HOME> アニメ・声優> たかはし智秋:キャラクターにハートを吹き込むのが私たちの仕事
ファミ通Xbox(毎月30日発売)の人気連載コーナー“エンジェル・ボイス
アゲイン”がファミ通.comに出張。誌面の都合で、本誌では泣く泣くカットせざるを得なかった声優さんの貴重なお話の数々を完全網羅。旬の声優さんが語る“声のお仕事”に対する思いとは? 本日のゲストは、たかはし智秋さんです(不定期連載第27回)。
【本日のゲスト・たかはし智秋さん】 |
Xbox 360ユーザーには『アイドルマスター』の三浦あずさ役でおなじみ。その明るいキャラクターがファンのあいだで人気を博している。最近はグラビア雑誌などにも積極的に登場している。 |
●モノマネ芸が声優に……
――まずは声優を目指すきっかけから教えてください。
たかはし とにかく小さいころから変わった子でした(笑)。セクシーポーズがすごく好きで、3歳のころからビニールテープのまえでポーズを取ってみたり。していることは、いまとそんなに変わらないかな(笑)。そんな子が小学校に行くと、やっぱり浮くんですよ。「あの子は様子が少しおかしい」みたいな感じで。けっこうみんなドン引き(笑)。そんなときに転機になったのがモノマネでした。
――芸は身を助けるを地で行く感じですね!?
たかはし ちょうどそのころモノマネブームで、コロッケさんによるちあきなおみさんのモノマネが大人気だったんですね。それで、私は下の名前が“ちあき”だったことから“ちあきなおみ”と呼ばれてからかわれていたのですが、「このままではいかん。もっと強くなろう!」って思って、あるときほくろをつけて『喝采』を歌ったんですよ。そうすると同級生たちが熱心に聞きだして、「またやって〜!」みたいな感じになったんですね。そこからですね、クラスの人気者になるべく、いろいろなモノマネ芸を習得しだしたのは。
――幼少時代からユニークだったんですね(笑)。
たかはし 浮きまくっていました(笑)。なにしろうちの母親がモータウン・サウンド(※)が好きで、よく聴かされていたんですよ。何と、物心ついたときのクリスマスプレゼントが、マイケル・ジャクソンの大ヒットしたCD『スリラー』だったという(笑)。マイケルが死んだときは、ショックで泣きました。
※モータウン・サウンド=アメリカ・デトロイトのレコードレーベルから端を発したポップな黒人音楽
――声優への道を意識しだしたのはどんな理由から?
たかはし 小さいときにショックだったのは、朝から晩まで私といっしょに遊んでいた同級生が、テストであっさり100点取ったりするんですよ。同じように遊んでいる私はいつも20点。ちょっと劣等感を覚えまして、少し勉強してみたんです。でも60点くらいがせいぜい。そこで人にはもともと頭の構造というものが存在するということに気づいてしまったんですね。努力しなくてもできる人とそうでない人との差は確実にあるんだということに。
――小学校低学年で気付いてしまった?
たかはし 5段階評価で“オール1”だったら、それはそれで突き抜けていて、逆に才能を感じますが(笑)、私の場合はおおむね“2”でした。成績“2”の人が、“4”や“5”の人と対等に渡り合っていこうと思ったら、並大抵の努力では足りないわけです。そんなときに、私の中でちょっとだけでもポテンシャルの高いものがあるとしたら何だろう……って考えたときに思いついたのが、いろいろな声マネをしたり、何かを表現するということだったんです。まあ、せいぜい“3”くらいはもらえるかなって。人間やっぱりちょっとでも楽をしたいじゃないですか。“2”から始めるよりは、“3”から始めたい。ちょっとした私の人生の近道が声優への道だったんです。
――それを小学校低学年のときに思った?
たかはし はい。私はとにかく劣等感の強い子で、小学校の低学年ぐらいから自分と向き合うことが多かったんですね。じつは小学校6年のときの卒業文集に、「将来は声優になりたい」と書いたんですよ。それでとにかくお芝居を学びたいと思い、中学から高校にかけては部活で演劇をやったり、テレビのサスペンスドラマのエキストラに出たりしていました。サスペンスドラマでは、片平なぎささんとごいっしょする機会があったのですが、そのとき片平さんから「あなたの声、おもしろいわよ」とアドバイスをいただけたことも、声優への道を後押しするひとつのきっかけになっているかもしれません。
――ご両親は声優さんへの道は?
