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今井麻美の2ndシングル『Strawberry 〜甘く切ない涙〜』について直撃インタビュー

2009/10/9

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●初のPVについても聞くロングインタビュー!

 

 『アイドルマスター』の如月千早役、『NEEDLESS』のソルヴァ役などでおなじみの人気声優・今井麻美。彼女が、2009年4月のデビューシングルCD『Day by Day / Shining Blue Rain』に続く、2ndシングル『Strawberry 〜甘く切ない涙〜 / Kissing a Dream』を2009年10月21日に発売する。中でも『Strawberry 〜甘く切ない涙〜』は、TBS・MBS系アニメ『にゃんこい!』のエンディングテーマで、今井麻美にとって初のテレビアニメ用テーマソング。また、同CDの限定版にはこれまた今井麻美初となるプロモーションビデオ(PV)を収録したDVDが同梱されている。メジャーデビューに続き、そんな初めて尽くしとなる彼女の2ndシングルについて、発売元である5pb.にて合同インタビューが行われた。今井麻美らしい笑いの絶えないロングインタビューを、ほぼノーカットでお届けしよう。

 

●幼少時からのアニメテーマソングへの思い入れ

 

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――2ndシングルが発売になると聞いたとき、どう思われましたか?

今井麻美
(以下、今井) 2009年4月にデビューさせていただきましたが、そのときはデビューが決まったという実感があまり湧かなかったんです。ただ、それからなんとなくぼんやーりとしたイメージで、2ndシングルのお話は来るのかしらと、自信があるような感じではなく、来たらいいな程度には考えていました。だから、「2ndシングルが決まりましたよー」というお話を聞いたときは、素直に「うれしい。ありがとうございます」って、ふつうに受け止めたんです。ですが、まさかそれがアニメのエンディング曲だと思わず、エンディング曲だと聞いたときは「え!? 何を言ってるんですか、またまた冗談を!」と、デビュー時と同じような感覚になって動揺しちゃいました(笑)。そんな感じで、アニメのエンディング曲と聞いても実感が湧かなくて、うれしいという感情が湧きあがってくるまではしばらくかかりましたね。
 

――ちなみに、アニメテーマソングへの思い入れはありますか?
 

今井 子供のころの私にとってアニメのオープニングとエンディングは重要な存在でした。そのアニメのオープニングとエンディングが好きかどうかで観る番組を決めていた気がするんです。子供のころから歌が好きでしたから、アニメで歌が流れたときにそれをいっしょに歌える喜びが強くて、ただでさえ声が大きいのですが、そんなことを気にせずアニメを観ながらフルパワーで歌っていましたね。もしかしたら親にはご近所から文句があったかもしれませんが、そこで叱責することもなく、のびのびと育ててくれました(笑)。そういう風にアニメを観ていた私にとっては、オープニングとエンディングがどれだけ大事かを体感していたので、今回の『にゃんこい!』の曲を私が歌わせてもらうと決まって、「私と同じような感覚になってくれる人がいるのかな、いたらいいな」という期待と不安が入り混じりましたね。アニメの曲は、その曲を聴くと当時を思い出すというものの典型だと思うんです。もちろんドラマなども主題歌はありますが、私にとってアニメのテーマソングのほうが思い出せるイメージが強くて。当時は録画機器が家になかったので、好きなアニメの歌を頭で覚えるしかなく、しかもいまでこそ歌詞が表示されるのはふつうになっていますが、昔は出ないものもありましたよね。とくに私の好きなアニメは歌詞が出なかったので、実際に聴きながらノートに歌詞を書き起こして覚えていたんです。アニメのエンディングと聞いて、その当時の感覚が浮かんできたのですが、同時にうれしさと怖さと、どうなっていくんだろうという期待も混じって浮かんできましたね。


――ちなみに、『にゃんこい!』のエンディングはこんな感じです。(今井さんにエンディングの映像を見せる)


今井
 私、第1話の放送日当日、うっかり寝ちゃったんですよ。本当にすみません……。すごーい、かわいい。親御さんにも安心して見せられますね。どれとは言いませんけど、観てるとドキドキしちゃうようなエンディングがありますからね(笑)。
 

――というわけで、いま観ていただきましたが、いかがでした?
 

