DARK SOULS(ダークソウル)
メーカー フロム・ソフトウェア
対応機種 プレイステーション3
発売日 2011年09月22日
価格 7800円[税込]
ジャンル アクションRPG / 冒険
備考 ディレクター:宮崎英高
2009年に発売され、いまなお高い人気を誇る『Demon's Souls(デモンズソウル)』のスタッフが総力を結集し、新たに作り上げたアクションRPGが本作だ。"チャレンジ・発見・達成感"というテーマを踏襲しつつ、さらにスケールがアップ。プレイしたときの驚きを重視するため、これまで限られた情報のみが伝えられてきた本作だが、すべての情報を総まとめし、プラスαでお届けする。これからプレイする人は予習のために、興味のある人は挑戦する日のために必見だ!
古い時代
世界はまだ分かたれず、霧に覆われ
灰色の岩と大樹と、朽ちぬ古竜ばかりがあった
だが、いつかはじめての火がおこり
火と共に差異がもたらされた
熱と冷たさと
生と死と
そして、光と闇と
そして、闇より生まれた幾匹かが
火に惹かれ、王のソウルを見出した
最初の死者、ニト
イザリスの魔女と、混沌の娘たち
太陽の光の王グウィンと、彼の騎士たち
それらは王の力を得、古竜に戦いを挑んだ
グウィンの雷が、岩のウロコを貫き
魔女の炎は嵐となり
死の瘴気がニトによって解き放たれた
そして、ウロコのない白竜、シースの裏切りにより
遂に古竜は敗れた
火の時代のはじまりだ
だが、やがて火は消え、暗闇だけが残る
今や、火はまさに消えかけ
人の世には届かず、夜ばかりが続き
人の中に、呪われたダークリングが現れはじめていた…
オープニングナレーションより抜粋
本作は、古竜を滅ぼした王たちの時代、火の時代の末期が舞台となる。光をもたらしていた火が消えかかり、人々の間に呪われた印、ダークリングが現れ始めていた。ダークリングが現れた人間は不死人となり、やがて亡者になるという。それに恐れを抱いた人々は、ダークリングを持つ人間を不死院に送り、牢につなぎ止めていた。主人公、すなわちプレイヤーもダークリングを持つひとり。北の不死院の奥の牢の中の隅に幽閉されていた。だが、だが、そこに希望の光が射し込んだ。主人公は手に入れた牢屋の鍵を使い、牢を出ることに成功する。そして北の不死院からの脱出を試みるのだ……。
ごく希に選ばれた者だけが北の不死院を出て、古の王の地、ロードランの巡礼を許されるという。もし、みずからの手で最初の試練を乗り越え、チャンスをつかみ取れたなら、ロードランの土地にたどり着けるだろう。ここからが本当の冒険の始まりとなるのだ。そこで主人公は最初の目的を教えられる。それは、これまで何人もの不死人が挑戦してきた、ふたつの鐘を鳴らすというものだった。その鐘を鳴らしたときに何が起こるのかもわからぬまま、主人公はロードランの旅を始めていく。果たして鐘はどこにあるのか、この初めての土地を一歩ずつ調べながら進んでいくしかないのだ。
主人公の旅の足掛かりになるのが、唯一の回復場所である"篝火"だ。回復薬のような"エスト"をエスト瓶に補給したり、レベルアップをするのもいい。ここを拠点として活用し、より遠い場所を目指そう。
鐘は、ひとつは上に、ひとつは下に向かった先にあるという。そこにたどり着くまでの道程は決して平坦ではない。複雑な地形と、亡者になった不死人、多種のデーモンたちが行く手を阻むことだろう。
古の王の都アノール・ロンドには、冒険の目的となる何かがあるらしい。閉じていた扉が開いたセンの古城。この入り口を潜り、古城を上り切れば、かの都にたどり着けるのだろうか? センの古城は試練の城だとも言う。何人の不死人がこの試練に挑み、砕け散ったことだろう。だがアノール・ロンドで待っている出来事が気にかかる。英雄の道か、あるいは……。やはり行かねばならないようだ。
行く手を阻む巨大な敵。このような敵を打ち倒しながら主人公は冒険を続けていく。敵は強力だが、その先には必ずそれに見合う出来事が待っているはずである。
舞台となるエリアは、シームレスにつながっている。行ける範囲なら自由に探索可能だ。回り道をしてみると、意外な発見があるかも。自分ならではの冒険をしよう。
ゲームの始めに行うこと。それが、キャラクターの作成である。名前、性別、素性、体型髪型などを選択し、顔も細かく作り込むことができる。また、ゲーム開始時に持ち込めるアイテム"贈り物"をひとつだけ選べるのだ。
素性は、開始時のキャラクターの能力に関するパラメーターや、レベル、武器、防具、魔術や呪術、奇跡などの有無に関係するので、自分のスタイルを考えて選ぼう。ただし、本作では、レベルアップで自由にパラメーターを振り分けられる。さらに初期装備はすべて入手可能なので、ゲームに影響が出るのは序盤だけになるはずだ。
戦を生業とする戦士。筋力、技量ともに高い武器の専門家。最初から、さまざまな武器を使いこなせるので、序盤から進めやすいのが魅力。魔法に関してはやや苦手だ。
下級の騎士。体力が高く鎧も硬く打たれ強い。最初から"白教"の誓約を交わしている。鎧が重いのでスタミナ残量には注意。信仰の値も高めなので、奇跡も扱いやすい。
