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すべてが枠外の強烈なNEWシングル『ワクガイ!!』について、福山芳樹が語る

2008/5/19

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●福山芳樹のインタビューを聞け!!

  福山芳樹といえば、”歌バサラ”として知る人も多いだろう。’94年に『マクロス7』の主人公、熱気バサラの吹き替えヴォーカルとしてアニメ界に殴りこみ、そのパッション溢れる歌声と、スローな曲で見せるクリアーボイスを使い分け、多くの支持を得たアーティストである。『マクロス7』のあとも、『キングゲイナー・オーバー!』や『真赤な誓い』などのアニメソングで、数多くのファンを獲得。アニメ業界において、もっとも注目されているアーティストのひとりと言える。そんな福山の最新シングルが、『仮面のメイドガイ』のエンディングテーマ『ワクガイ!!』だ。ファミ通.comでは、2008年5月28日に、同シングルをリリースする福山にインタビューを敢行した。

 タイトルのとおりワクガイな曲となった同作。その制作秘話や、カップリング曲となる『複眼』について、また福山自身の今後の展開についてもたっぷりと語ってもらった。

福山芳樹

ロックトリオ”ハミング・バード-HUMMING BIRD-”のヴォーカル、ギター、キーボードを担当。デビュー当時、ビートルズを日本に紹介したとして有名な湯川れい子氏が、「ジョン・レノンが日本人であったなら」と、福山の音楽センスにコメントを残したという逸話を持つ。’94年に単独で『マクロス7』の主題歌、吹き替えヴォーカル(歌バサラ)を担当し、話題に。2002年には代表作となる『キングゲイナー・オーバー!』をリリース。さらに2003年にJAM Projectに参加し、多くのファンから支持を得る。2008年のJAM Projectのライブツアーの際に、鎖骨を骨折。2008年5月現在、療養中である。

ワクガイ!!



――今回の新曲は『ワクガイ!!』というタイトルですが、曲のほうもワクガイな曲に?

 

福山芳樹(以下、福山) 三重野さんがああいう歌詞を書く人ということもあって、結果的にワクガイな内容になったんですよね。僕のほうもね、最初にマンガを読んで、わりとカッコイイ曲を2曲ぐらい書いてたんですよ。内心は「これでいけるな」と思っていたんだけれど、「もっとこうしてほしい」ということを言われたんです。まぁ、あの曲でオーケーが出たってことは、結果的に「ワクガイな曲を書け!」ということだったんだなと、いまでは思っています。

 

――歌詞と曲では、どっちがさきだったんですか?

 

福山 曲ですね。じつは、何曲も書いた中から2曲を提出したんですけど、その2曲ともダメだったんですよ。僕はそのあとでJAMのライブとか、マクロスライブ(※”ELECTRIC FIRE 2007〜Tribute to BASARA & MYLENE〜”)とか、そのライブのDVD編集があって、スケジュールが全部埋まっていたんです。そんな状況の中で、2曲が没になって、これ、どうしようって(笑)。だから、マクロスライブのリハーサルのときにF-BANDのメンバーが全員集まっていたので、「悪ぃ、曲が落ちたからみんなでいっしょに作ろうぜ!」って言って全員で作っちゃいました(笑)。最初のリフのところと歌のところが僕で、サビとかはベースのヤツが作って、ドラムはリズムをアレンジして、キーボードが間奏以降の曲を全部作っています。だからみんなで、よってたかって作ったんですよ。ウチらのバンドにとっても初めての、ホントにワクガイのことだったね(笑)。最終的には今回の制作の過程って僕にとっては貴重な体験だったんで、これは記念の曲という感じ。ホントは全員の名前をクレジットに載せたかったんですけど、アニメ制作の現場のほうで「ちょっと長すぎる」と判断されて、福山芳樹+F-BANDという表記にしてるんだよね。

 

――そんな経緯があったんですね。曲ができてからはとんとん拍子で作業が進むんですか?