今井 エンディングがどんな絵になるのか知らなかったんです。とにかくネコちゃんがたくさん出てくるアニメなので、ネコちゃんがたくさん出てきたらいいなあと思っていたら、実際にたくさん歩いて出てきたのでニヤニヤしちゃいますね。スタッフの方に、私は『にゃんこい!』の“こい”担当って言われているんです。“にゃん”担当は、オープニングを歌っている“ゆいにゃん”こと、榊原ゆいちゃんで。“こい”担当ということでどうなるのかなと思っていたんですが、すてきな仕上がりになっていてうれしいですね。ビデオに毎週ズラして録画したいです。
 

――ズラして録画?
 

今井 あれ……、昔やりませんでした? いまは容量も多いので1話、2話、3話と順番に録れますけど、昔はビデオテープも高かったから、ズラして1本のビデオにまとめて撮るんです。でも、オープニング、エンディングがすごく好きだったから、オープニングをビデオの最初に録って、テレビを観ながらエンディングが続けて入るように録画するんです。これでオープニング、エンディングと続けて録画できるので、ニヤリとするわけです(笑)。でも、そのあとオープニング、エンディングの曲が新しくなって変わると、このつぎにまた録るんです。これを永遠にくり返して、私専用のコレクションビデオにしていましたね。ただケチっていたので、ビデオテープに重ね録りしすぎて、だんだん映像がザラザラしてくるんです(笑)。いま思えば新しいテープを買えばいいんですが、当時はそういう考えはありませんでしたねー。おかげで、いまでも実家に帰ればそのころに録り溜めていたテープがあると思いますよ。
 

――それは何歳くらいのお話ですか?
 

今井 小学校5年生か6年生くらいですね。でも、まだビデオも持っていなかったころは、好きなアニメの曲をカセットデッキで録っていましたよ。私、NHKで夜にやっていたアニメが大好きで、毎週金曜日に食い入るように観ていたので、あれが終わっちゃうときがめっちゃ悲しかったんです。来週が最終回というときは、もうオープニング、エンディングが聴けなくなっちゃうと思って、どうにかしてこの曲を私の記憶に留めたいと考えて、カセットデッキをテレビの前に置いて、テレビの音量を最大にして「よーい、スタート!」で録ろうと思ったんです。当時は、子供だったのでCDを買うという考えもなかったですし。ただ居間のテレビは時間的に家族がゴソゴソ動いているからダメだと、だから両親の部屋にある小さいテレビで録ろうと部屋にこもって準備していたんです。そして、「録るぞ!」とカセットデッキを支えながら録音していたら、お母さんが「ご飯よー!」と近づいて来て引き戸を開けようとしたんですよ。それで「マズイ!」と思って、とっさに右足で引き戸が開かないように戸を抑えたら、お母さんが引き戸を開けようとして私の足に引っ掛かった「ゴン!」という音と、お母さんの「あらっ?」という声がうっすら録音されちゃって。あのときは、本当にショックでショックで「おかあさーん!」って泣きましたね(笑)。どこかのダンボールの奥底にそのテープがあるかもしれません。その後も、好きなアニメはテープに録ったりしていましたね。

 

●照れまくりのタイトルとキャッチコピー

 

――『Strawberry 〜甘く切ない涙〜』は、どんな感じの曲ですか?
 

