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黒田崇矢&大塚明夫のふたりが『Knock Out VOICE!!』を振り返る

2008/1/22

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●ふたりが語る、Webラジオへの挑戦の1年間

 声優・俳優として活躍する黒田崇矢、大塚明夫のふたりによるWebラジオ番組『Knock Out VOICE!!』。2007年11月16日に配信された第50回の放送を最後に、一旦幕を引くこととなった同番組だが、そのパーソナリティーのふたりにインタビューを敢行したぞ。ちなみにこのインタビューは、エンターブレインのイベントスペース”Winpa”にて行われた”Knock Out VOICE!! 打ち上げライブ”の直前に行われたもの。ライブの模様はこちらで。

Knock Out VOICE!!

黒田崇矢

大塚明夫

声優・俳優として活躍する。ウォーターオリオン所属。代表作品はテレビアニメ『妖逆門』ギグ役、ゲーム『龍が如く』桐生一馬役など。

マウス・プロモーション所属。代表作は『攻殻機動隊』バトー役、『機動戦士ガンダム0083 〜スターダスト・メモリー〜』アナベル・ガトー役など。


隔週放送から毎週放送へ

 

Knock Out VOICE!!

 

――まずは1年間お疲れさまでした。番組もちょうど50回で最終回を迎えて、ラスト数回は、終了を惜しむファンの方々から悲鳴が上がっていたようですね。

 

黒田崇矢(以下、黒田) いざ終わるとなると惜しまれるというのは、せいせいされるよりかはいいですよね(笑)。

大塚明夫(以下、大塚) 惜しまれているうちに止めたほうがいいんじゃないかってね。

黒田 うん。番組でも何でもそうだけど、飽きられるまえにやめるのがいいみたいです。コンビニの食べ物とかもそうらしいし(笑)。

大塚 飽きられるまえにつぎのに入れ替えたりね。

 

――ラジオ番組というと、アニメなどのタイアップになることが多いですが、この番組はタイアップなどはなかったんですよね?

 

大塚 そこは黒田崇矢の力ですよ。

黒田 またまた(笑)。本当に最初は何もないところから始めました。番組発進ではないので、アニメファンが聞いてくれるってわけでもないですから、ほかにない番組を作ろうと思いました。当時、音泉がやっていた番組を全部聞いて、文化放送や日本放送などのラジオも聴いて。その結果、既存のラジオ番組とは徹底的に違うものを作りたいと思ったんです。ちょうどそのころ”チョイワル”というのが流行っていたんですね。僕自身よくチョイワルに見られるんですが、あまり好きではないんです。悪いつもりはまったくないので。ただ、そこにのっかっていこうかなというのがひとつの案としてありました。それで誰とコンビネーションを組むとおもしろくなるかを考えまして、大塚明夫という人間がパッと浮かんだんです。ただ、インターネットラジオで、制作費も何もない中で、引き受けてくれるか、というのが不安でしたね。実際に明夫さんに連絡を取って、「こういう企画なんですけれどやってもらえませんか?」って聞いたら、「オウっ!」って言っていただけたのがうれしかったです。ここから、番組の制作が始まったかな。

 

――当初は隔週放送だったんですよね。それが始まって10週経たない内に週間になった理由というのは、やはり反響が大きかったからですか?

 

黒田 実際メールを読むのがたいへんなくらい反響がありました。ふたりでメールを斜め読みして1時間半くらいかかったりとか。

大塚 そういうときもあったね。

黒田 そのメールの中に、「毎週にしてください」という声が出始めていたので毎週放送することになったんです。

大塚 最初は(番組の)ヒット数がおっかなびっくりじゃないですか。どれぐらい聞いてくれるんだろうって。それが思ったよりたくさん出たので、「じゃ毎週いってみっか!」ってなりましたね。

 

――隔週だとじっくりできますが、週間だと企画を考えるのもたいへんですよね。

 