 

福山 それがね、曲はできたんだけど、まだアニメ制作サイドのオーケーをもらってなかったんですね。でも詩が間に合わないんで、オーケーをもらう何日かまえに「たぶん大丈夫に決まってるから!」っていう強引なノリで三重野さんに詞を頼んだんですよ(笑)。そのあとも、曲の途中で静かになる部分があるんですけど、そこを勝手にぶち込んだりして。だからオーケーが出なかったらどうするんだ、って感じでした。

 

――そうですよね。詩も始めちゃってるし。

 

福山 そうそう。まぁ、それも覚悟でやっていたんですけどね。通ったら通ったで、前倒しになるから楽じゃないですか(笑)。プラス思考でね。だから、スケジュールもワクガイで(笑)。

 

――なるほど(笑)。『仮面のメイドガイ』のエンディング映像でも主人公たちが追われていますけど、実際にスケジュールに追われていたんですね。

 

福山 ああいう絵がつくっていうのは想像していなかったんだけどね(笑)。コガラシはデカい男じゃないですか。だから桁外れにバカバカしい曲を作ろうと思って、いろいろやったんです。それがたまたま、ああいう曲になって。でも、リハーサルのときにみんなで作ったものから、基本的にはほとんど変わってないですね。静かなところを入れたぐらいで。じつは、その部分は仮で入れていたんですよ。やり直しなしで、キーボードのヤツと作っていって、仮で歌ったり、ここで「笑っとくかー」なんて言って「どわははははは」って入れたりして。で、あとあとになって聴いたらよくできてたんで、そのまま使いました(笑)。でもね、やり直すほどひどくなかったし、これと同じものは、やり直してもできないな、と思うぐらいの出来だったんですよね。

 

――静かな曲調のところは全部即興だったんですね(笑)。

 

福山 そうそう(笑)。じつはその時点では、曲の真ん中に静かな部分を入れることに関して、ウチらのバンドとしては反対だったんですよ。本当は、その部分にカッコいいリフみたいなのがあって、それを入れたかったんです。だからアニメ用ということで入れていたものだったんですね。最終的には元のカッコいいリフに戻す予定でいた。それがテレビで観てみたら「けっこうイケてんじゃない!?」ってなりまして、そのままに(笑)。

 

――もう、いろんなことがめちゃくちゃですね(笑)。

 

福山 流れとしてはとてつもなくいい加減に見えますけど、偶然が重なってできた、奇跡に近い曲ですね(笑)。何もかもがうまくいきましたね、最終的には。だから、非常におもしろかったです。あいだに骨を折っちゃってますし。ホントに、何もかもがワクガイでした(笑)。

 

――ちなみに『ワクガイ!!』の聴きどころはどこになりますか? 僕はギターリフが頭から離れなくて(笑)。

 

福山 ギターリフは、イライラするというか、追われているが如くって感じになったかな。いちばんの聴きどころとしては、僕からするとロックバンドのカッコよさというところですかね。初めからみんなで作ったから、F-BANDのいちばん素の雰囲気が出た感じですね。ただ、自分たちで構成も考えて、どんどんアイデアを出して作っているから、演奏がワナだらけなんですよ(笑)。作ったはいいけど、演奏がたいへんで。だから、目を血走らせて演奏したギリギリ感っていうのも音になっているんじゃないかな。


 

カップリング曲『複眼』


 ――『ワクガイ!!』のカップリング曲の『複眼』という曲についてお話を伺いたいのですが、今回7分47秒という超大作ということで、制作の中でどんな経緯があったのでしょう?