今井 私にはない恋心を歌った曲です。ああ、残念(笑)。幸せを詰めたような、でもそれが押しつけがましい幸せではなく、ほんのり感じられる幸せを歌っている歌なので、自分としてもとても聴きやすい曲ですね。ある意味、インパクトの強い曲ではなく、聴いただけで雷が落ちるような衝撃を受ける曲ではないので、どんな風にとらえられるんだろうって思ったりもしました。私としては、何度も聴くのに適している曲だなと思って、聴いているうちに浮かんでくる情景がつぎつぎと変わっていく感じがするので、聴いてくださる方も同じような感覚になってくれるんじゃないかと期待しています。そして、歌詞がとても女の子らしくて、愛らしくて、かわいらしくて……。
 

――タイトルは恥ずかしいって言っていましたよね?
 

今井 恥ずかしいです(笑)。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、私、こういうのめっちゃ恥ずかしいんですよ(笑)。プロデューサーから、曲名を「ストロベリーだよ」と言われたときの顔を皆さんにお見せしたいくらい。ポカーンとなって、「私が? 誰が? どうして? どうしよう! 恥ずかしい!」みたいな(笑)。この曲は、私にとって代表作のひとつになるだろうという予感があったので、「どんな曲を歌ってるんですか?」と聞かれたときに、「ストロベリーです」って言うんだと思ったら、「ひゃ―――!」と。しかもあまり私のことを知らない方が聞いたら、メルヘンな女の子だって思われちゃうかもって照れちゃいましたね。最近は慣れてきたんですが、でもタイトルよりもっと恥ずかしいことがあったんですよ。CDにピンクの帯がついていて、その時点で「ピンク!? ほわ―――!」と(笑)。ピンクは好きなんですけど、そこで動揺していたうえに、その帯に書かれたキャッチコピーの“覚えてますか、初めての恋…”って大きな文字を見た瞬間に「覚えてません!」って言っちゃって(笑)。こういうキャッチコピーが書かれていたら、「インタビューで“今井さんは、学生時代にどういう恋をされていたんですか?”とか聞かれる! ヤバイ、かわいいエピソード、ゼロ!」と思って、挙動不審になっちゃったんです。この話を志倉千代丸さんが司会をされているテレビ番組『アニメ天国』の収録時にポロッと言ってしまったので、「覚えてない」って言ったのも番組で暴露されちゃってるんですけどね。じつは、その話をしちゃったあとに、このキャッチコピーを作ったのが私がお世話になっているプロデューサーだったと聞きまして。「僕が考えたんだよね……」と言われて、「ヤバッ!」と思ったんですけど、もう放送もされちゃうし、聞かなかったことにしました(笑)。いやー、でも恥ずかしい。あー、恥ずかしい。もう恥ずかーしーいー!(バタバタと照れる今井さん)
 

――(笑)。アニメのエンディングとしては王道の曲ですよね?
 

今井 そうですね。『にゃんこい!』に合っているなって、とても思いました。
 

――タイトル度外視して、歌ってみていかがでした?
 

今井 度外視しませんよ! もう慣れましたから。照れるだけなんです(笑)。今回のレコーディングは、気負わずに収録できたんですよ。ブースに入って「いまから歌いまーす」から「お疲れさまでしたー」まで、すっごく楽しくてずっとニコニコしながらルンルン気分で歌えたんです。ちゃんと歌わなくっちゃとか、アニメのエンディングだからと言って、肩に力が入っちゃう可能性もゼロじゃなかったんですが、本当に楽しく収録できたので、この曲の世界を私なりにすごくいい方向に持っていける歌いかたができたと思います。この曲はとても客観的に聴けるんです。自分が歌っているんだけれど、自分ではない感覚で聴ける。私にとって、その感覚はスゴイことで。いつも気にしてしまうタイプなので、それがなくニコニコしてしまうというのは、楽曲のすばらしさもあったのですが、自分の気持ちと曲がいい具合にシンクロして最終的にこうなったんだなと、とても大事な曲になりました。
 

――こういうタイプの曲は珍しいですよね?
 

