かなたさんのさまざまな顔を楽しめるパフォーマンスの数々。何度も驚かされる演出にはこだわりを感じた






曲中には銃を取り出して上に向けて射撃。巨大な扉が降ってくると同時に、かなたさんも光に包まれて6th fes.の『Color Rise Harmony』衣装に早着替え。1曲目とは思えない選曲と演出に一気に会場の熱を上げた。







独特なリズムを響かせる『おらくる』では、クラップを煽って会場の一体感を高めていく。皮肉っぽさの中に愛を感じられる歌詞に合わせた、かわいらしい振り付けに釘付けだった。先ほどまでのかっこよさとのギャップにも惹かれる。続く『インキャララバイ』では、コール指南表や“インキャによるインキャのためのコール講座”を出していたこともあり、へい民(かなたさんのファン愛称)による「インキャに愛を!」を始めとした見事なコールが有明アリーナに鳴り響く、(いい意味で)異様な空間が広がっていった。頭上に現れた巨大な“うぱお”も印象的だった。







かなたさんの多彩な表現力に驚かされた後はMCへ。「こんかなたー!」とおなじみの挨拶を決めて、念願のソロライブに対しての意気込みを語った。ライブは生演奏なのだが、かなたさんが引き連れてきたのはガールズバンド。かなたさんの初期衣装の腕章と同じものを身に着けており、細かなところにもこだわりを感じた。
そして注目だったのは変化したステージ。曲や会場の歓声によって動くギミックが搭載されており、「かなたかわいい!」の声に合わせて大きく翼を広げていた。ちなみにここまでの様子はYouTubeでの無料チラ見せで観ることができるので気になった人は下記をチェック。





MC明けは、3年前に歌ってみた動画を公開している『テレキャスタービーボーイ』をライブステージでもカバー。原曲リスペクトのステージ演出や生演奏も相まって、かなたさんの歌声に虜。落ちサビ前の高音は聴いていて心地よさすら感じるほど。『睡キャン界隈』で再びアルバム曲に戻ると、片想いな歌詞を安定した歌声で歌い上げる。サビの振り付けがとにかく魅力的でかわいい。








曲が終わると再び銃を取り出し、今度は会場に狙いを定めて撃ち抜く。頭上にあった巨大な天使の輪は地に堕ち、ステージの羽は閉じて赤く燃える。かなたさん自身も赤くなり、そのまま堕天使衣装にチェンジ。ストーリーを感じられるような粋な演出に息を呑む。






堕天使となったかなたさんは、新たなステージを構築して雰囲気を一変させる。そして儚げな表情から、自身が作詞・作曲を担当した『別世界』と『十万億土』を歌い上げる。あまりにも自然で美しい流れには鳥肌が立った。ひとりの女性への複雑な想いを表現した『別世界』から、クセになるラップパートが印象的な『十万億土』。かなたさんが表現したい世界を、ライブだからこそより繊細に伝わってくるように感じた。






裏で生演奏が続いたまま、MCパートに入る。演奏のリズムにあわせて、クラップとコール&レスポンスを行う。急に始まるソーラン節には思わず吹き出してしまったが、かなたさんらしさを存分に感じられた。演奏はそのままに『DA・LI・LA』につなぐ。オシャレなメロディーとどんどんと激しくなっていく歌詞、かなたさんの魅惑のダンスには大人っぽい魅力を感じられた。









ここでかなたさんに真っ白で大きな翼が生える。その翼で天高く飛び上がり、翼に包まれる。そこから現れたのは、本ライブのキービジュアルに使用されているロックオン衣装に! ここまでにもさまざまな演出に驚かされてきたが、この演出には「おお!」と声が漏れてしまうほどの衝撃だった。










そのまま新衣装で『きゅーぴっど。』を歌い上げる。この曲と言ったらサビの振り付けだが、かっこいい新衣装とかわいさ全開の振り付けのギャップが凄まじかった。ダンスにあわせて揺れるポニーテールもイイ!
会場の盛り上がりは最高潮となり、畳みかけるようにハイテンポなメロディーの『セルフサービス』を披露。ボーカロイドかと思わせるほどのサビの高音には思わず拍手をしてしまうほどの美しさを感じた。










ここで「サイリウムの色をピンクにして!」と会場に呼びかける。ピンク色に染まった会場に、ゲストのAZKiさんが登場。会場はさらなる盛り上がりを見せ、そのままふたりで『至上主義アドトラック』を歌唱する。ふたりの歌声の相性は最高のひと言。










