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落合祐里香インタビュー:諦めずに夢を追い求めた日々
エンジェル・ボイス アゲイン

2007/10/26

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ファミ通Xbox 360(毎月30日発売)の人気コーナー “エンジェル・ボイス アゲイン”がファミ通.comに出張! 誌面の都合などから、本誌では泣く泣くカットせざるを得なかったコメントの数々を完全収録。声優さんの“声のお仕事”に対するこだわりぶりを聞く! 本日のゲストは、落合祐里香さん(第9回)。

【本日のゲスト・落合祐里香さん】

プレイステーション2用ソフト『トゥーハート2』の柚原このみやXbox 360用『アイドルマスター』の萩原雪歩など、人気のゲームキャラクターを多数演じる。このほど、2年あいだにわたって書き続けてきたブログ“ゆり花日和”が書籍化。『ココロ花』として飛鳥新社から10月31日に発売。

  

インタビューの模様を動画で再生
再生には、Windows Media Playerが必要です。

 

●最初のアフレコでいきなり落ち込んで……


yo005.jpg――声優を目指したきっかけを教えてください。
落合
 もともと私はお芝居をやりたくて上京してきたのですが、いろいろなオーディションを受けるたびに「キミは声優に向いている」って言われたんですね。あんまりいろんな人に言われるので、「そんなに言われるんだから、声優になれるかも……」とその気になって(笑)、声優事務所のオーディションを受けたんです。「落ちたら夢を諦めよう!」くらいの勢いで。そしたら受かってしまったんです。

――突然道が開けだしたと?
落合
 ものすごい人数の中から受かったので、「とにかくがんばらねば!」と思いました。でも不安のほうが大きくて、「私やっていけるのかな?」という感じでしたね。たとえば、声優のキャスティングはオーディションで決まるのですが、事務所に入るとオーディションに呼んでもらえるまでがけっこうたいへんなんです。

――まずは事務所の人にアピールしないといけない?
落合 
そうなんです。レッスンでアピールしたり、あとは地道なところでは目立つ服を着ていったりとか……。

――効果は徐々に出始めた?
落合
 それでも2年くらいはオーディションに呼んでもらえませんでした。で、3回目くらいのオーディションで受けたのが、実質的なデビュー作となったアニメ『さいころボット コンボック』(2003年)のヒロイン、仙道ユリ役でした。あのときのオーディションはデキが酷くて、泣いて帰ってしまうくらいだったんです。「これは絶対に受からない」と思っていたので、受かったときは本当にうれしかったですね。そのときは、「これで私も声優になれる!」と喜んだものですが、じつはそこからがたいへんでした。最初の収録のときは、朝から怖くて「どうしよう……」って思って震えていたんです。そしたら案の定緊張してうまくできなくて、まわりの人にはため息をつかれる始末で……。収録が終わったあとに、かなり落ち込みました。

――それは落ち込みますねえ。
落合
 はい。でも、「ここでダメだったら、声優は続けられない!」って思ってとにかく必死でがんばりました。アニメでは戦うシーンがあるのですが、夜中に公園に行って敵が本当にまわりにいるものと思って大声を出して練習したりとか……。そしたらそのうちに、まわりの人たちが認めてくれるようになって、笑顔でアフレコを迎えられるようになりました。そのあとしばらくしてから、プレイステーション2用ソフト『トゥーハート2』(2005年)のヒロイン、柚原このみ役に合格しまして、そこから割とファンの方に注目していただけるようになりました。

 

●『アイドルマスター』のイベントのまえは雪歩が取り付いてしまう


yo004.jpg――『トゥーハート2』の収録はどうでした?
落合 
これがたいへんでした! 収録のときは、まず「オーディションのときと声が違う」と言われました。柚原このみは自分よりも年下の役なので、どうしても声が高くなってしまうんです。それを素の声にしてほしい……と言われたのですが、素の声で話すとかわいくなくなってしまう。収録は5日間にわたって行ったのですが、そんなこんなで最初の1日目は1テイクも録れませんでした。「1テイクも録れないなんて、どういうこと?」ということで、落ち込んだというよりも、ぐったりとしてしまいました。柚原このみは、とにかく試行錯誤したキャラクターでした。

――思い出深い役柄になった?
落合
 はい。『トゥーハート2』では、ゲームに合わせてラジオ番組のパーソナリティーも担当することになったのですが、そこで“落合祐里香”というキャラクターを知ってもらう機会が増えたように思います。じつは、それまではしゃべるのがけっこう苦手だったのですが、相方を務めてくれた伊藤静ちゃんとの相性がすごくよかったのか、けっこうしゃべれるようになったんですね。

――ラジオ番組に出演することによって、落合さんも変わってきたのですね。
落合 
かなり変わりました。昔はこんなに話せなかったですから。あと、『アイドルマスター』の萩原雪歩も印象深い役柄で、たくさんのファンの方に支えられています。ただ、雪歩で困るのはネガティブ過ぎて困っちゃうところ。何か微妙にデビュー当時の私と重なる部分があるのですが、『アイドルマスター』のイベントに出るときは、雪歩が取りついてしまうみたいなんですね。で、雪歩自体はイベントのまえにへこんじゃうタイプなのですが、それに引きづられて私までイベントのまえは落ち込んでしまう。

――ファンから見たら、落合さんが落ち込んでいると思われる?
落合
 かもしれないですね。だから皆さんは勘違いしないでくださいね(笑)。

▲Xbox 360用ソフト『アイドルマスター』では内気で引っ込み思案な女の子萩原雪歩を好演。たくさんのファンを虜にした。


――声優さんを続けてきて、何か掴んだものはありますか?
落合
 まだまだ掴みきれていないというのが現実です。演技って幅の広さが求められるんですね。ディレクターさんの好みによって、自然なお芝居を好む人もいれば、わかりやすい演技を好む人もいる。それにあわせられるように、いろんな質のお芝居をできるようにしないといけないと思っています。あと、声優って俳優さんと違って1週間に何役も演じないといいけないじゃないですか。月曜日はこの役、火曜日はこの役……といった感じで。職人のような器用さが求められるのかな、と思いますね。私自身はどちらかというと、あまりお芝居お芝居していない、自然な感じの演技が好きなのですが、それだとアニメには合わない部分もある。アニメはどちらかというと、メリハリの利いた演技が好まれますからね。

――道半ばということですね。
落合
 はい。私は声が若いので、若いキャラクターを演じることが多いのですが、そういうキャラクターだと少し感情移入がしづらい場合もあります。若いキャラクターは心が真っ白なのでうすが、さすがに私は二十歳を超えているので、ある程度世の中の仕組みを知ってしまっている。若いキャラクターを演じるうえでは、真っ白な部分以外は出していけないので、少し物足りない部分もあります。そういう意味では、今後はリアリティーのある役柄ができたらうれしいなあとは思っています。もちろん、若いキャラクターは若いキャラクターで、やり甲斐はありますけれど。アニメ『ラブゲッCHU〜ミラクル声優白書〜』(2006年)という作品で佐々木祐理花役を演じさせていただいたのですが、それはわりと等身大の役柄でした。声優を目指す、という内容だったのですが、ライバルと男の子を取り合ったりと、演じていてけっこう楽しかったです(笑)。

※落合祐里香さんのブログ“ゆり花日和”はこちら

 


photograh:Daisuke Komori

 

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