今井 ゼロではないのですが、いままで私がいろいろなところで歌ってきた中ではさほど多くないと思います。私にもこういう曲を歌うイメージはなかったのですが、お客さんにとっても“今井麻美と言えば”という例にあがるタイプの曲ではないと思うので、新鮮な感じがすると思います。ただじつは私の本質はこういう感じの曲なのかもしれませんね。田舎に住んでいた子供のころは、家に帰ってきたらランドセルを放り投げて、山の中を走り回って、風を感じたり、空を見たり、雲を見たり、土のにおいをかいだりして生活していたのですが、そんな子供のころに歌っていたのも、こういう曲だと思います。テレビアニメの“ハウス食品世界名作劇場シリーズ”がとても好きで、そういうじんわりと心があったかくなる曲が好きだったので、子供のころの私を知っている人にとっては、とても私らしい曲と言われるような気がします。


 

●自分でビックリするほど楽しんだPV撮影

 
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――今井さんにとって初めてのPVがついていますが、どんな内容になっていますか?
 

今井 とある山の中のペンションでギター、ベース、ドラムに、ボーカルの私を加えた女の子4人バンドでセッションをして歌っている設定をベースに、私の歌の気持ちを表現していくというものです。『にゃんこい!』の御縁もあったので、アニメに出てくるネコの“ニャムサス”そっくりの役者さんである“こうすけ”というネコちゃんをスペシャルでお呼びしまして。こうすけくんを加えた5人が出演して、ネコと私と仲間と音楽という、自分の好きなものをやらせていただいている幸せや、大好きなネコちゃんといっしょにいる幸せがにじみ出ている作品になったのかなと思います。
 

――バンドメンバーの方々と共演されてみて、いかがでしたか?
 

今井 今回、撮影現場で初めてバンドメンバーとお会いしたんです。私も、そのバンドメンバーで参加された方も、PVに出演されるのは初めてだったとおっしゃっていたので、「みんな初めてなのでゆっくりやっていきましょうやー」と言いながら撮影していきました。バンドメンバーはセッションをしていると、たとえばタイミングを取るときに目が合ったりしますよね。そういうときにお互いニコッと笑ったりすると、ちょっとずつお互いの緊張がほぐれてきて、その瞬間にワクワクした気持ちがパッと生まれるんですよ。撮られているときはカメラが動いているので「私、撮られてる」と思ってしまうのですが、いっしょに仲間がいて向かい合って実際に弾きながら撮影していたので、音のタイミングが合ったときにワッと浮き上がる瞬間が見えるんです。それが楽しくて、どんどん撮られているのを忘れちゃうんですよ。終わったあとにみんなで「撮られるのを忘れて楽しんだね」なんて言っていたんですが、とくに私がいちばん忘れちゃっていたと思うので、どうかと思います(笑)。なんて楽しそうに歌っているんだって、自分でも思いましたから(笑)。
 

――いい感じにリラックスされていましたね。
 

今井 とても楽しかったですねー。あんなに楽しく撮影できるとは! 正直な話、これだけいろいろなところに出させていただいているのでとても言いにくいのですが、私、写真と映像が苦手なんです(笑)。最近は慣れもあって昔ほどではないのですが、撮影でどういう風に求められているのかといったことを考えすぎてしまう傾向があって、たとえばカメラでこっちから撮影していたとすると、私はどの角度で向けばいいのかなと必要以上に考えすぎちゃうタイプなんですよね。それを気にしすぎて表情が硬くなっちゃったりしたらイヤだなあと思っていたんですが、映像を観たらぜんぜんそんなことを考えている素振りもなく、頼まれてもいないのに最後にウインクしていたりして、「私、何やってんのー!?」と思ってビックリしました。そのシーンは見事にPVの最後にバチッと使われていて、「うわ、恥ずかしいー!」と(笑)。「ウインクして」とも言われていないし、こうすけにチュッとキスするシーンがあるんですが、それも頼まれていないんです。楽しくてついいろいろやっちゃった結果なんですけど、私よっぽど楽しかったんだなあと、他人事のように感じます。


――それはPVを撮影した小渕沢の森の中という環境の影響もありますか?
 

