Kinectの前で画面に合わせて躍るだけという、説明不要の楽しさを持った『Dance Central 』シリーズ。前作は海外ではKinectと同時に発売され、Kinectの魅力を知らしめるタイトルとして北米で100万本を超えるセールスを記録したヒット作だ。ここでは、"前作に比べてどこが進化したのか?"という点に絞って、『2』の魅力をお伝えすることにしよう。ダンスゲームと言えばこの人(!?)のモリガン長田と、週刊ファミ通2代目ゲーマーズエンジェル、鈴木咲ちゃんによる紹介動画も併せてお届けする。
本シリーズの大きな魅力は、誰もが一度は耳にしたことがあるであろう有名楽曲が多数収録されているという点。『2』では、バナナラマやダフト・パンク、レディー・ガガなど数多くの豪華アーティストが参加しており、昔懐かしい名曲から最新曲まで幅広い楽曲が用意されている。とくに日本のファンにとってうれしいのは、EXILEの"I Wish For You"が収録されていることだろう。ダンスにもさらに気合いが入りそう。
1. Atlantic Connection ft. Armanni Reign “Reach” | 16. Electric Valentine “Body To Body” | 31. Mary J. Blige “Real Love” |
2. B.O.B. Feat. BRUNO MARS “Nothin' On You” | 17. Enrique Iglesias ft Pitbull “I Like It” | 32. Missy Elliot “Get Ur Freak On” |
3. Bananarama “Venus” | 18. Exile “I Wish For You” | 33. Montell Jordan “This Is How We Do It” |
4. Bobby Brown “My Prerogative” | 19. Far East Movement ft. Cataracs “Like A G6” | 34. New Boyz “You're A Jerk”(w/ deriv choreo) |
5. Britney Spears “Toxic” | 20. Flo Rida ft David Guetta “Club Can't Handle Me” | 35. Nikki Minaj “Massive Attack” |
6. Bruno Mars “Grenade” | 21. Gnarls Barkley “Run” | 36. O-Zone “Dragostea Din Tei” |
7. Chingy “Right Thurr” | 22. Haddaway “What Is Love” | 37. Remy Ma “Conceited” |
8. Ciara “Goodies” | 23. Justin Bieber “Somebody To Love” | 38. Rihanna “Rude Boy” |
9. Daddy Yankee ft. Fergie “Impacto” | 24. Kevin Lyttle “Turn Me On” | 39. Sean Kingston “Fire Burning” |
10. Daft Punk “Technologic” | 25. Kurtis Blow “The Breaks” | 40. Sir Mix-A-Lot “Baby's Got Back” |
11. Darude “Sandstorm” | 26. La Roux “Bulletproof” | 41. Tweet ft Missy Elliot “Oops Oh My” |
12. David Guetta “Sexy Chick” | 27. Lady Gaga “Bad Romance” | 42. Usher “DJ Got Us Falling In Love” |
13. Diddy Feat Keyshia Cole “Last Night” | 28. Lady Gaga “Born This Way” | 43. Usher “Yeah” |
14. Digital Underground “Humpty Dance” | 29. Lena “Satellite” | 44. Willow Smith “Whip My Hair” |
15. Donna Summer “Hot Stuff” | 30. Little Boots “Meddle” |
前作『Dance Central』を持っているプレイヤーは、収録されている32曲+追加ダウンロードした楽曲を移行して、楽しむことが可能。しかも、後述する『2』の新しいプレイ環境である、2人同時プレイなどにもバッチリ対応しているので、前作でやり込んだプレイヤーも新鮮な気分で楽しめる! 楽曲移行コストは400マイクロソフトポイントとなっている。なお、『2』を予約・早期購入すると特典として楽曲移行コストが無料に! 前作のユーザーには、とくに予約&早期購入をオススメする。 さらに、初回生産限定同梱特典として、『Dance Central』や『Dance Central 2』で追加楽曲をダウンロードできる240マイクロソフト ポイントも同梱される。
前作のプレイヤーから要望が高かった"ふたり同時プレイ"が『2』でついに実現。"パフォーマンスモード"や"ダンスバトルモード"などで満喫できる。ふたり同時プレイは、プレイ中いつでも出入り自由で、プレイヤーごとに異なる難易度を選択することもできる。熟練度の異なるプレイヤーどうしでの対戦も問題なく行える。家族や友だちとのダンスで盛り上がりそうだ。
心ゆくまでダンスに没入できる『Dance Central』。中には「よりダンスを上達したい」という人も多いのでは? そんな人のリクエストに応える形で、『2』では練習モードにあたる"プラクティスモード"が充実。苦手な動きだけをピックアップしてくり返し練習したり、自分の動きを録画して確認する……といった機能が追加されることになった。これで、ダンスのテクニックもワンランクアップすること間違いなし。
ダンスと言えばフィットネス! ということで、前作でも楽曲ごとに消費カロリーが表示され、フィットネスとしての用途でも注目されていた『Dance Central』だが、『2』ではそのフィーチャーがさらに強化。"フィットネスモード"としてプレイリストの編集が可能になった。これにより、フィットネスクラブのプログラムのような感覚で何曲も続けてダンスが楽しめることに! 「ダンスを楽しみながら痩せたい」という方には最適かも。
その名の通りダンスでバトルをくり広げる"ダンスバトルモード"。前述の通り、本作からふたり同時プレイが可能になり、さらに戦いが白熱すること必至だが、なお一層盛り上がる仕掛けも。『2』から動きの正確さを競う"フリータイム"というミニゲームが追加され、フリータイム中に相手よりもうまく躍るとボーナスポイントがもらえるようになったのだ。ライバルとのダンスバトルはさらに激しくなる!