そのままふたりでMCパートに。AZKiさんが「右手にマイク、左手に地図、あなたのハートをゼロゲッサー!」とおなじみの自己紹介を決め、リハーサルのときにすでに涙が出そうだったと語った。そして新衣装の紹介や声出し、「どちらが清楚か?」、「どちらがゴリラか?」をペンライトの色で決めたりと賑やかなMCパートとなった。






ふたりでもう1曲歌うと煽り、かなあずで最初に歌ってみた動画を上げた『三つ葉の結びめ』を歌唱。約5年前の歌ってみた動画からふたりの成長が感じられる、かつふたりの尊い関係性などが押し寄せてきて自然と涙が出てくるステージとなった。








再びかなたさんのソロに戻ると、『Last-resort』と『アイドル』を続けて披露。『Last-resort』では衣装のジャケットを脱ぎ捨てて、メガホンから力強い歌声を轟かせ、『アイドル』ではマイクに持ち替えてあざとさ全開で歌い上げる。クールとキュートの属性を見事に使い分ける姿は、まさに“完璧で究極のアイドル”だった。











ここで最後のMCパートへ。終盤のMCでは手紙を読むホロライブメンバーが多いが、かなたさんは直接スピーチすることに。「片耳が急に聞こえなくなって。辛くて。なんでなんだろうと思った。でもそんな僕でよかったなと。みんなのおかげで幸せ。諦めないでよかった!」と、過去の苦悩や試練を乗り越えてソロライブまでたどり着いた喜びを涙ながら語った。この言葉に感極まったへい民も多かったのではないだろうか。ここで残り2曲であることを告げると、「え~~」と名残惜しい声が会場に響く。




最後の2曲は『片羽』と『わたしのせいだ』だった。MCのスピーチからのこの選曲もズルい。かなたさん、Toby Fox氏、かめりあ氏が手掛ける『片羽』は、かなたさんのソロライブまでの軌跡が感じられるような圧巻なパフォーマンスで魅せつける。『わたしのせいだ』の歌い始めは、光の使いかたなどがアルバムのセカンドジャケットと同じ構成になっていた。これに気付いたときには鳥肌がすさまじかった。これまで数々の逆境を超えてきたかなたさんの力強い歌声でラスト1曲を歌いきり、ステージを後にすると、会場と配信のコメントからは「アンコール!」の声が鳴り響く。





しばらくすると映像が映し出される。デビューからソロライブまでの思い出をひとつの弾丸に込めて、両手で包み込む……。






エモさを感じる映像から、新衣装の上にライブTシャツを着た姿でかなたさんが再びステージに現れる。代表曲とも言える『特者生存ワンダラダー!!』を熱唱。これまでもかコールを響かせ、アンコールとは思えないほどの盛り上がりを見せる。






本当に最後のMCパートでは、「天使だけど走馬灯に出てくる1日になった。へい民いつもありがとう。みんなが愛しくてたまらないよ!」と客席に笑顔と手を振りながら伝えた。そしてライブは残すこと2曲となり、名残惜しさを残しつつラストスパートへ。




「いくよ! みんな! ついてきてください!」というMCから披露されたのは、ホロライブの全体曲『Shiny Smily Story』(通称、SSS)。もちろんかなたさんのソロバージョンだ。かなたさんの全力のパフォーマンスに、へい民はコールでしっかりと答える。いよいよ最後となる曲は『世界で一番のアイドル』だった。アイドルに憧れ、アイドルになったかなたさんにぴったりの楽曲。うぱおが飛び交う有明アリーナのステージで、満点の笑顔で歌って踊る姿はまさに“世界で一番のアイドル”であった。「いま世界でいちばん幸せなアイドル、天音かなたでしたー! ありがとう!」というかなたさんの言葉で締めくくられ、大歓声の中ライブは幕を引いた。










天音かなた 1stソロライブ“LOCK ON” セットリスト
- Knock it out!
- おらくる
- インキャララバイ
- テレキャスタービーボーイ
- 睡キャン界隈
- 別世界
- 十万億土
- DA・LI・LA
- きゅーぴっど。
- セルフサービス
- 至上主義アドトラック
- 三つ葉の結びめ
- Last-resort
- アイドル
- 片羽
- わたしのせいだ
- 特者生存ワンダラダー!!(アンコール1曲目)
- Shiny Smily Story(アンコール2曲目)
- 世界で一番のアイドル(アンコール3曲目)

