大塚 だんだん忙しくなってくると、彼(黒田)のスケジュールが取れなくなって。

黒田 ふたりのスケジュールとスタジオのスケジュールという、三つ巴でスケジュールの調整をしなければならないんです。収録は私の事務所のスタジオを使っているので、私は夜の11時からでも収録できるんですが、明夫さんをそんな時間に呼ぶっていうのは……ね。そういうわけで、カナヤヒデユキに助っ人に来てもらって番組をやることもありました。やはり毎週になったら無理が出てきたんで……(笑)。

大塚 だんだんきつくなってきたよね(笑)。

 

――3人でやられた回もありますよね。

 

黒田 そうですね。後半のほうからラストまでは「3人でやっちゃうか」という雰囲気ができていましたね。

どうすれば喜んでもらえるか?


Knock Out VOICE!!

 

――イベントも精力的に活動されていましたよね。

 

大塚 それもすべて黒田崇矢の力なんです。僕は何にもしてないんでね。何から何まで全部この人が動いて実現させているんです。

黒田 いやいや。私は、お客さんには喜んでいただきたいとふだんから思っているんです。そのお客さんが何をほしがっているかということを考えると、”会いたがっている”と。じゃあ、どうすればいいのか、ということで公開録音をすることが思い浮かんだわけです。それで、明夫さんにお願いしたらオーケーを出してくれて。

大塚 僕はもっぱら、「いいよ、いいよ」って言ってるだけなんだけれどね(笑)。全部彼がやっているんですよ。それはすごい力ですよ。

 

――対面したお客さんの顔を見てどう感じましたか?

 

大塚 やっぱりうれしいですよね。僕らの仕事は直接お客さんと会う仕事じゃないですから。それに僕はイベントなどの出演が多い方ではないし。お客さんが喜んでいる顔が見られたときには、「やってよかったなあ」と、すごく心に残りました。

黒田 本当にそれがいちばんうれしいですよね。直接お客さんが喜んでいるのを見ると、疲れていてもヤル気が出ます。

大塚 まぁ、たまにふてくされた顔をされた方も見ますけどね。

黒田 (笑)。

 

――お客さんの比率は女性の方が多いんですか?

 

大塚 どうなんですかね? 公開録音に来てくれる方は女性の方が多いんですが、けっこう男性も聞いてくれてる気がするんですけれど。

黒田 6:4……、7:3ぐらいかなあ。少ない方が男で。だけど、メール自体は男性が多いですよ。「こんなオヤジになりたい」って言ってくれて(笑)。

 

――おふたりといえば、『龍が如く』シリーズの黒田さん、『メタルギアソリッド』シリーズの大塚さんというイメージがありますが、ゲームファンの方々も聞かれているのでしょうか?

 

大塚 ゲームファンはどうなんですかね? そういえばお客さんからゲームの話をあまり聞かないよね?

黒田 逆に「ラジオを聴いてからゲームをやりました」というメールはかなり多いですね。とっかかりという話でおもしろかったのが、音泉のバナーにこの胡散臭い恰好をしたふたりが映っているのを見て、思わずクリックしちゃったっていう理由が多いみたいです(笑)。「なんだこれ?」から始まった人たちが多いんじゃないかな。

 

――たとえば黒田さんだと、『龍が如く』の極道のキャラクターと重ねて見てしまって、怖そうなイメージがが漠然とあるんですが……。

 

黒田 ふだんはいかに笑いを取るかということしか考えていません(笑)。

大塚 中には自分のイメージと違うって怒る方もいますよね。

黒田 ありましたねー、(番組の)前半とか。あんまり軽い話をすると「イメージダウンです!」みたいな。

大塚 本来ね、我々役者というのは、バラエティー番組などに出たりということをあまりやらないほうが、神秘性が保てていいんですよね。別にね、特別な人間じゃなくって、そこらのオヤジなんですから。

黒田 それはありますよね。
 

ファンの協力がヒントに


Knock Out VOICE!!

