PCとして最高峰の性能を誇る『ALIENWARE』シリーズ。汎用性の高さが魅力のデスクトップモデル『ALIENWARE Aurora』と、ノートPCの中でも屈指の性能を誇る『ALIENWARE M17x』が、最新パーツを搭載してさらなる進化を遂げた。今回は『ALIENWARE M17x』をピックアップして、パワーアップした部分を紹介していくぞ。
最近のPCの多くはHDMIの出力に対応しており、リビングの大型テレビにケーブルを接続すればPCゲームを大画面で楽しめる。新しく生まれ変わった『ALIENWARE M17x』は、HDMIの出力端子だけではなく入力端子も搭載している。つまり、プレイステーション3やXbox 360といったコンシューマーゲーム機用のモニターとしても活用できるのだ。もちろん、ハードディスクレコーダーなどを接続することも可能。AV機器としての利便性が大幅に高まったと言えるだろう。
新CPU(パーツについての詳細は後述)を搭載したことで、”インテル ワイヤレス・ディスプレイ”に対応。これはテレビに別売のワイヤレスディスプレイアダプターを接続することで、写真やムービーといったPCで表示可能なコンテンツを、無線でテレビに転送できるシステムのこと。大勢でコンテンツを楽しみたいときに非常に便利!
17.3インチのフルHD(1920×1080ドット)液晶を標準搭載しており、購入時には3D立体視システム”NVIDIA 3D Vision”に対応したモデルを選択できる。これはノートPCとしては極めて珍しい事例だ。同梱の3Dグラスを装着すれば、3D対応コンテンツの迫力を最大限に体感可能だ。
←↑3D立体視に興味はあるが敷居が高いと感じていた人も、これなら手を出しやすいはず。
立体視は”3Dエミッター”と呼ばれる装置からの情報を3Dグラスを受けることで可能となる。3DエミッターはUSB機器として提供されることが多いが、『ALIENWARE M17x』は内蔵しているので取り回しがしやすいぞ。
最新のパーツを搭載することで、PCとしての機能が大幅に向上している。PCの頭脳部とも言えるCPUには最新の第2世代インテル Core プロセッサー・ファミリーを装備。以前のモデルより高性能なGPU(グラフィック描画に必要なパーツ)を選択でき、さらにメモリやハードディスクの最大容量も増加しているぞ。これまでのモデルも十分に高性能だったが、より隙のないPCとして生まれ変わったのだ。
←ノートPC『ALIENWARE M17x』は、さらに高性能なデスクトップモデル『ALIENWARE Aurora』とともに発表された。
2011年1月に発売されたばかりの最新CPUで、Core i7-2720QMかCore i7-2820QMのどちらかを選択可能。単純な性能がアップしているだけでなく、高負荷時に処理能力をアップさせる”インテル ターボ・ブースト・テクノロジー2.0”を搭載している。Webサイトの閲覧やムービーの編集など、処理に時間のかかる作業も軽快に行えるぞ。
以前のモデルと比べて、セレクト可能なGPUの性能がグッと向上している。GPUは購入時にNVIDIA GeForce GTX 460M(1.5GB)、AMD Radeon HD 6870M(1GB)の2種類から選択可能だ。3D立体視対応の液晶ディスプレイを選んだ場合はNVIDIA GeForce GTX 460M(1.5GB)に固定されるぞ。
ノートPCでありながら3D立体視にも対応した『ALIENWARE M17x』。デスクトップPCに匹敵する性能を持ちながら、最大6時間というバッテリーの持続時間も魅力的だ。

前回、デル・リアル・サイトの取材で『ALIENWARE Area-51 ALX』の可変冷却機構を目の当たりにした記事担当者。やはり変形するメカはかっこよかった。

と、なれば、もうひとつの素敵ポイントを追求したくなるのが人のサガというものだろう。そう、つぎのターゲットはきらきらと輝く”LEDイルミネーション”だ。いてもたってもいられなくなって、すぐにデルさんに連絡。モバイルノートPC『ALIENWARE M11x』をお借りした。

ちなみに、筆者は光っているものに目がない。”光っているもの=かっこいい”と考えるタイプだ。『ALIENWARE』をデザインした人とだったら、そうとう仲よくやっていけると思う。初めて会ったその日に飲みに行ってしまうかもしれない。

かっこよさを検証するには、大勢から認知されているものと比較するのが手っ取り早い。というわけで、イルミネーションスポットの光と『ALIENWARE M11x』の光を比べることにした。

企画を考えたその日は2010年12月25日。クリスマス。世間がロマンティックな光に包まれる季節に、筆者も『ALIENWARE M11x』で華を添えようじゃないか。

 

←本体重量約2キロの小型ゲーミングノートPC。本体サイズは小さいが、多くのPCゲームが快適に動作するスペックを誇っている。本体価格は89980円[税込]から。

【東京都千代田区にエイリアンがやってきた】

↑日比谷に着きました。

全国的に有名なイルミネーションの名所が集まる場所といえば東京都千代田区だ。丸の内の夜景がライトアップされる瞬間などを、テレビの報道で見たことがある人も多いだろう。

