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『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0』初日舞台挨拶リポート

2008/7/13

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●押井監督とメインキャストによる舞台挨拶が行なわれた

 

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0

 

 全国5都市で限定公開中の劇場アニメ『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0』(以下、『攻殻機動隊2.0』)で、公開初日の2008年7月12日、押井守監督、草薙素子役の田中敦子、バトー役の大塚明夫、人形使い役の榊原良子が新宿・ミラノ2にて舞台挨拶を行なった。

 

 『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』は、’95年に公開された、押井監督の名を世界に知らしめた代表作といってもいい劇場作品。2008年8月2日に押井監督の最新作『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』が劇場公開されることを記念し、『攻殻機動隊2.0』が全国5都市で限定公開されることになった。『攻殻機動隊2.0』は最新デジタル技術を使用し、新作3Dカットやデジタルエフェクトを活用、押井監督がみずから再編集を行っている。また、音楽は最新6.1chにリニューアル、物語で重要な役どころとなる“人形使い”役を、押井監督が「彼女がいないと僕の作品はなりたたない」と語る盟友・榊原良子が新たに担当。アフレコも新規に行われ、新しい『攻殻機動隊』へと生まれ変わっている。

 舞台挨拶が行なわれた新宿ミラノ2には、新たな『攻殻機動隊2.0』を求めて、朝から数多くのファンが詰め掛けた。そして3回目の上映終了後、押井守監督、田中敦子、大塚明夫、榊原良子が登場すると、舞台は大歓声に包まれた。じっくりと語られた舞台挨拶の内容を、可能な限り詳細にお伝えしよう。
 

草薙素子役
中敦子

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0

皆さま本日は暑い中、ようこそいらっしゃいました。草薙素子役を演らせていただいた田中敦子です。『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』が公開されてから、あっという間に10数年が経ちました。今日こうして草薙素子がスクリーンに戻ってきました。草薙素子は私にとって、長くつきあっているのだけどなかなか本性を見せてくれない恋人のような存在で、ともすればスルリと手の中から抜け出して遠くにいってしまいそうなキャラクター。でも『S.A.C』(※『攻殻機動隊 Stund Alone Complex』)や『イノセンス』のときのように、必ず戻ってきてくれる、そういう人です。素子がいつも私の耳元で、「私の帰るところは貴女のところよ」って、ささやいているような気がしています。13年ぶりにリニューアルするからには、以前演った以上のものを……と最初は気負いがあって緊張していたんです。でも13年まえの台本を出してきたりしているうちに、とやかく考えるのはやめよう、と。相手役は大塚さんだし、榊原さんだし、山寺さんだし、スタッフもシリーズでいっしょにやってきた仲間だし、そのままの気持ちで乗っかってぶつけていくのがいちばんじゃないかと思いましたので、当日は楽しんでアフレコをやろうと考えてやりました。こんなにも素晴らしい作品に巡りあえて、出演させてもらえていることは本当に幸せです。全国で今日を楽しみにしてくれているファンに心からお礼をするとともに、草薙素子に永遠の愛を。本日はありがとうございました。

 

バトー役
明夫

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0

今日はとびっきり暑い日に集まっていただいて、ありがとうございます。押井さんの作品ということで、ぜひ劇場で見ないと損だと僕も思うのですが、今日も遠方から来てくれているお客さんもいるようで、我々一同も感激しております。今回同じ役を13年ぶりにやったんですが、人形使いが女性的になったことで人間関係に変化がありますね。僕の13年の経験による変化をあまり入れるのではなくて、相手役が違って素子との関係も自然に変わっている。以前は嫉妬心のようなものがあったのが、今回は少なくなっています。そのあたりは意識して変えなくても、勝手に演技が変わっていくだろうと踏みまして、ナリでやってみようと思ったんですが、どうなっていたかはお客さんがどう受け止めてくれるかだと思います。

 