今井 そうですね。精神的なものや不可思議な世界を盲目的に信じているわけではないのですが、土地のパワーってあるんだろうなと思っていて。あの土地に着いた瞬間に急に元気になりましたから。着いた途端、肌ツヤが急激によくなって、新陳代謝もよくなりすぎちゃって。恥ずかしいお話なんですが、PVをいまから撮るというのに高揚感が高まりすぎちゃって、めちゃめちゃ汗をかいちゃったんですよ。だから、撮影のセッティングをしているあいだにスタッフの皆さんにお願いして、お風呂に入らせてもらいました。「聞いたことない」って言われてましたね(苦笑)。でも、おかげでお風呂いただいてスッキリして、赤ちゃんみたいな肌になって帰ってきましたから。ツヤツヤになって、「スッキリしましたー!」って元気になったら、「今朝の人と同じ人?」って聞かれるような感じになって、「今日はがんばりましょうね!」と妙なテンションになっていました(笑)。それくらい土地の力を感じましたね。あそこに住んでいらっしゃる方はうらやましいなあって、将来的にはああいうパワーのある土地に住みたいなあって思いました。
 

――限定盤のDVDにPVがつきますが、限定盤初回生産分の50枚は本人直筆サイン入りレーベルになっているとか?


今井
 サインしました。できたてのCDにサインペンで書いていたんです。わりと時間がかかるだろうと、たっぷり時間を与えていただいていたら、すぐにできたんですよ。50枚って意外と早くできるんだなって思ってたらムズムズしてきて、サインだけじゃ物足りなくなっちゃって、誰も見ていないかなと思いながらネコの絵を描いていたりしたんですよ。でも1枚描いたらうまくいかなかったかなと、2枚目描いて、3枚目描いてとやってたら、気がついたらいろいろなバリエーションで30枚前後くらい描いていましたね。そのあたりでスタッフに回収されたので、サインだけのものが何枚かと、かわいいネコからブサイクなネコまでいろいろなバリエーションのネコの絵が入っているのもあります。どっちがいいのかは正直わからない。かわいげのかけらもない、すごいブチャイクなのもありました。せっかくジャケットを偽りの写真でキレイに撮っていただいたのに、パカッと開けると「当たった……けど、ブサーッ!」みたいな可能性もゼロじゃないです(笑)。ある意味、当たりです。


――ジャケットは偽りの写真じゃありませんよ(笑)。そのまんまです。


今井
 そうですかねー。でも、私は通常版ジャケットの歌詞が書いてあるところの写真が、いちばん自分らしいなと思っているんです。“らしい”というか、“ザ・私”みたいな。ただ、ここまでニカニカ笑いながら「うひゃひゃひゃ」ってはしゃいでいる写真って、なかなかCDのジャケットには使い辛いんですよね。でも、どうしても使いたいとお願いした結果、こんな素敵な歌詞のところに採用されまして、うれしくてしょうがない。これが自分がいちばん好きな感じの私。カメラ目線とか、カッコつけてる写真とか苦手なんです。だいぶ慣れましたが、心のどこかでまだ照れちゃうんですよね。
 

――この撮影場所は代々木公園ですか?
 

