Mobageでおなじみのディー・エヌ・エー(DeNA)による採用説明会&選考会が、2011年11月23日(水・祝)、11月26日(土)、12月3日(土)に開催される(主催:クリーク・アンド・リバー社)。DeNAでは、今後ますますソーシャルゲームの開発に注力し、本気で世界戦略を展開しようとしている。今回の説明会では、世界を相手に戦うための人材を幅広く募集します! 興味のある方はお気軽にご参加を! DeNAは、世界を視野に入れているクリエイターに、最高の環境を提供します!
ディー・エヌ・エー採用説明会&選考会 参加費:無料 | |
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第12回東京 | 2011年11月23日(水・祝) 午後12時〜午後2時30分(午前11時30分〜受付開始) |
募集職種:ディレクター、アートディレクター、アイテム・背景デザイナー、ゲームプログラマー | |
第13回大阪 | 2011年11月26日(土) 午後12時〜午後2時30分(午前11時30分〜受付開始) |
募集職種:ゲームプランナー、ディレクター、アイテム・背景デザイナー、アートディレクター、ゲームプログラマー | |
第14回東京 | 2011年12月3日(土) 午後12時〜午後2時30分(午前11時30分〜受付開始) |
募集職種:ゲームプランナー |
ここでは、大手ゲームメーカーからディー・エヌ・エー(DeNA)に転身した、小林潤氏へのインタビューをお届けしよう。コンシューマーゲームの開発現場とソーシャルゲームの開発現場との違い、そして、ソーシャルゲームの開発に関わってみての日々を伺った。
――まずは、小林さんがDeNAさんに移られた経緯からお教えください。
小林 もともと僕は大手ゲームメーカーに所属していたのですが、ソーシャルゲームが出てきたころは、まったく意味がわからなかったんです(笑)。でも、だんだん市場が大きくなってきてニュースでも取り上げられるにつれ、「これはすごいな」、「これって異常なほどの人気じゃないか」と思い始めました。それで、ソーシャルゲームの研究を始めたのですが、「これは、何かある!」と興味を惹かれました。なぜ人々がお金を使うのか、僕のようなコンシューマーゲーム畑の人間にしてみれば、「?(クエスチョンマーク)」でした。でも、実際に遊んでみると、明らかにお金を使ってしまうタイミング、仕掛けというものがある。
――ソーシャルゲームには不思議な魅力があるということですね。
小林 一方で、僕らコンシューマーゲーム畑の人間が培ってきたノウハウを、まだまだ活かせる場所もあるなと感じました。そこで当時は、そのソーシャルゲームの制作手法をコンシューマーゲームに持ち込めないかな……と思ったんです。お金を使ってしまうポイントが独立したものであれば、ユーザーの離脱率が下がり、ずっとゲームに居続けてくれる。そういうのをコンシューマーで作りたかったんです。それで、僕が関わっていたタイトルの世界観を持つソーシャルゲームを作りたいという話をしたところ、「それはおもしろいと思いますが、実現は6年後くらいでしょうか」という話になったんですね。さすがに6年となると、業界が再編されかねないほどの年月です。「これはいかんぞ!」ということで、だったらソーシャルゲームを作っている会社に入って、コンシューマーで培ったスキルを活かそう……という発想に変えて、最終的にはDeNAに転職したんです。
――根本にあるのは、ソーシャルゲームに対する興味ですかね?
小林 そうですね。もともと個人的にも、ゲームの枠を超えたサービスに興味があったんです。そういう意味では、「DeNAだったら、柔軟にできそうだ……」という思いもありました。一方で、いまのコンシューマーの世界における開発力を比較してみた場合、お金にしてもスキルにしても、日本のゲームメーカーはなかなか欧米に勝てないという現状がある。となると、ソーシャルゲームは、日本のゲームメーカーにとって勝負できる方向性のひとつなのかも……という考えもありました。
――なるほど。それで、実際に働いてみての印象は?
小林 まず、みんなポジティブ(笑)。ふつうどの会社でも、何かの企画を通すためにはいろいろと障壁があると思うのですが、DeNAにはそれがない。
――いわゆる社内調整ですかね?
小林 そうです。どの会社もそうだと思うのですが、フットワークが悪い。 とくに大きな会社になるほど悪くなる。それに比べたら、DeNAは自分の裁量でできる範囲がすごく広いです。あと、誰かを巻き込んでやったとしても、それがプラスの方向にしか働かないんです。通常ありがちな「この人を入れたから、やりにくいな」ということを感じないのがすごいと思います。要は、スタッフのみんながひとつの目標に対して、同じ意識をちゃんと持って動いているんです。なおかつ、期待した以上のことを提案してもらえるし、やりやすいようにアドバイスをくれたりすることもあります。
――そのへんは文化の違いでしょうかね?