たかはし 大反対です。母親は、私にふつうの仕事に就いてほしかったみたいで、高校3年の三者面談のときに、内定が決まっていたにも関わらず「私、オーディション受けます!」と宣言したときは、泣きだしてしまったくらい。母親には「ふつうの子がよかった。なんで智秋ちゃんはふつうに大学に行かないの?」と涙ながらに言われましたね。父親はとても厳格な人で、「100万円やるから出ていけ!」と、すごい剣幕でした。でも、100万円をくれるところが娘への愛情ですよね(笑)。
――そ、それは激しい……。
たかはし 父親にしてみれば、「どうせオーディションなんか受けても無理に決まっている。こいつは痛い目に合わないとわからない」と思ったんでしょうね。私は声優の養成所も含め、5社くらい受けたんです。お笑い芸人のように、どのオーディション会場でも入ったらすぐにコケるなど、まずはボケてやろうと思いました。とりあえず目立つために。
――(爆笑)。
たかはし 中には、老舗の俳優養成所のオーディションもあったのですが、そこでボケをかましてもまったくリアクションがありませんでした(笑)。「きっとダメだろうなあ……」と思っていたら、驚いたことに5つ全部受かってしまったんです。
――あら、それはすごいですね!
たかはし まぁ、さっそく家族会議を開きまして。5社の合格通知を見せて「パパは受からないって言ったけど、アタシ受かっちゃったのよねー。どこに行こうかな」とこれみよがしに言ってやりました(笑)。母は「お父さんが悪いのよ、お父さんのせいよー」と、もう号泣。父はずっと苦虫を噛み潰したような顔をしていましたね。いい気になっていた私は、「アタシが有名になってもホエズラかくなよ!!」と家を飛び出しまして、老舗の声優事務所の養成所に通うことにしました。ま、1年後には生活できなくなって、「ごめんなさい」と土下座して家に戻ってきたんですけどね。
――な、なんという変わり身の早さ(笑)。
たかはし 帰った日がちょうどおじいさんが亡くなった1週間後で、私はぜんぜん知らなかったんですよ。おじいさんに私のことを聞かれた母は、「智秋ちゃんは、女優さんになったのよ」と伝えたらしいんですね。「いいなぁ……ちいちゃんは女優さんか……。いいなぁ……」。それが、私の大好きなおじいさんの最期の言葉でした。この一件で母は、亡くなった祖父のためにも、私を応援してくれるようになりました。父は「おまえは就職したとみなすから、自分のことは自分でやれ。生活費もちゃんと入れろ。だから、オーディションに受かって、ちゃんと仕事を取ってこい!」と渋々ながらも許してくれましたね。
――きびしくもやさしいお父さんですねえ。いずれにしても、そこからたかはしさんの声優としての活動が始まったわけですよね。
たかはし 現場では緊張しっぱなしでしたね。村(小学校)ではいちばんだったけど、都会(社会)に出たらそれほどでもなかったみたいな(笑)。とにかくしゃべれない、漢字が読めないで、まわりの人にはめちゃくちゃ迷惑をかけました。“自ら”を“じら”と読んだり、“試みる”を“しみる”と読んだり……。いまでいう羞恥心の走りみたいな感じでした(笑)。あと服装! 私だけすごく派手で、ものすごく浮きまくっていましたね。いまでも印象に残っているのはデビューして間もなく演じたゲームのお仕事です。漢字も苦手な子が、黙読するだけでも精一杯なのに、きちんと音読しないといけない。収録中はとにかく皆さんを待たせてしまって、30ワードの収録に4時間くらいかかってしまいました。まわりの先輩声優さんがフォローしてくださっているにも関わらず、そのフォローに気づく暇もありませんでしたね。あのときはさすがに「(声優という仕事に)向いていないのかな」と思いましたね。そのあと、3年間在籍した事務所を諸事情で退社したのです。でも、そのあとでふと思ったんですよ。「ここで諦めていいのか?」って。よく考えてみると、その3年間はアニメも洋画の吹き替えもほとんどやってこなかった。だったら、「もう1回納得がいくまでやってみよう!」ということで、1週間後に別の事務所に入ることになりました。
――は、早いですね(笑)。
たかはし ありがたいことにね(笑)。ご縁に感謝です。でも、新しい事務所でも挫折があったんですよ。洋画の吹き替えで役ををもらったのですが、下手くそで途中で降ろされてしまったんです。新しい事務所に移って1年くらいだったのですが、さすがにそのときは私も「声優には本当に向いない。やめよう」と思い、その旨を伝えに事務所へ行ったら、何と海外ドラマのレギュラーが決まっていたんです。もうびっくりしました。私が降ろされたことを知っているのかな……って思って聞いたら「そんなのよくあることだよ。この業界は努力が必要な世界だから、がんばって!!」と逆に元気づけられましたね。
――そうなんですか。
たかはし それでよく考えた結果、辞めるのはこの作品が終わってからでも遅くないかなと思いまして。この作品だけは、責任を持ってやり遂げることにしました。まずは、マネージャーさんに相談してみたんです。「人のお芝居を見て、勉強したほうがいいでしょうか?」と。そしたら「人の芝居は楽しむだけでいい。自分に何ができるかを知ってほしい」とアドバイスされたんです。たとえば、Aさんという声優さんがかわいいお芝居をしたとして、私がその真似をしても、Aさんという声優さんと同じかわいさが出せるとは限らない。同じように泣く演技をしても、Aさんと私とでは同じように聞こえるとは限らない。つまり、自分を知ることが練習なんだって。目からウロコが落ちた瞬間でしたね。“なるほど”と。
――それが転機になった?
