全世界累計320万本以上の出荷本数を記録した、大作ファンタジーRPGの続編『Dragon AgeII(ドラゴンエイジII)』が、いよいよ日本でも発売される。練りこまれたシナリオ、緻密な世界設定、そしてシナリオの流れを決定づける膨大な選択肢。難民から英雄となった主人公"ホーク"の壮大な一代記を、どのように描くかはプレイヤーの選択次第だ。
本作では主人公"ホーク"をプレイヤーの思い通りにカスタマイズ可能だ。名前、性別はもちろんのこと、容姿も自分好みに変えることができる。髪の色や髪型、顔の彫りの深さなど、かなり細かい部分まで調整できるので、とことんこだわったキャラクター作成ができるだろう。なお、性別による能力の違いはないが、イベントの内容に変化が生じることも。また、主人公の"ホーク"は苗字となっており、変更ができるのは名前の部分。そのため、ゲーム中ではほかのキャラクターからホークと呼ばれることになる。
前作『Dragon Age: Origins』のデータがあれば、プレイヤーが前作で下したさまざまな決断を、本作の世界にも引き継ぐことができる。誰がフェレルデン王国の君主となったのか? アーチデーモンはどうのように倒されたのか? といったセダス大陸全体の歴史がデータ引継ぎによって変わり、NPCやクエストの内容にも変化が生じるのだ。
キャラクターカスタマイズでは、主人公のクラスを"戦士"、"ローグ"、"魔道士"の3つの中から選択することになる。クラスによって能力や使用できる武器、戦いかたは異なり、加えてそれぞれに上級クラスが存在。魔道士を選んだ場合と、戦士およびローグを選んだ場合でストーリーも大きく変化する。以下に各クラスの詳細をお届けしよう。
前作に引き続いて大きな特徴となっている、会話シーンでの膨大な選択肢。本作ではより柔軟に、深く進化した。相手への受け答えとともに、態度や行動を示すアイコンが表示され、その選択如何によっては突然バトルに突入してしまうこともある。そして、ときにその行動は、カークウォール全体の行く末にも影響。世界を導くのはプレイヤーの選択次第なのだ。
どのような会話を積み重ねるかで、主人公ホークの性格は"アグレッシブ"、"ユーモラス"、"温厚"の3つに変化していく。性格が変化することで相手に対する自身の振る舞いだけでなく、パーティーメンバー、住人たちの反応も違ってくるだろう。ちなみに、吹き替えボイスもそれぞれの性格に応じたものが収録されているので、演技の違いも注目したいポイントだ。
旅を続ける中でホークは数多くの仲間たちと出会う。彼らはそれぞれ異なる境遇や考えかたを持ち、プレイヤーの判断に応じて"フレンド"または"ライバル"関係を築くことになる。
仲間にはそれぞれ好感度が設定されている。フレンド/ライバルどちらの関係になっても、仲間から有利なアビリティを得ることができ、また新たなクエストが発生することもあるだろう。仲間はともに戦うためだけの存在ではないのだ。彼らの話にしっかりと耳を傾けることで、道は切り拓かれていくだろう。
本作のバトルは、フィールドで敵と遭遇したり、会話イベントの流れで戦うことになった際にシームレスで始まる。パーティーは最大4名で構成され、メンバーをみずから操作することも可能だ。バトル終了時にはキャラクターのステータスが全回復(倒れていたキャラクターは負傷しながらも復活)し、経験値のほかにお金やアイテムなどが獲得できる。ここでは、戦いを有利に進めるためのシステムを紹介しよう。
敵の集団には指揮官となる存在がいることがあり、真っ先にそれを倒せば戦闘は有利に展開する。また"もっとも重い装備"、"もっとも多くの攻撃ダメージを与えている"、"もっとも近くにいる"キャラクターは敵から狙われやすい。これを逆手に取って、重装備で固めたキャラを囮にするという戦法も。
どのクラスにも、攻撃時に相手を特殊なステータス異常にするアビリティがある。ひとりがアビリティで敵をステータス異常にさせ、そこへほかのキャラクターが特定のアビリティで攻撃を行うと"クロスクラス・コンボ"と呼ばれる強力なコンボ攻撃が発生。クロスクラス・コンボは、敵を"脆弱"、"恐怖"、"眩暈"のいずれかの状態にさせるアビリティがベースとなっており、さまざま組み合わせが存在する。以下にその一部を紹介しよう。