『2』ではストーリーを楽しめるモードも追加に。"クルーチャレンジ"と名付けられたストーリーモードでは、つぎつぎと挑戦してくる"クルー"と呼ばれるダンサーたちと対戦。バトルに勝ってクルーを仲間にすると、ダンサーや衣装がアンロックされることに。やり込み要素もさらに充実。
身振り手振りだけでゲームを操作できるKinect。『2』では、Kinectの音声認識にも対応しており、なんと音声のみでの操作も実現することに。楽曲やプレイモードなどを声に出して言えば、ボイスコマンドにより操作が可能になる。『2』では操作もより快適になりそうだ。
ここでは、開発元であるハーモニクスのCEO、アレックス・リゴプロス氏とシニア・サウンド・デザイナーの佐藤さち氏へのインタビューの模様をお届けしよう。おふたりに『Dance Central 2』へのこだわりなどを語ってもらった(ファミ通.comの記事を再編集して掲載)。
——前作は世界中で大ヒットを記録しましたが、その成功を受けて、『2』はどのようにしようと思ったのですか?
アレックス 私たちが新しいタイトルを出すときは、「ユーザーの皆さんが何を求めているのか?」、「私たちのソフトのどの点を気に入ってないのか?」 といった、ユーザーの皆さんからのフィードバックを最重要視しています。これまでも、皆さんの意見を反映して新しいタイトルをリリースしてきました。当然、『Dance Central 2』でもそのやりかたを踏襲しているのですが、『2』を開発するにあたっては、いくつかのポイントがありました。ひとつめは、前作ではシングルプレイにフォーカスしていたのですが、『2』では複数の人が同時に楽しめるマルチプレイを特徴としているということ。これにより、ボーイフレンドやガールフレンドといっしょに楽しめると思います。
——複数プレイはまさに望まれていたフィーチャーですね。
アレックス さらに、"クルーチャレンジ"として、ストーリー性を加味していることも大きな特徴です。プレイヤーはほかのクルー(対戦相手)とダンスバトルをして勝負していくことになります。シングルプレイでひとりが深く楽しむには、ストーリーラインが求められるだろうとの判断から、今回"クルーチャレンジ"を盛り込みました。
——なるほど。やり込み要素が増しそうですね。
アレックス そして、"プラクティスモード"も大きく改善されています。まずは音声認識に対応しています。「スロウ」としゃべることで動きがゆっくりになったりするのですが、操作がより簡単になりました。また、すべてのダンスプログラムをひとつひとつ個別に練習できるようになっています。たとえば、ほとんどのダンスムーブはマスターできたのに、いくつかの動きはうまくいかないというときに、『2』では、うまくいかない動きだけをピックアップして集中的に練習することもできるんです。
——練習も、より取り組みやすくなるということですね。
アレックス あとそれから、"フィットネスモード"の充実もあります。前作と比べると、『2』の"フィットネスモード"は大きく改善されています。消費カロリーなどは前作でも表示されていたのですが、『2』では複数の楽曲を選んで一挙に流せるようになりました。
——まさに、フィットネスクラブのプログラムを受けるような感覚で楽しめそうですね。
アレックス はい(笑)。あと、根本的なところでは、収録曲がより充実しているというのもあります。よりビッグなアーティストの楽曲が『2』には収録されています。前作の曲を『2』に移行することも可能なので、ダウンロードコンテンツも合わせると、『2』では100曲以上も楽しめることになりますよ。そして、初めて日本のアーティストのEXILEの"I Wish for You"も採用されています。
——日本人アーティストの中からEXILEを選んだ理由は?