1ヵ所と比べるだけでは信憑性が薄いので、千代田区近辺のイルミネーションスポットを練り歩くことにする。銀座や日比谷、丸の内あたりを回れば、かなりの量のデータを集められるに違いない。

思い立ったら吉日。すぐに日比谷へ向かった。『ALIENWARE M11x』の写真を撮りたいがために、事前準備もそこそこに電車に飛び乗る。これを衝動と言う。

↑筆者の記憶ではこんな感じの位置関係だった気がする。カッコ内は勝手なイメージ。

ここで心配がひとつ。筆者は東京に住んで10年以上が経つが、銀座、日比谷、丸の内の位置関係をいまいち把握できていない(それぞれが歩いて行ける範囲にあるという知識は持っている)。昼間に遊びに行った経験はほぼゼロだし、そもそもイルミネーションを見に行ったことなんて一度もない。

筆者が乗る船は出航前から暗礁に乗り上げている。

↑『ALIENWARE M11x』。
↑日比谷シャンテのイルミネーションと。

一時的に問題からは目をそらしておくとして、まずは商業施設・日比谷シャンテ周辺のイルミネーションと『ALIENWARE M11x』のLEDを比較してみた。最初のうちはうまく撮れなかったのだが、夜景モードにしたら写真が一気に綺麗になった。

そうか、夜景モードってこういうときに使うんだ! デジカメってすごい! 寒さで心が折れそうになっているので、どうでもいいことでも感動してしまう。

↑カメラの設定をいじっていたら、やけに幻想的な写真が撮れた。

上の2枚の写真を見比べてほしい。どうだろう。日比谷シャンテと比較した右の写真は左下の空きスペースがやや寂しいが、これはこれで美しい光景のような気がする。

光のシャワーを全身に浴び、誇らしげに自らも輝く『ALIENWARE M11x』の雄姿。構図次第ではかなりいい感じの写真が撮れそうだ。

期待を胸に、別のイルミネーションスポットへ向けて歩みを進めた。

【エイリアン、流浪の旅へ】

↑撮影中に後ろを通りかかったOLたちが、イルミネーションを見てきゃーきゃー言っていた。『ALIENWARE M11x』の輝きが、きみたちの心をめろめろにしてしまったかな?

さて、ここからが本番である。どの方向に歩けばイルミネーションにたどり着くのか。美しい光はどこを照らしているのか。

うじうじ迷うのは男らしくない。そうエイリアンも言っている(気がする)。イルミネーションがきれいな方向=明るい方向を目指せば大丈夫なはずだ、と自分に言い聞かせ、光に誘われてふらふら移動する。虫みたいだな、と思った。

日比谷シャンテから歩き始めてすぐに、並木がライトアップされている場所に出た。白や黄色系の光に、『ALIENWARE M11x』の赤紫系ピンクLEDが映える(多彩な色に設定できるので、筆者の好きな色にしてある)。うむ。本場のイルミネーションに負けていない。『ALIENWARE M11x』のおかげで別の色が加わり、イルミネーションとしての格が上がったくらいである。

しばらく歩くと人が多くなってきた。周囲の建物から判断するに、ここは有楽町、銀座近辺のようだ。クリスマスを満喫するカップルや家族連れが多く、立派なカメラでイルミネーションを撮っているお父さんもいた。同志よ。ひとりで撮影していたら寂しくなってきたので、勝手に仲間意識が生まれている。

友達に撮影係を頼み、イルミネーションをバックにした記念撮影のような写真を撮りたかったが、みんな予定が入っていたため、孤独な戦いをすることになってしまったのだ。クリスマスだもんな。「めんどくさそうだから」という理由で避けられた可能性もある。

銀座近辺はいたるところがイルミネーションのLEDで照らされているため、かなり明るい。果たして『ALIENWARE M11x』はこの美しさに勝てるのか。

↑さてと、どこで
↑撮ろうかな。
↑あれは……
↑同じ色だ!
↑フォトジェニック。

銀座の植え込みに取り付けられていたイルミネーションLEDは、筆者が『ALIENWARE M11x』に設定した赤紫系のピンクと同じような色だった。うれしい。銀座から『ALIENWARE M11x』サイドに歩み寄ってきたような実感すらある。

これはもはや、ALIENWAREが誇るイルミネーションLEDの素敵さは銀座レベルに達したと言っても過言ではないだろう。過言か。

【前半戦は終了。後半戦はもっとすごいぜ】

↑まさか前後編になるなんて。

ピンクの光に彩られた『ALIENWARE M11x』。思いがけず、セクシー系グラビアアイドルのような魅力を引き出すことに成功した(と思う)。この原稿は気持ちを抑えて書いてはいるが、素敵なスポットを見つけるたびに、心の奥底がむずむずしてきたのを覚えている。

前半はここまで。来週の更新で後半部分をお届けします。

な、なんと『ALIENWARE M11x』があんなことに!