難民から英雄となった主人公"ホーク"の壮大な一代記を描く、本作のストーリー。ここでは、そのダイジェストを一挙に公開する。主人公ホークを待ち受ける運命は、どれも苦難に満ちたものだ。ときにそれは大切な人や物を奪っていき、あるときは逆に自身の手を誰かの血で染めることになるかもしれない。そしてプレイヤーは、物語の中で提示される数々の選択によって自身の判断力を試されることになる。果たしてホークはカークウォールの英雄となりえるのだろうか!? 結末へいたる物語は、自身の手で紡いでほしい。
ダークスポーンの襲撃を受けたロザリングの村を捨て、カークウォールを目指す主人公一家。しかしダークスポーンの奇襲は執拗に続き、その都度戦うホークらの体力を確実に奪っていった。プレイヤーはゲーム冒頭で主人公を作成する際に"戦士"、"ローグ"、"魔道士"のなかからクラスをひとつ選択できる。どのクラスを選択したかにより、物語序盤で主人公の弟か妹のどちらかが悲劇に見舞われてしまうのだが……。
荒野の魔女"フレメス"の助力でカークウォールに辿りついたホークたち。しかし街は難民で溢れ返り、門は堅く閉ざされていた。古くから住む主人公の叔父"ガムレン"の口利きにより、ホークらは街の傭兵団か闇商人の元で一年間働く代わりに、なんとかカークウォールの街に入れるようになるが……。ここでプレイヤーは、傭兵団か闇商人の元どちらかで働く選択を行い、カークウォールでのホーク一家の新しい生活が幕を開ける。
カークウォールで豪商として知られるドワーフのバートランドは、ブライトが終結してダークスポーンの数が減った地底回廊を探検し、一儲けする計画を立てていた。主人公たちはより高みを目指すため、その探検隊に参加する。回廊の奥深くでホークたちを待ち受けていたのは、ドワーフの歴史にすら記録されていない、全人未踏の太古の洞穴だった。しかし、ホークたちはここで予想すらしなかった窮地へ立たされることになる。
かつて母親が住んでいた邸宅を買い戻し、再びカークウォールで貴族の地位を得たホーク。時を同じくして、街には近海で船が座礁したクナリ族が居座り、その存在がしばしば問題視されていた。しかし、カークウォールの君主"デュマー子爵"は、協定に基づき保護したクナリ族を追い出すことができない。異なる種族、宗教……外部の者に対する不理解と不安、嫌悪感で人々の心は荒み、クナリ族と人間の緊張状態は限界に達していた。
反クナリ派による活動は激化の一途を辿っていた。そして腐敗した人間社会に嫌気がさしたクナリ族の将軍"アリショク"はデュマー子爵を亡き者とし、ついにカークウォールで武装蜂起する。カークウォールの衛兵隊、テンプル騎士団、サークル・オブ・メジャイは力を合わせこれに対抗するも、街の運命はホークたち一行に委ねられることとなる!
クナリ族の蜂起から数年後。街の子爵の座は依然として空席だが、実質的にはテンプル騎士団長の"メレディス"が街の最高権力者として街の執政を行っていた。彼女の度が過ぎた魔道士に対する圧政に耐えかねた筆頭魔道師"オーシノ"は、テンプル騎士団への反乱を決意。ホークがどちらの主張を受け入れ、この動乱にどういった終止符を打つかは、プレイヤー次第だ!
日本語版『ドラゴンエイジII』では、海外で有料配信されたものを含む複数のダウンロードコンテンツがゲーム本編に同梱される予定。また、下記のほかに"騎士アイザックの鎧"を始めとした、さまざまなアイテムセットを初回予約特典として無料配布することも決定している。
前作の廉価版がプレイステーション3版は『Dragon Age: Origins PlayStation 3 the Best』として、Xbox 360版は『Dragon Age: Origins プラチナコレクション』として、それぞれ3990円[税込]で発売中。 大規模拡張パックの『Dragon Age: Origins - Awakening』に、オンライン配信のコンテンツがすべて付いたお得な完全版となっている。
2012年1月19日から、PlayStation StoreとXbox LIVEマーケットプレースで体験版が配信中。本編の冒頭部分がソフト発売に先駆けてプレイすることができる。本作の購入を検討中の人は、まずは体験版に触れてみるのはいかがだろうか?
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