人形使い役
榊原

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0

皆さん本日はありがとうございます。人形使い役をやらせていただきました榊原です。’95年のときは私が尊敬する大先輩である家弓家正さんが演じていらっしゃった人形使いという役を、押井さんが女性でやりたいと言ってくださったときはものすごい重責を感じました。3週間ほどまえに台本をいただいてからずっと稽古をして、詰まったときには哲学書を読んだりして、準備に望みました。家弓さんとは違う解釈での演技をしたつもりなんですが、皆さんに伝わって、楽しんでいただけましたでしょうか?(この問いかけに会場から大きな拍手が起こる)。こういった素晴らしい作品で、難しい役を演らせてもらうのは、演じる側にとってとてもうれしいです。また難しい役をいただけたら命を懸けて演じたいと思いますので、よろしくお願いします。『攻殻機動隊2.0』の人形使いという役は、私は強敵の役がすごく好きなので、わりとワクワクドキドキしながら演じられました。人形使いに関しては家弓さんの存在があったので、家弓さんが演じていた人形使いを吹っ切って演技するのに時間がかかりました。最初意気込んでいた部分があったので、テストでは足が震えていたぐらいです。難しいセリフが多かったのですが、セリフがすっと自分の中に入ってきて、画面の中で自分が動いているイメージができるまで練習をしたんです。その結果、ふだんの歩きかたまで変わっていました。私が持っている魂のエネルギーのすべてを注ぎ込んでいると思いますので、それを感じてもらえたらと思います。

 

監督
押井

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0

この作品はいろいろな意味で僕にとっては意外な作品で、作ったときは生活に困って作ったんですが(笑)、いい意味でも悪い意味でも振り回された作品です。(『攻殻機動隊』を制作してから)13年経って、『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』の打ち合わせでランディ・トム、トム・マイヤーズというふたりのサウンドデザイナーに会ったんですが、彼らにもし『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の音を作り直すとすればどんな風にするのか興味が湧きまして。「やってみるか?」と聞いたら「やりたい」というので、それが最初のきっかけでした。考えてみると、公開した当時、この作品は必ずしも評価が高くなくてですね、興行的にもこけるか当たるかギリギリのところだった。だからスクリーンでは意外に観てもらっていない作品だということを思い出したんです。ですからぜひ、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を劇場で観てもらいたいと思った。それが最大の理由です。僕は過去の作品をリメイクするということは基本的にやらなくて、これからもやらないと思うんですが、この作品はスクリーンであまり観てもらっていないということだけが心残りだったので。今後アニメーションの作りかたというのはますます変わっていくと思います。そうした僕が考えている演出というものをこの作品に込めています。『攻殻』をリニューアルして12年ぶりに見て、これはアニメーションのピークの時代に作られた作品だなとしみじみ感じました。これだけの作画力は、たぶん、いまどこのスタジオにもない。関わったアニメーターたちも6割から7割は監督になっていますから。とはいえ、アニメーションは作り続けなくてはいけないし、僕も生活しなきゃいけない。僕がこれからどういう作品を作っていくかを込めてありますので、もしかしたら『攻殻機動隊2.0』と『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』が同時期に公開されるということは、今後のアニメを象徴する出来事になるかもしれないと思います。僕は自分の映画を劇場で観たことが1度もないんです。最初で懲りちゃったので、怖いんです(笑)。まえの作品はまえの作品、今度の作品は今度の作品として、別のものとして残ると思います。映画にはオリジナルというものは存在しません。映画はお客さんの前でかかることで、くり返し上映されることで映画というものになるのだと思います。僕の作品の中で淘汰されるものもあれば、残っていくものもあると思います。本日はどうも、ありがとう。


GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0

トークショーのあと、鳴り止むことのない万雷の拍手が、集まった観衆の作品に対する評価を表していた。新たな『攻殻機動隊』をぜひ“スクリーンで”チェックしてみてほしい。


GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0

2008年7月12日(土)より、東京:新宿ミラノ、大阪:なんばパークスシネマ、名古屋:ミッドランド スクエア シネマ、福岡:ユナイテッド・シネマ キャナル・シティ13、札幌:シネマフロンティアにて限定公開


 

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