 

福山 『ワクガイ!!』に引けをとらない何かがほしかったということで、いろいろと紆余曲折の末にできた曲ですね。当初は短い曲にする予定だったんです。インパクトの強い出だしにするというモチーフがあったぐらいで、そこから膨らませていこうと考えていたんですね。でも、レコーディングの2日まえに、続く曲を突然思いついちゃって(笑)。それでとりあえず曲と、福山恭子が歌詞を作って。そこまで作った段階で(鎖骨の)再手術になっちゃって、ホントにどうしようかなっていう感じでしたよ(笑)。だから治ってからは、死に物狂いで録音しましたね。こんなに連日連夜寝ないで仕上げたのって初めてなんじゃないかな、という勢いで作りました。

 

――今回のシングルは、全体を通してかなりきびしいスケジュールの中で作られているんですね。

 

福山 逆に骨を折っていなければ、『複眼』はぜんぜん短い曲になっていたはずなんです。それでもいいと思っていたんですね、最初は。ただ『ワクガイ!!』が非常に強い曲なので、時間が経つにつれて「ちょっとがんばってみようかな」ということを思い始めて。制作に要する時間は非常に短かったけれど、たまにはこういう切羽詰った曲もおもしろいんじゃないかな、と思っています。

 

――『複眼』は曲の展開がどんどん変わっていくところが、すごくおもしろいな、と感じました。

 

福山 歌詞の内容をどんなものにしようかと考えたときに、ドカーンと始まって、一度いちばん下までテンションを落としてだんだん上っていくという形にしたらどうかな、という話をしていたんです。そうしたら曲もどんどん大きくなっていったという感じ。まさかこんなに長くなるとは、福山恭子もまったく思っていなくて「こんなに長いの!?」って(笑)。

 

――では、たいへんだったんじゃないですか?

 

福山 作っている側は夢中になっているんで、むしろ楽しかったですね。録音のほうがたいへんでした。ひとりでたくさん重ねて録音しているので、分量がものすごく多くて。ギターがちょっとでも弾けるようになったら、速攻で録音したりして(笑)。

 

――鎖骨の回復具合を見ながらのレコーディングだったわけですね(笑)。

 

福山 鎖骨を折ったことでできた曲だから、タイトルを『鎖骨』にしようっていう話すらありましたよ(笑)。まだ歌詞ができていないときに、鎖骨を折ってからの経過を歌う曲にしようと考えていて、JAMで折っちまったっていう展開から、入院して復帰するまでを書こうかと(笑)。

 

――それもぜひ聴いてみたいですね(笑)。


 

福山芳樹、今後の展開


――今後の福山さんの展開が気になるところなんですけど、JAM Projectのほうではワールドツアーがありますよね。

 

福山 徐々にワールドツアーが決まってきていますね。ホントだったらJAMの一連のツアーに片がついたら、個人のツアーをやる予定だったんですけど、こんな(鎖骨骨折)になってしまったんで。「すみません、少し休ませてください!」って感じです。実際、ギターとかもスタジオでは弾けるんですけど、ステージでやろうにも腕が上がらないのでリハビリをしないといけない状態なんですよ。今後の展開としては、せっかく骨も折れたことですし、曲でもたくさん作ってやろうかな、と。ジェネオンでやるようになって、毎年アルバムを出していたんです。でも、ちょっと今年は約束できない部分もあって申し訳ないので、その代わりに何かちょっと新しいことを考えたり、音楽的にも見つめ直してみようかな、と考えています。

 

――それはファン的にも楽しみなところなんじゃないですかね。

 

福山 そうですねぇ……。でも、ファンの人たちにJAM以外では会えなくなるっていうのは寂しいですよ。

――話は尽きないところですが、最後に読者の方にひと言メッセージをいただければ。

 

福山 アニメの早いテンポの曲って打ち込みが多いですが、それを生バンドで演奏している曲はなかなかないと思うんですよ。だから、僕にとってもF-BANDにとっても、画期的な曲に仕上がりました。ぜひ、『ワクガイ!!』を聴いて、頭の中をギターリフだらけにして追われる夢を見てください(笑)。よろしくお願いします!!


ワクガイ!!

発売日

2008年5月28日発売予定

価格

1260円[税込]

収録曲

01. ワクガイ!!
02. 複眼
03. ワクガイ!!-Instrumental-
04. 複眼-Instrumental-

 

※福山芳樹公式サイト
※テレビアニメ『仮面のメイドガイ』公式サイト
 

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