携帯電話の方はファミ通MAXをご覧ください。

HOME> アニメ・声優> 井口裕香:20歳の目標はリミッターを外すこと

井口裕香:20歳の目標はリミッターを外すこと
エンジェル・ボイス アゲイン

2009/4/28

  • はてなブックマークに追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • この記事をつぶやく

エンジェル・ボイス アゲイン


ファミ通Xbox 360(毎月30日発売)の人気連載“エンジェル・ボイス アゲイン”とファミ通.comがコラボレート。誌面の都合などから、本誌では泣く泣くカットせざるを得なかった声優さんの貴重なお話の数々を完全収録。声優さんが“声のお仕事”に対するこだわりぶりを語る! 本日のゲストは、井口裕香さんです(不定期連載第21回)。

yuka01

 

【本日のゲスト・井口裕香さん】

『デ・ジ・キャラットにょ』のうさだあかり役でアニメデビュー。以降『アイドルマスター XENOGLOSSIA』の天海春香役や『仮面のメイドガイ』の富士原なえか役など多数の役を演じる。


●人ひとりを演じるには、自分プラスもうひとりぶんのエネルギーが必要

yuka03――まずは、声優を目指すきっかけから教えてください。
井口
 もともと子供のころからアニメがものすごく好きで、夕方に放送しているアニメはほとんど見ていました。大好きなアニメが始まるをテレビの前で楽しみに待っているときが、自分にとってはなによりも大切な時間だったんです。それで、アニメ雑誌などで声優さんのことを知って、こういう夢のある世界に関わりたいなって思ったんですね。

――それで声優の道へと?
井口 
はい。昔の私は怖いもの知らずで、欲しいものが手に入らないハズはないくらいに思っていたんです。運動会の競走でも「1等賞じゃないと意味がない!」という子でした。だから、声優への憧れを抱いたときも、「なりたい」というよりは「なるべきだ!」くらいに感じていました。それで中学1年生のときにあるオーディションを受けたら、受かってしまったんです。

――有言実行ですね(笑)。
井口
 親も落ちると思っていたみたいで、社会勉強のつもりで受けさせてくれたんですね。私もさすがに受かるとは思っていなくて、「どこまで行けるんだろう?」という腕試しくらいに考えていたのですが、受かったときは、「夢に向かっていい感じに道が拓けてきた!」という感じで本当にうれしかったです(笑)。

――いざ飛び込んでいた声優の道はいかがでした?
井口
 憧れていた世界に入れたので、最初はただ楽しくて仕方がなかったです。目の前に現れた仕事をとにかく楽しんでいた感じでした。

――初めてのアニメのお仕事は?
井口
 15歳のときですね。私がデビューしたのは13歳のときだったのですが、それまではイベント関連の出演が多くて、きちんとしたアニメに出させていただくのは、15歳のときの『デ・ジ・キャラットにょ』のうさだあかり役が初めてでした。そこで初めて現場で先輩の声優さんたちと仕事をさせていただいたのですが、勝手がまるで違って戸惑いました。イベントとはぜんぜん空気が違ったんです。

――あら。
井口
 テンパッてしまって同じ人に何回も挨拶をしたり(笑)。いままでは学生のノリでわいわい騒ぎながらやっていたのですが、「お仕事だから、そういうわけにはいかないな」って思いました。でも、まわりはやさしい先輩たちばかりで、私がミスをしてもちゃんとフォローしてくれました。みなさんにアドバイスもいただいて、そこでいろいろと学びましたね。

――養成所とかには?
井口 
一切通っていないんです。きっと学校に通って基礎を学ぶ必要があるんでしょうが、現場で先輩のお芝居を見て、空気を感じることがいちばんの勉強になりました。その点は、私は本当に幸せでした。アフレコで自分の出番がないときは、後ろのほうでじっとしていて、先輩のお芝居を見ていたりしましたね。そこで鳥肌を立てたりとか……。あと、沢城みゆきさんの存在も大きかったです。沢城さんは当時私より2〜3歳くらいしか上じゃなかったのですが、私が学生っぽいノリで仕事をしているときも、ときにやさしく、ときにきびしく諭してくれる。言葉でなくても目で合図をしてくれるんですね。だから、『デ・ジ・キャラットにょ』のときはみゆきさんを見ていました。

――とくに印象に残っている役柄は何になりますか?
井口
 やはりアニメ『アイドルマスター XENOGLOSSIA』(2007年)の天海春香役です。初めての主役のうえに初めての2クールということで、自分の中で転機になった作品でした。春香は等身大の女の子で、何かに秀でているというわけでもなかったので、そんなに役柄を作り込まずに、「いまの自分にやれるお芝居ができればいいな」って思っていました。なるべく喜怒哀楽を出すようにしたのですが、やり過ぎるとおかしくなってしまうので、自然な振れ幅でナチュラルな演技ができるように気を配っていました。あとは、先輩方の素敵なお芝居を聞いて、そこに乗っかっていけたらいいな……と。春香を演じていると、徐々に自由に演技できる幅が広がっていっきましたね。たとえば、余裕がないときはまわりのことまで気が回らなくて、自分だけの思いで突っ走っていたのですが、徐々に相手の役者さんのお芝居を受けて、それに返せるようになりました。

idol01
idol02

▲井口さんが自分の中で転機になった役だと語るアニメ『アイドルマスター XENOGLOSSIA』の天海春香役。


yuka02――『アイドルマスター XENOGLOSSIA』で掴んだものは?
井口
 なんでしょうねー。たくさんあると思うのですが、やっぱりいちばんは、「楽しむことが大事」ということかなあ。アニメって、見ている人にとっては楽しい時間だと思うのですが、皆さんに楽しんでもらうためにも、まずは自分が楽しまないといけないですからね。あと思ったのが、人をひとり演じることって、自分プラスもうひとりぶんのエネルギーが必要だということ。演じるというのはものすごいパワーを必要とする作業ですね。