 

――1年間を振り返ってみて、印象に残ったシーンはありますか?
 

大塚 シーンというか、よく収録の日に台風がきたんですよ。

一同 (笑)。

大塚 第1回目から嵐で、夏にもあったよね。

黒田 ありました、ありました。

 

――収録の話でお訊きしたいんですが、たとえばゲームの場合はアフレコは声優さんみんなで行うものなんですか?

 

大塚 ものによりますね。『メタルギア』はできるだけみんなで集まってやっています。それもパートによってですけど。無線で会話するシーンはひとりですし。

黒田 『龍』は基本的にひとりですね。役者さん方はひとりで演技するのに慣れてない方が多いので、そういったときは、私のシーンは取り終えてるんですけど、スケジュールが空いてたら掛け合いに入ったりとかしますね。

大塚 ゲームの仕事は基本的にひとりが多いですね。あ、でも『FF12』ではみんないっしょに録ったなあ。何度も呼ばれて。

 

――ラジオのほうは気楽にやってらっしゃるイメージですよね。

 

大塚 台本とかありませんから。

 

――あっ! だから放送時間が毎回違うんですね。

 

黒田 少しずつ長くなっていって、収録2時間とかになっちゃったんです。それでつまむのがたいへんでした。

大塚 最初30分番組っていう話じゃなかったっけ?

一同 (笑)。

黒田 みんな喋りたがるから長くなってしまって。

 

――話が脱線してしまったときに、仕切る方はいらっしゃったんですか?

 

黒田 それはそのとき次第ですね。明夫さんが仕切るときもあるし、ほかの誰かが仕切るときもある。だけど、いっちゃうときはいっちゃえって姿勢です。読む予定だったメールを飛ばしたりして。

大塚 「今日はこのコーナー飛ばそう」とかもあったね。

黒田 必ずやっていたのは、明鏡止水というコーナーだけです。それを核にしたかった。笑いは大好きなんですけれど、いま、本音を言う番組って絶対的に必要な気がしていて。”これが正しい”、”これが間違っている”ではなくて、それなりに何十年間生きている人間が自分が正しいと思うことを言うコーナーを作りたかった。そこに反論したい人は反論すればいいし。「こういう考えかたもあるよな」というどっちつかずの日本人じゃなくって、間違ってるかも知れないけどオレはこれだけは譲れないって、モノ申すコーナーが欲しかったんです。構成の段階でここだけは外さないっていう決まりでしたね。

 

――そういった骨太なコーナーを毎週やるのはたいへんな努力が必要ですね。

 

黒田 だから、ファンの方たちの協力がヒントになりました。「こうしてみては?」とか、「これをどう思いますか?」というメールをいただけたことがとても役立ちました。

大塚 全部のネタを自分たちで拾ってくるのはきびしいですからね。

 

――リスナーの存在がやっぱり大きかったんですね。それでは、そんなリスナーの皆さんに、ひと言ずつメッセージをお願いいたします。

 

黒田 今回、1年2ヵ月間続いてきたものが一旦最後となりますが、またふたりのスケジュールが合ったら、毎週とかじゃなくて、どこかで気が向いたらみたいな感じでできたら理想かなと思っています。……でもいま現在はこのラストイベントのまえなので、いかにお客さんに喜んでもらおうかっていう気持ちしかないです(笑)。出産といっしょで終わったあとヘトヘトになるんですよ。「2度と孕みたくない!」みたいな感じで(笑)。でも、そういうのってしばらく経つと忘れるんで、またラジオや公開録音ができたらいいなと、私は思っています。

大塚 けっきょく、「やるか?」という気分になったときにやるのがいいんでしょうね。誰かがお膳立てしてくれるわけでもないし、スポンサーがついている訳でもないですから。そこが俺たちは自由。逆に言えば、力がないところでもあるし。ふたりの「やるか!」という波長が合ったときに、またやりたいですね。


※ウォーターオリオンblog内”Knock Out VOICE”ページはこちら


 

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