あてのない放浪者。技量の高い曲剣使い。曲剣は斬撃タイプの武器なので、鎧を着ていない人間や動物タイプには相性がよい。す速く動き回り、敵にダメージを与えていこう。
うしろめたい盗人。敵に大ダメージを与えられる"致命の一撃"を狙いやすい。簡単な扉の鍵を開けられる、万能鍵を最初から持っている。序盤から探索エリアを広げよう。
野蛮な山の盗賊。高い筋力で重い戦斧を振るって戦う。初期装備の蜘蛛の盾は毒に強い貴重な盾。毒を持つ敵に対処が可能。魔力は低めだが、筋力を活かしてガンガン行け。
弓を使う狩人。弓を扱うための技量も高い上、筋力もそこそこ。そのため、接近戦もこなせる。魔法全般は苦手。弓でヘッドショットを狙って大ダメージを与えていこう。
ヴィンハイムの竜の学院の魔術師。ソウルの魔術を操ることができ、ソウルの矢を最初に覚えている。筋力や技量、さらに持久力が低め。接近戦は軽い武器を使っていこう。
大沼の呪術師。炎を操る呪術のほか、手斧を使っての接近戦も得意。筋力はそこそこあるが、技量は低い。呪術を扱うため、記憶力がやや高い。レベル1から始められる。
旅の聖職者。打撃武器のメイスを振るい、回復の奇跡を使う。信仰が高いのはもちろんだが、筋力もそこそこ高い。騎士と同様に"白教"の誓約を最初から交わしている。
素性も知れぬ裸の人。能力値は高いが、クラブという棍棒と板切れの盾が装備品のすべて。装備品は、旅をしながら揃えていくことになるため、序盤は難度が高めである。
主人公が覚えられる魔法は大きく3種類ある。信仰の値が関係する"奇跡"は、回復など危機を脱するためのもの。理力の値が関係する"魔術"は、攻撃に使えるものから、防御に使えるものまで幅が広い。"呪術"は、火の術を扱う攻撃や防御が主だが、自然を扱うものも含まれている。
冒険を続けているとさまざまなシチュエーションに遭遇 する。巧妙に仕掛けられたトラップや敵との攻防で危機 を迎えたら、死を覚悟しなければならない局面も多い。 ときには失敗の連続で、心が折れそうになるが、克服し たときには大きな喜びを得ることができるだろう。
旅を続けていると、どこかで武器や防具を強化してくれる鍛冶屋と出会えるはず。素材やソウルのほかに、何かが必要かも知れないが、それぞれに得意な鍛え方があり、異なる方向で武器を進化させてくれるらしいのだが……。
冒険の途中で、さまざまなNPCと遭遇することがある。協力的な者から敵対する者までさまざまだ。旅をする者なら出会いは大切にし、できれば彼らの行く末まで見届けることをお勧めしたい。得られるものもあるだろう。
いまは廃れた太陽の神を信仰し、ロードランの地を彷徨う騎士。彼お手製の太陽のシンボルが描かれた武具など、その特徴的な風貌もあって、彼を見た者はみんな妙な顔をするらしい。彼は、彼の太陽を見つけられるだろうか? 彼と約束を交わすと、強敵と戦う際に"召喚サイン"から彼を呼び出すことが可能になり、ともに戦ってくれるようになる。また、彼のほかにも召喚可能なNPCがいるらしい。
ほかのプレイヤーを霊体として召喚して、ともに戦えたり、逆に、闇霊、ダークレイスとして敵の世界に侵入しての敵対プレイが楽しめる。このほかにもほかの世界に現れて戦うバリエーションが豊富に用意されている。
ほかの世界のプレイヤーを自分の世界に召喚してともに戦える。また、逆に召喚サインを残しておけば、ほかのプレイヤーが自分を召喚してくれる場合がある。エリアボスを倒せば、貴重な"人間性"が得られる。
ほかのプレイヤーの世界に"タークレイス"と呼ばれる闇霊として侵入し、その世界のプレイヤーを倒すという敵対プレイが可能。プレイヤーを見事に仕留められれば、プレイヤーが持つ"人間性"を奪うことができる。
敵対プレイヤーに倒されたプレイヤーが、その罪を告発することで、敵対プレイばかり行っているプレイヤーを捜し出し、"復讐霊"として罪を誅するプレイや、"誓約"に従って侵入するなど多彩なプレイが可能だ。
2年以上掛かりましたが、ようやく完成しました。実際にプレイしていただけると、いろいろと未知の部分が多く、かなり試行錯誤する場面が多いゲームになっていると思いますが、じつは、その過程がいちばんおもしろいゲームでもあります。ですから、すべて情報を仕入れて遊ぶやりかたもいいのですが、できれば最初は、構えない状態で『ダークソウル』の世界に飛び込んでいただいて、いろいろなものを探し、いろいろな敵に挑み、何度も失敗しながら、発見や成功を積み重ねていってほしいと思います。もちろん、最適な攻略法や、戦略というものも解き明かされていくと思いますが、自分自身が試行錯誤で見出したそれは、やはり特別な価値がありますから。難しい、難しいとよく言われますが、そして正直簡単ではありませんが、ゲームがうまくないと楽しめない、というようなゲームではありませんので、ぜひ、多くのみなさんに楽しんでいただければと思います。
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