――なるほど。そのパワーはどこから来るのですか?
井口
 基本は“演じるのが好き”というところから来るんじゃないでしょうか。アフレコのあとは、「すごく疲れた」ではなくて、やり切った感のある、充実感のある疲れがありますよね。

――これからの目標を教えてください。
井口
 お芝居は本当に楽しくて、私はまだまだ入口に立ったばかりだと思っています。これからはいろんな現場に行って、いろんな人と会って自分自身もお芝居も、積極的に開拓していきたいなって思っています。好きなことを仕事にできるのは幸せですが、そのぶん日常が大事なんだろうな……と先輩たちを見ていると実感するんです。いっぱい遊びにいったり、いろんな人と出会ったりしてプライベートを充実させたい。そして、そのときに実感したいろいろな“気持ち”をお仕事に活かせるようにしたいです。

――それにより演技の幅も広がる?
井口
 そう思いますよ。遊んでいるときにリミッターを外すと、その弾けかたも仕事に活かせるだろうし……。私、20歳の目標はリミッターを外すことなんです。

――それはすごいなあ。
井口 
いままで仕事をしてきて、やっぱり「こういうものだろう」って頭で決めつけている部分があると思うんですね。そういう決めつけをせずに、大きな失敗を怖がらずに突き抜けていきたい。いっぱい遊びにいったりスポーツをしたりして、弾けるときに馬鹿みたいに弾けて愉快な大人になりたいです。自分に限界を作らないためにも。

INFORMATION

 DVD『アイドルマスター XENOGLOSSIA』全9巻
xeno■発売中

■発売元:バンダイビジュアル
■価格:第1巻:5250円[税込]、第2巻〜第9巻:各7140円[税込]
井口裕香さん(天海春香役)の熱演はこちらでチェック。ゲーム版『アイドルマスター』のキャラクターを活かしつつも、世界観や設定がまるで異なるアニメオリジナルのストーリーが展開される。サンライズ制作によるロボットアニメだ。

※DVDの詳細はこちらでチェック


※井口裕香さんの情報はこちらで

 


photograh:Daisuke Komori

エンジェル・ボイス アゲインの関連記事

この記事の個別URL

ソーシャルブックマーク

  • はてなブックマークに追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • この記事をつぶやく

その他のニュース

スクウェア・エニックスが中途採用説明会を開催、トークセッションや職種別座談会も

株式会社スクウェア・エニックスは、2017年12月2日(土)13:00より、同社東京本社にて中途採用説明会を開催する。

『ユバの徽(しるし)』限定クエスト“惨禍と変異の草原”が開催

DMM.com POWERCHORD STUDIOは、サービス中の横スクロールアクション型世代交代RPG『ユバの徽(しるし)』において、2017年11月24日より、限定クエスト“惨禍と変異の草原”を開催する。

『龍が如く 極2』WebCM動画3本が公開! 総合監督・名越稔洋氏も登場

セガゲームスは、2017年12月7日発売予定のプレイステーション4用ソフト『龍が如く 極2』について、WebCM動画を3本公開した。

Nintendo Switch版『王だぁランド!』の体験版が11月30日より配信開始

ポイソフトは、配信中のNintendo Switchダウンロードソフト『王だぁランド!』について、体験版を2017年11月30日より配信開始することを発表した。

電子レンジの中から卵! バンダイナムコエンターテインメントが謎のカウントダウンサイトを公開

バンダイナムコエンターテインメントは、本日11月24日より、謎のカウントダウンサイトを公開した。

ゲーム実況バラエティ番組“コレやろ!”PlayStation公式YouTubeチャンネルにて第2回映像を公開

ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアは、WEB番組“コレやろ!”第2回の映像を公開したことを発表した。

『ワールドエンド・シンドロー ム』“ひと夏の恋”と“極上のミステリー”が融合したADV

アークシステムワークスから、2018年発売予定のプレイステーション Vita、Nintendo Switch、プレイステーション4用ソフト『ワールドエンド・シンドローム』の最新情報をお届け。

『DJMAX RESPECT』ダウンロードコンテンツ&アップデートパッチ(Ver.1.02)が配信開始

アークシステムワークスは、発売中のプレイステーション4用ソフト『DJMAX RESPECT』について、各種ダウンロードコンテンツとアップデートパッチ(Ver.1.02)の配信を開始した。

『モンスターハンター:ワールド』の世界を覗く紹介動画第2弾が公開、第2弾には獣人族のテトルーも登場

カプコンは、2018年1月26日発売予定のプレイステーション4用ソフト『モンスターハンター:ワールド』について、モンスターの生態やフィールドなど、本作の知られざる世界を紹介する動画“モンスターハンター:ワールド図鑑”の第2弾を公開した。

伝説のロックマン商品“メガアーマー”が20年の時を超えて超合金GIGA ARMORとして再登場!

バンダイは、“超合金ロックマンX GIGA ARMOR エックス”を、2017年11月25日に発売開始することを発表した。価格は12000円[税抜]。