タイトル:スナイパーエリートV2 機種:プレイステーション3/Xbox 360 メーカー:ユービーアイソフト 発売日:2012年8月9日発売予定 価格:各7329円[税込] テイスト:戦争 ジャンル:アクション・シューティング プレイ人数:1〜2人 通信機能:プレイステーション3版はPlayStation Network対応、Xbox 360版はXbox LIVE対応
第二次世界大戦のベルリンを舞台に、狙撃手となって数々のミッションに挑むアクション・シューティングゲームの最新作。プレイヤーは、米軍に所属するカール・フェアバーンとなり、恐るべき計画の阻止に挑むことになる。本作では、重力、風、弾速などが忠実に再現。リアルな狙撃を体感することができるぞ。カールの放つ一発が、恐るべき道をたどる歴史を変える!
"狙撃"を追求した スナイピング特化型シューター
1945年4月。第二次世界大戦は終盤を迎え、ヨーロッパでの戦いのクライマックスとなるベルリンの戦いが本格化していた。ドイツ軍の戦力は衰退しているかに思われたが、連合国遠征軍総司令部(SHAEF)は、敵軍が土壇場での抵抗を画策している証拠となる機密情報を入手する。情報によれば、ドイツ軍は改良型V2ロケット技術を導入し、戦局を覆す計画を進めている可能性があった。この問題を調査し対処すべくベルリンに派遣されたカール・フェアバーンは、ロシア軍に侵攻される街で陰密作戦を実行することができ、またきわめて困難な任務でも完全に遂行する能力を持った、当任務に最適な人物だった。
ドイツ軍内通者の協力のもとフェアバーンがつかんだ情報は、西ヨーロッパ全土で暮らす何百万人もの民間人の命を危機にさらす、恐るべき計画だった。実行されれば、我々の知る歴史は180度変貌してしまう。フェアバーンはこの残忍な計画を阻止すべく、時間との闘いに乗り出した――。
米軍所属。第二次世界大戦終戦間近のベルリンに派遣され、単独でさまざまなミッションをこなしていくエリートスナイパー。
本作はタイトル通り、"狙撃"に特化した作品となっており、詳細でリアルな"弾道シミュレーション"を採用。銃弾は重力や風の影響を受けるため、標的との距離や環境などをしっかり考慮して狙撃しなければならないのだ。
薄い木の板や金属板など、厚さが一定以下の素材を銃弾は貫通する。また、人間の標的も貫通させられる。
狙撃時の銃弾は重力の影響を受ける。標的が遠くなるほど、重力による銃弾の落下が大きくなっていくのだ。
銃弾は重力だけではなく、横風の影響も受ける。遠くの標的に命中させるには、風向きの考慮も必要になる。
ライフルと弾薬の種類によって、銃口速度(弾速)が変化する。ミッションによって、装備を変えていこう。
銃弾は、浅い角度で遮蔽物に当たると跳ね返る。跳弾時はダメージが減るものの、急所に当たれば致命傷に。
本作には3種類のアシストシステムが用意されており、これによって難易度を調節できる。アシストシステムは個別に使用の可否を設定可能なのだ。
↑遠く離れた敵であってもタグを付けることは可能。相手の装備がわかれば、どの敵から倒すべきかの判断ができるので、意外と重要な情報となる。
風や重力を計算して、どの程度狙いをずらせば標的に命中するかを表示してくれる。初心者にはオススメ。
敵の部隊を双眼鏡で観察し、タグを付けることで、相手の状態や装備、階級などが表示されるアシストシステム。
このゲームでは、陰密行動が重要なカギを握る。認識メーターは、プレイヤーが敵に察知されずに行動できるようアシストする機能だ。敵の兵士に見つかりそうになると、認識メーターが黄色に変わり、発見されると赤に変化して危険を知らせてくれる。
↑タグを付けた敵キャラクターはその位置が赤いアイコンで表示されるので、まずは双眼鏡で敵の位置をチェックしてタグを付けていくと攻略しやすい。
プレイヤーがうまく標的を仕留めることができると、銃弾が銃口から発射されて標的に当たるまでの全軌道がスローモーションで再生される。この映像によって、大きな達成感を味わえるのだ。
本作では、敵の仕留めかたによって異なるポイントが得られる。獲得したポイントはオンラインのリーダーボードに反映され、世界中のプレイヤーと腕を競い合えるのだ。
↑→遠距離からのヘッドショットを成功させたり、1発の弾でふたりを仕留めたりすると、高得点を得ることができる。
本作では、オンラインにつなぐことで、ふたり協力プレイが可能。シングルプレイでは単独行動となるが、オンライン協力プレイではスポッター(観測者)の協力のもと、さまざまなモードを楽しむことができるのだ。
キャンペーン全編を、フレンドと協力しながらプレイできる。ふたりでの協力プレイとなるので、オフラインプレイとは若干異なったゲームプレイが楽しめるのだ。