小林 そうですねえ……。ふつうの企業って縦割りじゃないですか。もちろん、DeNAにも役職はありますが、ここの場合、たとえ役職上は下の人であっても、その人がその企画についていちばん詳しいのであれば、その人がチームリーダー的な役割になって動きます。その人の意見が主になって動くんです。ふつうだったら、いくらその人が詳しくても、詳しくない上司にきちんと説明して“アグリー(同意)”を得ないといけない。DeNAでは、その過程がないんです。もちろん、情報はシェアしますし、確認はしますよ。けっして自分勝手に動いてはいないのですが、“アグリー”が得られる時間がめちゃくちゃ短いですし、個人の裁量も大きい。信頼されている感じでしょうか。
――ソーシャルゲーム業界にはスピード感があると言われますが、そのへんの要素がひとつにはあるのかしら?
小林 そうかもしれないですね。僕はソーシャルゲーム業界はこの会社が初めてなので、ほかがどうか、というのはわからないのですが、明らかにコンシューマー系とは違う感じです。唯一近いとすれば、かつて10人くらいの規模で半年かけてWiiウェア向けのソフトを作ったことがあるのですが、あのときのスピード感に似ていますね。
――一方で、開発力に関しては、コンシューマー系には及ばないとの意見もありますが……。
小林 それは違うと思います。データを分析するノウハウだったり、サーバーまわりの技術だったりと、ソーシャル系には、ソーシャルゲーム特有の、新しい技術や分析手法があるんです。とくにサーバーまわりの技術に関しては、コンシューマーはぜんぜん追いついけていないと思います。ただし、ゲーム内の“演出”という部分になると、コンシューマーのほうがまだまだ上ですね。だからこそ、いまはどんどん自分のノウハウを提供しています。僕は、DeNAには7月に入社したばかりなのですが、ふつう入ったばかりの人間にうだうだ言われたら嫌がりますよね? でも、すごく熱心に話を聞いてくれる。皆さんすごく勉強熱心で、いろんな人とコミュニケーションを取って、いろいろな意見を吸い上げる。情報の受け取りかたとか、処理の仕方とか、その点はすごいです。
――では、DeNAに入社して以降の日々はいかがですか?
小林 毎日、時間が経つのがめちゃくちゃ早いですね。朝から帰宅時間まで、あっという間に過ぎていきます(笑)。ふつう仕事をしていると、嫌な感じになることも多いのですが、ここではそんなことは少しもない。疲れますけど、そんな感情はでてこないですね。それは、おそらく仕事自体を自分でしっかりとコントロールしているからだと思うんです。誰かに制御されている感じがしない。コンシューマー系だと、いろんな人に“アグリー”を取らないといけない場合が多いから、何かをやるのに2〜3週間かかったりするのですが、ここだとやろうと思ったことが次の日にはできていたりします。考えたことをすぐに形にして、のくり返しができるのは本当に楽しいです。
――今度、“DeNA 採用説明会&選考会”が実施されますが、見どころなどをお願いします。
小林 僕も11月23日の採用説明会で登壇を予定しているのですが、自分以外にも現場の最前線で働いている人が何名か来るので、会社の雰囲気をよく知ってもらえると思います。直接中の人の声が聞けるというのは、大きいかと。あと、コンシューマー系との違いとか、そのへんはお話だけでも参考にしていただけるのではないでしょうか。こっち側の人間はみんな元気なので、ポジティブなカルチャーに触れてみてください! なにかしら、ソーシャルゲームに対するイメージが変わると思います。 あと、やはり何と言ってもクリーク・アンド・リバー社が主催するイベントだということも、とても意義あることだと思います。クリーク・アンド・リバー社からのご紹介で、これまで多くのクリエイターが入社し、みんな各分野で大活躍しています。ですから、今回のイベント(説明会)を我々も重要視していますし、この説明会を介して多くのクリエイターの皆さんに出会えることを心から楽しみにしています!
――最後に、ソーシャルゲーム業界に興味を抱いているクリエイターの皆さんにアドバイスなどを。
小林 まず、「ソーシャルゲームの開発は、おもしろい!」というのは、伝えたいです。いままさに“発展途上”なソーシャルゲーム業界では、コンシューマー系のクリエイターが必要とされています。ソーシャルゲームを、“もっとゲームとしておもしろくする”というのは、僕らのような、もともとコンシューマー系の人間だからこそ、できることだと思っています。そういうところは能力を活かせますし、これからソーシャルゲームはまだまだ進化すると思っています。一方で、先ほども述べましたが、ソーシャルゲーム業界にも最先端の技術があふれています。そういった意味でも、とても腕の振るい甲斐のある職場です。ぜひ、気軽に会場に足を運んでみてください。
株式会社ディー・エヌ・エー
ソーシャルゲーム事業本部 ソーシャルゲーム統括部
スマートフォンSG部SP企画グループ
小林潤氏
クリエイター・エージェンシーとして、おもにクリエイティブ分野の人材派遣や制作請負などを行う。49000人を超えるクリエイターと約1000社におよぶパートナー・プロダクションからなるクリエイティブネットワークを駆使し、あらゆるニーズに対応していくことをビジネスモデルの基幹としている。1990年設立。
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