今井 いえいえ、これが小淵沢のペンションの外です。確かに代々木公園でも撮れますけどね(笑)。

宣伝 ここだけ代々木公園で撮りませんから(笑)。もう雨降るかもっていうくらいの天気です。

今井 このあと降り始めちゃうんですけど、2番の歌詞が雨の内容だったので結果的にラッキーと。本当は草原でゴロゴロしているような映像を撮りたかったという話だったのですが、傘を持って撮ることにしました。
 

――ジャケットの写真は、今井さんがこだわって選ばれたそうですね。
 

今井 そうなんです。ふつうはたくさんの写真の中から自分がいい顔じゃないなと思うものをはじいて、あとはお任せというパターンが多かったのですが、今回はたまたまプロデューサーと別現場でごいっしょしたときに「そろそろ写真を選ばないといけないんだけど、いっしょに見ようか」という話になって見ることになったんです。それで、「この組み合わせならこっちがいい」といったことを言いながら写真をずっと選んでいて、パッと時計を見たら夜中の1時になっていて(笑)。何時間しゃべったかわからないくらいずーっとやっていたみたいで、時計を見た瞬間に「あ、私帰ります! 明日があるから帰るー!」っていうどんな駄々っ子だよという感じになって(笑)。それくらい集中して選んで細かい配置まで考えさせてもらったんです。私、そういうのが大好きみたいで、本当に時間を忘れちゃいましたね。今回、あとからこうすればよかったということもなく、すごく満足できるものになりました。
 

――両A面で収録されている『Kissing a dream』は、以前『大正野球娘。』の取材時にお話していただきましたが、『Strawberry 〜甘く切ない涙〜』とは打って変わった刺さるような曲ですね。組み合わせてみて、いかがでしたか?
 

今井 さきに『Kissing a dream』を録って、そのあと『Strawberry』を録ったので1枚のCDに入ると聞いてすごく心配になりました。「大丈夫かっ!?」って。でも、よくよく考えてみたら、声優という立場もあるのですが、一般的なアーティストさんと違って、固定化されたイメージがあまりなく、こういう曲も歌えば、違う曲も歌うという、自分でもすごくフレキシブルな自由な立場の人だなと思ったんです。本来だったら『Strawberry』みたいな曲が入っていたら、そういう曲を歌いそうな人が歌う曲がカップリングに入ると思うのですが、その私がいろいろなものを歌わせてもらえるイメージがあるゆえに、こういう不思議な組み合わせで収録されても、いろいろな面を見せられるCDになっていて、自分でもすごくお得だなと思いました。こういう歌しか歌わない人だとなったら、そういう曲の縛りが生まれてきて、その人なりの苦悩もあるんだろうなと想像するんですが、そういう意味ではフットワーク軽く、いろいろなものにチャレンジをさせていただいているということが、このCDを聴いただけで伝わると思います。お客さんにも「今井麻美は絶対こうだ」というイメージではなく、今度はこんなものを歌ってほしいとか、こういうのはどうだろう? という想像の余地が残っているイメージが伝わると思ったので、とてもよかったなと思いました。表題曲が激しかったら、カップリングがゆっくりしたものということはありますが、ここまで落差があるのも珍しい感じですよね。1枚で2度おいしいんじゃないかなと思います。

 

●PVのメイキングや、『にゃんこい!』の挿入歌の話題も

 

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――『Strawberry 〜甘く切ない涙〜』のこういうところを聴いてほしいという部分は?
 

今井 歌詞のこの部分だとか、メロディーのこことかではなく、この曲のいちばんの魅力は、1曲を通しての安心感とか、伝わってくるやさしい気持ちだったりとか、切ない気持ちを持ちながらも幸せだなっていう空気感だと思うんですよね。その空気感がどうやったら伝わるかなと、私も考えていたんです。できあがったあとにこの曲は、こうやって聴くんだなと気づいたのは、日常の中で何気なくかけてもらって、ほかのことを考えながら聴いてもらうのがすごく合っているような気がしています。この曲は、聴いているとちょっとずつ気持ちがホクホクしてくるんですよね。ちょっと疲れているときや、気持ちが後ろ向きになっているときはネガティブな思考になりがちですけど、この曲を聴きながら考えごとをしていると、そういうような気持ちにならないんですよ。「この曲を聴きます!」というように意気込んで聴くのではなく、生きていればちょっと落ち込むこともあると思うんですが、そういうときに生活の一部にして再生していただいて、ご自身のことを考えてもらっていたら、きっといい方向に気持ちがいくんじゃないかなと思うので、そういう聴きかたをしてほしいと思っています。
 

