素人ケンカっぽい空気をより引き立たせ、先ほど言った“生々しさ”というものをよく再現していると思う。


3種類のバトルを試して感じたのは、『龍が如く』シリーズのような感覚で回避(Aボタン)すると、ときどき相手の攻撃が引っかかるという点。避けたつもりでもくらってしまい、「あれ?」と首を傾げる自分。
ただし、ガードはしっかり強い。相手の攻撃をちゃんと防御して、その隙間を狙う。これだ! 正解なのかハッキリわからないけれど、ガードして強攻撃でぶん殴る。このやりかたが強い。いまはこれで切り抜けよう。

別の日に行われたスタッフインタビューでは、プロデューサーの阪本寛之氏によると、「『龍が如く』のスウェイに慣れている人は、つい回避をしちゃうと思うんですよね。本作はガードが重要なので防御してください」という話が出てきた。試遊時の自分を言い当てられたようでドキッとしてしまった。
そうそう、そうなんですよ。自分の場合、『龍が如く』だととりあえずスウェイで距離を離して殴って……みたいな動きだったから。
ちなみに、SNSでも「倒せなかった~」と一部言われていた上級バトルは、体力がなくなるギリギリでなんとかクリアー。溜め強攻撃を当てると怯みやすいように感じたので、気を付けてガードしつつ狙っていく戦法。ターン制バトルのような駆け引きになっていた。ジャストタイミングでガードできると、相手に隙ができて有利になるので、本作では防御手段をもっと信頼していいんじゃないだろうか。


上級バトル(大阪)の相手は刀を使う強敵。試遊した人からは「侍」、「落ち武者」とか呼ばれていた。
フィールドでの音集めはバトル中にもできる。食事やミニゲーム(腕相撲)も
カラッとした乾いた空気感の福岡、雪が降る広島、時代が進んで歓楽街の熱気がある大阪、それぞれのフィールドも探索。試遊版はバトルだけでなく、飲食シーンやちょっとした遊びも楽しめる。




セリフ表示は、簡素でゲーム画面に自然と溶け込む感じに。
Xボタンを押すと“耳を澄ます”というアクションがあり、これは本作のメイン要素のひとつである“音集め”に関わるものだ。バトル以外にも、興行師としてショービジネスを盛り上げていく本作では、歌手や演奏者だけでなく曲作りも必要。大東には音を記憶する能力があって、街中で集めた音を人を介して曲に変換していく。
フィールド内で耳を澄ますと取得できる音が視覚的に表示され、それらをゲットできるというわけだ。


火鉢で焼かれる魚、バサバサと揺れるのぼりなどいろいろ。
あらゆる周りの音が用意されているほか、さらに、この音集めはバトル中でも表示されていたので「えっ、こんなところにも!?」みたいな集めかたも楽しめそうだった。いったいどれくらい種類があるのだろうか……?

ほかにも遊んでいて、「ここ、いいなあ」と思ったのは食事シーン。やはり作る手間が大変なのか、『龍が如く』では後ろ姿やもぐもぐしているところだけを映したり、省略できるところは省く演出だったが、『STRANGER THAN HEAVEN』は大東がうまそうに食べるので個人的にすごく印象に残っている。
揃え箸をやったり、スプーンでカンカン音を立てて食べたり、不作法だけど、別に皆が行儀よくやってるわけでもないよなぁ……みたいな横着さが「らしいな」と感じた。雑に食べるのもリアルっぽさをよく表していて、これはこれでゲームにおける食事シーン演出のひとつとしていいんじゃないかな。うまいメシはうまそうに食べるのがいいですからね。





広島マップは、1915年の福岡から14年後が舞台。大東の見た目が変わりすぎてて気になる。

福岡で遊べた“腕相撲”。先日の公式番組で紹介されたばかりの“ベーゴマ”を遊んでみようと走り回ったが、今回の試遊版は行けるエリアが制限されていたのでできなかった。
この記事を書いてるときに、過去のデモ版公式動画を確認してみたところ、今回の試遊では通りかかる人々や賑やかな声がすこし増えていて、細かい部分も徐々にしっかりとブラッシュアップされているのを感じた。まだ見ぬ熱海と東京マップがどのようになっているのか、今後の発表が気になるところだ。
関連記事