アレックス 日本のマイクロソフトのスタッフなどと相談して選んだのですが、人気があるということはもちろんですが、"ダンスをして楽しめる"という点もセレクトの大きな理由になりました。日本人アーティストに関しては、ダウンロードコンテンツとしてどんどん入れたいと思っています。具体的に誰かというのはまだ言えませんが、「この人を入れてほしい」という人がいたら、ぜひご要望を(笑)。そのへんはさちの仕事になりますね。
——佐藤さんはどのようなお仕事を?
佐藤 オーディオリードとして、曲選びや、ゲームの中のサウンドエフェクトなどを担当しています。EXILEに関しては、マイクロソフトさんとご相談のうえ、全部で10〜15曲の中からセレクトしています。
——曲選びそのものの基準は何かありますか?
佐藤 バラエティーの豊富さですね。中心になるのはホップだったりR&Bだったり、最近のヒップホップだったりするのですが、それだけではなくて、レゲドンとかダンスホールとか、いろんなジャンルをカバーしています。年齢層も幅広く楽しんでいただけるようにしています。とはいえ、いちばん重視したのは、さきほどアレックスも言いましたが"踊って楽しい"というところですね。
——そのほかに、オーディオまわりで気をつけたことなどはありますか?
佐藤 今回"クルーチャレンジ"では、ボイスを収録しているのですが、そのあたりも前よりも力を入れています。
——では、Kinectについて聞かせてください。『Dance Central』は北米ではKinect本体との同時発売タイトルとして注目を集めましたが、Kinectに取り組んでいかがでしたか?
アレックス 私たちはダンスゲームを作りたいという思いを10年以上も持っていました。問題は、それまでの既存のゲーム機では、マットを使ったりコントローラを握ったりと、体全体を使ってダンスできるような仕組みにはなっていなかったということです。私たちにとってダンスとは体全体を使って遊ぶものです。それでKinectを見たときに、「体全体の動きを追いかけることができる、私たちが考えていたことが実現できる仕組みだ!」と思ったんです。
——最初はノウハウもないので、開発がたいへんではありませんでしたか?
アレックス Kinectに限らず、新しい技術を使って何かをするということは、つねに我々にとってのテーマです。Kinectを使って新しい何かを作ることは、むしろ私たちにとって喜びと言えるかもしれません。そういった意味ではKinectでの開発は楽しかったですよ。
——ということは、今後も『Dance Central』シリーズは継続して楽しめそうですね。
アレックス 『Dance Central』に関しては、大きな計画を持っていますよ。これから長い間、ダンスゲームをリリースしていくということをお約束します。ダンスというのは人に深い喜びを与えるものですが、人前で踊るとなると少し恥ずかしいという人も多かった。でも、『Dance Central』はゲームなので、「こういうのがあるので、ぜひ踊りましょう」という感じで誘いやすい。それで、皆さんが気軽にダンスを踊れるようになったのが、とてもうれしかったですね。
——なるほど。『Dance Central』がダンスする人を増やしたということですね?
アレックス おっしゃる通りです! 『Dance Central』を遊ぶことで人とのつながりも増えますし。たとえば、今年の6月のE3では、『Dance Central』のダンスステージがあったのですが、そこで踊っていたカップルで、男性が女性にプロポーズした、ということもありました。『Dance Central 2』でダンスの魅力を堪能してください。
アレックス・リゴプロス氏
ハーモニクスCEO
『ギターヒーロー』シリーズや『ROCK BAND』シリーズなどを手掛けた、いわば音楽ゲームの仕掛け人的な存在。
佐藤さち氏
ハーモニクス シニア・サウンド・デザイナー
『Dance Central 2』では楽曲の選択から効果音まで、サウンド面全般を担当する。
『Dance Central 2』の発売を記念して、Web上でダンスコンテストが開催。10種類の見本動画の中から課題曲を選んで、そのダンスを撮影して応募する。『Dance Central 2』の楽しさを表現しよう! "ダンスセントラル大賞"に選ばれた方には賞金50万円をプレゼント。そのほかの賞も含めると、賞金総額は100万円! 詳細は『Dance Central 2』の公式サイトでチェックを!
(C) 2011 Harmonix Music Systems, Inc. All rights reserved. Dance Central, Dance Central 2, Harmonix and all related titles and logos are trademarks of Harmonix Music Systems, Inc. Dance Central 2 developed by Harmonix Music Systems, Inc. All other marks are the property of their respective owners. Microsoft, KINECT, Xbox, Xbox 360, Xbox LIVE, and the Xbox logos are trademarks of the Microsoft group of companies.