――片想いの曲なんですが、幸福感があるというのは不思議ですよね。
 

今井 不思議ですよねー。本当に不思議な曲で、自分の曲なんですけど、いい魔法がかかった曲なんだなと思いました。その魔法にいっしょに浸ってほしいですね。
 

――限定盤に収録されているPVのメイキングはどういうものですか?
 

今井 実際にカメラが回っているところを横から撮っていたりしますね。あと、収録現場へ行くまえの朝3時に集合した、私のあまりにも眠そうな顔も映っていました。ひどかったです。すっごいブサイクでした(笑)。そこから収録現場に向かって土地のパワーをもらうので、使用前・使用後みたいになりますね。私もこれからの人生のことを考えたんです。ここは「ノー」と、「この映像は使わないでください」と言うべきなんじゃなかろうかと。でも、そこをなくしちゃうと、いきなり小淵沢に着いてしまっているので、それは観ている方の気持ちを無視しちゃうなと思ったので、小一時間しばらく考えた結果、「じゃあ、これで」って言っちゃいました(笑)。ブサイクですよー。笑っちゃいます。私はすっぴん動画がいろいろなところで流れちゃっているので、いまさらとも思ったのですが、そういう問題ではなかったですね(笑)。すっごいブサイクでした。笑った、笑った。「あー、ひどい」って(笑)。そのあとキレイにしてもらっているのですが、なかなかそこまでさらけ出している人もいないと思いますし、あとから「まっ、いいか」と思いました(笑)。あと、バンドメンバーとお話したり、コメントもらって感想を言い合ったり、ネコとじゃれているところとか、そういうところが入っていますね。
 

――ネコは何か言っていました?
 

今井 ネコちゃんは私のことはあまり眼中にないご様子で。私がかまってほしくて、一生懸命に話しかけていたんです。それまでネコのこうすけさんはバンドの音に驚いたりしていたんですが、ツーショットで撮るときはバンドの音もなくなったのでこうすけさんも大人しくなられて、貫禄を見せ始めたわけですよ。「撮れば?」みたいに。それで「わー、プロすげえ」と思って(笑)。私はかまってほしいんですけど、動物を飼ったことがないから、ネコとかに「こいつ、オレより下だ」ってバレちゃうんですよね。どこにいっても動物になめられて「は?」って反応をされちゃうんですが、こうすけさんも私のことは気にも留めずに過ごしていらっしゃったので、かまってほしいなーってツンツンしていたり、「こうすけさん、音とかビックリしちゃいますよね? 急にドラムの音なんて……。ですよねー?」みたいなことをずーっと永遠にしゃべりかけていたりしたんですが、それがメイキングに収録されているかは定かじゃありません。ちなみに、ツーショットで写っている写真は、一見ふたりで寄り添っているように見えますが、これは私が一方的にすり寄っているというのが現状です(笑)。最初は私を主体にポジショニングをしていたんですが、「これはダメだ! 私が動きます!」と言って、私がベランダに乗りました。
 

――今回のシングルとは別ですが、『にゃんこい!』の挿入歌を2曲歌われていますよね?
 