アシンメトリカルの協力ミッションで、ひとりはスナイパー、もうひとりは観測手としてプレイ。スナイパーはスナイパーライフルだけを装備し、さまざまな目的の達成を目指す観測手をサポートすることになる。観測手はサブマシンガンと双眼鏡を装備し、スナイパーが狙撃できるよう、敵にタグを付けていくのだ。
パートナーとともに、いずれかのキャンペーンエリアに送り込まれる。エリア内で拠点を固め、つぎつぎに襲ってくる敵の部隊に立ち向かうのだ。敵の兵士と車両をできるだけ多数倒し、高得点を目指そう。スコアはオンラインランキングに反映されるぞ。
プレイヤーは、連合軍の無差別爆撃が始まろうとしているベルリンの街に閉じ込められる。地図を探し、車両の修理に必要な部品を回収し、脱出を目指そう。個別のスコアはオンラインランキングに反映される。
とにかく「やべー」の連続である。本来ならこのゲーム、身を潜めて敵に見つからないように一撃で標的を仕留めるという、スナイパーの醍醐味が味わうことのできるゲームである。いや、本来ならというか実際にそういうシーンは何度もあり、その都度、爽快感と達成感を味わえた。とくに、本作独自の要素である“キルカメラ”。ヘッドショットを行ったり、心臓を射抜いたりと、標的を一撃で仕留められたときに、銃弾の軌道がスローモーションで再生される本作独自のシステムで、銃を撃った瞬間にこの映像が再生されたら、一撃で倒せたという証となるので、思わず心の中で「よし!」とガッツポーズを取ってしまうほどの達成感が味わえる。
しかし、だ。そんな達成感を味わいながらも、筆者は「やべー」の連続なのである。何が「やべー」のかって、もちろん、筆者が下手すぎて敵にすぐ見つかる、撃った弾が当たらない、敵はどんどん撃ち返して来る、もちろん相手にもスナイパーがいて遠距離からいきなり撃ち抜かれる、そして続々と敵が身を潜めている場所に押しかけてくる、最後は背後を取られて蜂の巣にされる……。まったくもって、スナイパーにあるまじきである。ゲームの内容が正しく伝えられていないような情況になってしまっているのである。筆者が下手すぎるがゆえに。
だが、そんな素人スナイパーである筆者の強い味方として用意されているのが3種類の“アシストシステム”。“照準アシスト”をONにすれば、コンピューターが風や重力を計算して標的に命中させるためのガイドを示してくれる。“タグ付け”をONにすれば、相手の装備や位置情報がわかるように。そして“認識メーター”をONにすれば、敵の兵士に見つかりそうな状況なのか、それとも安全なのかがわかるようになる。個々の項目でON/OFFを切り替えることで、難易度を自分なりに調節できるというのもポイントだ。最初にプレイしたときは、認識メーターのみをONにしてプレイ。だってほら、筆者は男の子なんだもの。スナイパーとしての自分の腕を過信して、リアルなスナイパー体験をしたいじゃない。ちなみに認識メーターをONにすれば、近くに敵がいるかどうかがわかるので、非常に便利なのだが、けっきょく筆者の腕ではそれだけでは足りず、照準アシストもONにしてプレイすることになってしまった。ここまでして、ようやく素人から初心者スナイパーぐらいの腕前になったかな、といったぐらいに。それでもまだ銃弾を外して、すぐにピンチに追い込まれてはいたが……。もちろん、腕に自信のあるプレイヤーの皆さんは、ぜひ自分の頭と勘で、超長距離の敵を一撃で仕留めてほしい。
また、本作でプレイヤーが標的にする敵はひとりだけではない。むしろ、プレイヤーはひとりきりであり、多数の敵を相手にひとりでミッションを遂行しなければならないのだ。ひとりを倒したら、素早くつぎの標的へ。そのくり返しを冷静に、まるで機械のように行わなければならないのだ。しかし、それができてこそのスナイパー“エリート”なのではないだろうか。熟練スナイパーになるには、的確に標的を射抜く能力と、冷静に対応する能力が必要になるのだろう。筆者はどちらも持ち合わせていなかったので、せめて腕前だけはもう少し磨きたいとおもう。
さらに、本作には協力と対戦が行えるマルチプレイも搭載。残念ながら今回のインプレッションではプレイすることができなかったのだが、個人的に気になっているのは、スポッター(観測手)との協力プレイ。筆者の素人レベルのスナイピングを、仲間がサポートしてくれる。すばらしいじゃないですか。とっても助かるじゃないですか。キャンペーンモードをプレイしていく“CO-OPキャンペーン”もいいが、やはり多彩なミッションに挑む“オーバーウォッチ”が気になるところ。どんなプレイを体験できるのか、発売を心待ちにしたい。
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