たかはし はい! いただいたレギュラーがとても楽しい現場で、素敵な先輩たちにかわいがっていただきました。そして、温かいアフレコ現場のありかたを学びました。そのレギュラーが終わるころには、今度はアニメのオーディションに受かって、さらにまた……という感じでいつの間にか辞める話はどこかに消えてしまいましたね(笑)。
●声優としてのプライドを持って取り組んでいるグラビア
――いままででいちばん印象に残った役は?
たかはし うーん……挙げるのが苦しいですね。私はいつも自分の声をテープに録って練習したりするので、演じた役はたいてい覚えています。私自身が役に憧れたりもします。
――たかはしさんというと、ゲームファンには『アイドルマスター』の三浦あずさ役が印象深いですが……。
たかはし アーケード版からあずさを演じているので、もう長い付き合いになりますね。スタッフの方とは以前別のアーケードでごいっしょしたことがあって、『アイドルマスター』のオーディションへのお誘いがあったのですが、なぜあずさになったのかはよくわかりません(笑)。それまで私は、おっとりした役をあまり演じたことがなかったので……。あずささんが私の新しい側面を見つけれくれたと言えるかもしれません。彼女に感謝です! でも、最初に演じたときはおっとりしたしゃべりかたにイライラしてしまいました(笑)。
――あはは。最近グラビアのお仕事も増えているみたいですね。
たかはし 私、写真を撮られるのがすごく好きなんです。昔はマドンナになりたかったくらいなので(笑)。最近グラビアをやらせてもらって気づいたのですが、アフレコとグラビアはとてもよく似ているんです。たとえばカメラマンさんに「もっと足を開いて!」と言われたときに、なぜそう言われたのかを考える。そして、もっとワイルドな表情を欲しがっているんだと気がついて、シャッター音とともに瞬時にワイルドな表情を作るんです。アフレコも似ていて、「もうちょっとこうして」と言われたら、絵に合わせて瞬時に要望通りのお芝居を演じる。“自分を知る”という点では、アフレコやグラビアだけでなく、クリエイティブなことはすべて同じかもしれませんね。自分との対面がある。私がグラビアに出ると、同業者の皆様も喜んでくださるんですよ。
――あら、それは意外ですね。
たかはし そうなんです。ふつうグラビアに出ると「(声優が)こんなチャラチャラしたものに出て!」って思われるかもしれませんが、私が“声優”としてのプライドを持ってグラビアに取り組んでいることをみんなわかってくださるんでしょうね。だから、仲間や先輩が「掲載雑誌買ったよ!」とうれしいことを言ってくださる。いまは洋画の吹き替えにモデルさんが出てくる時代だったりします。でも、声優はそうそう簡単にできるもんじゃない。マイクの位置ひとつで苦労する職人技です。「餅は餅屋」じゃないけれど、声の仕事は声優に任せてほしい、というのが私たちのホンネです。だから、タレントやグラビアアイドルがこっち(声優業)に来るんだったら、逆に私もあっち(グラビア界)へ出て行こうと。
――それが声優としての“プライド”なのですね?
たかはし はい。「なぜグラビアをやるの?」って聞かれたら、「声優としてのプライド」と言いたいですね。なんとなく地味だし声だけなら誰でもできそうと軽視されているような気がするからです。声優というのは、自分の“魂”を込めてアニメキャラに“ハート”を入れる仕事。プライドを持ってやっていきたいです。
――では、最後に今後の抱負をお願いします。
たかはし 「これからも声優として、そしてよきエンターティナターナー(笑)として、たかはし智秋らしく、自分を信じてがんばっていきたいと思っております!! 皆さんも私を信じて、たかはし智秋をYo!チェケッラッチョ!!」って書いてくださいね(笑)。
※たかはし智秋さんの公式ブログはこちら
photograh:Daisuke Komori
【12月30日19時50分修正】当記事のタイトルに誤植がありました。“キャラクターにハードを吹き込むのが私たちの仕事”ではなく、正しくは“キャラクターにハートを吹き込むのが私たちの仕事”です。読者の皆さま、および関係各位に多大な迷惑をおかけしましたことをここにお詫びするとともに訂正させていただきます。
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