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押井守監督が最新劇場映画『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』を語り尽くす
【東京国際アニメフェア2008】

2008/3/30

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●押井監督を招いてのトークショーが行われた

 2008年3月27日から30日までのあいだ、東京ビッグサイトで開催されているアニメの見本市”東京国際アニメフェア2008”。各社の出展ブースでさまざまなイベントが催される中、日テレブースではこの夏全国で公開される話題の映画『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』のトークショーが行われた。
 

スカイ・クロラ The Sky Crawlers

日テレブースに登場した押井監督。多くの人がブース内でギュウギュウ詰めになりながら、押井監督の言葉に耳を傾けた。


 トークショーは、2部構成となっており、第1部が”押井 守が生まれ変わる日”と題され、押井監督が自身の劇場最新映画『スカイ・クロラ Sky Crawlers』について語るというもので、第2部が同映画のキャラクターデザイン・作画監督を務めた西尾鉄也と対談形式で進められていく”「監督、それどうなの?」”となっていた。

スカイ・クロラ The Sky Crawlers

 

 第1部のトークショーに登場した押井監督に、司会を務めた読売新聞の原田康久は「(東京国際アニメフェア2008の開催場所の)向かい側で”FCI アジアインターナショナルドッグショー2008”が開催されているので、(犬好きの押井監督が)こっちの会場に来ないんじゃないかと心配していました」と言うと「トークショーが終わったら行きます(笑)」と、すでに行く気満々であったことを明かす。そんなお茶目な一面を見せた監督は、劇場映画『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』について、自身の作業はすでにあと1日を残すのみとなったと語り、「いまはもう別の仕事をしている」とコメント。「今回は飛行機の映画。飛行機を本格的に扱うのは僕としては初めてで、レシプロ機(※プロペラを動力とする飛行機)をどう扱うかに挑戦しています。その部分は非常に楽しかった」と満足気に語った。また、劇中に登場する戦闘機はすべて架空のものであるが、「実際に飛ばせるようにデザインした」とのこと。そこまでこだわってデザインされた戦闘機による、リアルな空中戦の描写にも期待がかかるところだ。

 映像の表現に関する話題となると、押井監督の代表作である『イノセンス』を引き合いに出し、「映像表現であれを超えることはできないと思う。僕もできないし、ほかの誰にもできないでしょう。今回はドラマを見てほしい。キャラクターの存在感、色気やツヤというものをどう出していくか、ということに注力した」とコメントする。キャラクターデザインに関しては、「設定画だけを見るとビックリすると思う。『コードギアス』や(東京国際アニメフェア2008で出展されている)ほかの作品と違って華のあるキャラクターではない。でも動いている姿をぜひ観てほしい」と語る。
 さらに押井監督は、今回はキャスティングにも手応えを感じている様子。なんと押井監督としては非常に珍しく、主人公の草薙水素(クサナギ スイト)を演じるのはプロの声優ではなく、誰もが知っている女優であるというのだ。水素役の女優の名前はまだ明かされなかったが、60名以上の声優の声を聞いたがしっくりとこず、そんなときにこの女優の名前がひょっこり現れたのだという。「声は絵に合っていないかもしれない。でもその人の持っている雰囲気がよかった」と、アニメキャラクターの声はプロの声優が当てるべき、という考えをこれまで固持し続けてきた押井監督らしい意見を述べた。
 そして監督は、同劇場作品に関して、「人生は生きるに値する。希望を持って前向きに生きろ、とかそんなことじゃない。生きるしかないんだ、ということだけ伝えることができれば、この映画は成功だと思っている」とコメントした。

スカイ・クロラ The Sky Crawlers

 

 続く第2部は、諸事情(※西尾の遅刻)により、1時間遅れてのスタートとなる。このことを責める押井監督だったが、「でも、おかげでドッグショーに行くことができた。そのことはちょっと感謝している」と満面の笑みを浮かべながら話していた。

 第2部は、『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』で作画監督を務めた西尾鉄也を招いてのトークショー。同作の作画監督をひとりで担当した西尾。通常、劇場映画規模になると3〜4人の作画監督を立てて制作を進めるのがふつうであるという。しかし、それをひとりでやり切ったことについて、「(アニメーターなら)誰でも自分の絵柄で1本映画を作りたいという野望は持っている。『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』は、絵柄に関して言えばてっつん(※西尾の愛称)の作品と言ってもいい」と押井監督がコメントすると、西尾は「原作の絵がすでにあるものは、いままでに何度かやっていたんですけれど、絵のイメージが何もない作品を手がけたことがなかったんです。まわりは大なり小なりやっていたのに。それで自分にやらせてもらえないか、と(立候補した)」と、作画監督を務めることとなった経緯を話す。そして、今回の作品で苦労した点について聞かれると、「アニメのキャラクターはイラストだけ見ると年齢不詳。でも『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』では、永遠に青春を生きる子供たち”キルドレ”が主人公なので、ちゃんと少年少女として見せなくてはいけない」と押井監督は言う。この問題をどうクリアーしたのかについては、「イスや扉などを大きく見せたり、キャラクターはもちろんですが、キャラクター以外のところでの対比にものすごく時間を費やしました」(西尾)とコメントする。
 映画の手応えに関しては、「音が入ったモノを先日観させてもらったんですが、おもしろかった。初めて観るような感じで楽しめました。映画というのは絵だけじゃなくて、総合芸術なんだな、と。音響もスゴいので、ぜひ映画館で観てほしいです」(西尾)とアピールした。

スカイ・クロラ The Sky Crawlers

イベント当日は、西尾によるサイン会も実施された。


※劇場映画『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』公式サイトはこちら

 

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