原田さん写真 ディティールが見えるからグラフィックに手抜きできないPS2

ゲーム画面 ゲーム画面

 あと、PS2になって最も苦労したのは、グラフィックの完成度でしょうか。どんなに些細な要素をちょっと追加、と考えた場合でも、いい加減には作れないんですよね。

 現行のPSだったら、例えば背景の人やヘリコプターなんかを加えようとした場合、それっぽい形のポリゴンモデルや絵を置くだけで遊ぶ人が「あぁ、ヘリコプターがあるんだな」って思ってくれていたんですよ。でも、PS2でこれだけ映像表現力が高まると、きっちりモデリングされたヘリコプターを置かないとグラフィックのバランスが悪くなっちゃうんです。ヘリを置くと今度は人を置きたくなる……といった感じで、背景のヘリコプターや人を作ってさらにデータ容量が増える一方で。

 それに伴って、デザイナーの数もどんどん増えていきましたね。最終的には「ナントカ専属デザイナー」といった感じで……。プログラマーだけでも12人ですが、それぞれが各分担ごとにデザイナーと密着してるんです。ゲームセンター版『鉄拳タッグトーナメント』は大体30人前後で作られていたんですけど、今回のPS2版は最終的にメインスタッフだけでも60人以上の大所帯になってしまいました。良いものを作ろうとすればするほど、泥沼にはまる……まさに底なし沼って感じでしたけど、その分良いものになりましたよ。
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