今井 あ、それ聞いちゃいますか。私、怖くてできあがりを聞いていないんです(笑)。あれ、収録早かったですねー。ちょっとどうなってるのか不安ですね。1個は3人で歌ってる『ねこねこ音頭』。榊原ゆいちゃんと福井裕佳梨ちゃんと私でネコたちの日常を歌っている、いわゆる“なんたら音頭”みたいなお祭りでかかりそうな曲なんです。めっちゃコブシ回しながら、楽しそうにニヤニヤしながら歌いました。どういうネコ担当になるかを打ち合わせしたわけではなかったので、私の中のぐうたらでダメな、ちょっと抜けてるネコという設定を演じながら歌いました。とっても楽しかったです。もう1個のほうの『紅任侠道』はどうしよう(笑)? いわゆる“極妻”系の任侠っぽいものなんですが、好きにやったあとに「あ、ヤバい、アニメの挿入歌なんだよな」とふと不安になり、「もうちょっとナチュラルな感じにしましょうか?」って聞き直したんですけど、スタッフの方に「あ、もうオッケーでーす。こういうのは勢いが大事だから」と言われて、うわーって(笑)。ちょっとあわあわしながら、みんなが好きになってくれたらいいなと思いながらハラハラしています。ギャグみたいな曲になるんじゃないかと心配で心配で……。
 

――どういう場面で流れるんでしょうか?
 

宣伝 『にゃんこい!』のヒロインの楓が任侠ものが好きで、あと凪が関係していますのでそのあたりではないかと。いつ流れるかは楽しみにしていてください。

今井 みんなの反応が楽しみですね。「本当に大丈夫だろうか……?」と録ったときには思いました(笑)。
 

――では、最後に読者にメッセージをお願いします。
 

今井 デビューシングルを出したときはまだ右も左も分からなくて、どういう仕上がりになるかも想像できずに一生懸命その場その場をやった結果、出させていただいたという感じだったので、なかなか自分で考える余裕もなかったんです。それが今回の2ndシングルに関しては、すごい充実した気持ちで取り組むことができまして、曲もそうですが、写真もPVも、素直に「この人、本当に楽しそうに歌っているな」と私が思ってしまうような内容になりました。私がこうやってCDを出させていただいている幸せを皆さんにおすそ分けしたいなと思いますので、そういう幸せを運ぶ1枚として手に取っていただいて、ぜひ買って聞いてほしいなと思います。

 

 なお、週刊ファミ通2009年10月29日号(10月15日発売)では『Strawberry 〜甘く切ない涙〜』のレコーディング模様を取材したプレゼント告知つき記事が掲載される予定だ。また、今井がパーソナリティーを務める“今井麻美のSinger Song Gamer”の第29回(2009年10月17日配信)では、『Strawberry 〜甘く切ない涙〜 / Kissing a dream』のレコーディング秘話が明かされる予定なので、ファンの方々はどちらもチェックしてほしい。
 

 

『Strawberry 〜甘く切ない涙〜 / Kissing a dream』
(限定盤)
※限定盤にはPVやメイキングを収録したDVDを同梱。また初回生産分50枚には、本人直筆のライン入りレーベル封入。

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『Strawberry 〜甘く切ない涙〜 / Kissing a dream』
(通常版)

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Strawberry 〜甘く切ない涙〜 / Kissing a dream

発売日:2009年10月21日発売予定

価格:DVD付限定盤1890円[税込]、通常版1260円[税込]

収録曲
01. Strawberry 〜甘く切ない涙〜(歌:今井麻美 作詞:沢村竣 作曲:南利一 編曲:南利一)

02. Kissing a Dream(歌:今井麻美 作詞:金山香 作曲:濱田智之 編曲:南利一)

03. Strawberry 〜甘く切ない涙〜 - off vocal -

04. Kissing a Dream - off vocal -

DVD収録内容(限定盤のみ)

01. Strawberry 〜甘く切ない涙〜 PV

02. Strawberry 〜甘く切ない涙〜 PV making

発売元:5pb. 

販売元:ポニーキャニオン


(取材・文章:T.M)



※『Strawberry 〜甘く切ない涙〜/Kissing a dream』視聴はこちら
※『にゃんこい!』公式サイトはこちら
※今井麻美さんオフィシャルblog“UBIQUITOUS”はこちら
※5pb.公式サイトはこちら

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