1981年に生まれた3DダンジョンRPGの始祖『ウィザードリィ』シリーズの最新作が登場だ。本作は2009年に発売されたニンテンドーDS用ソフト『ウィザードリィ 〜生命の楔〜』の続編にあたる作品。深いダンジョンに潜り、謎を解き明かしていく前作の基本システムを踏襲しつつ、ユーザーからの意見を可能な限り反映させ、より快適に遊ぶことが可能になった。
前作では固定のキャラクターが存在したが、本作ではそれを廃止し、シリーズの伝統であったキャラクターメイクシステムを採用。プレイヤー自身が冒険に参加する仲間のキャラクターを作り、パーティーを編成できるのだ。キャラクターは最大20人まで登録が可能。オリジナルのパーティーで闇が包み込む迷宮に挑もう。
キャラクターに名前をつけ、ヒューマン、エルフといった5種類の中から種族を選ぼう。種族によって職業の適性が異なるため、バランスよく選ぶのがポイントだ。
←名前、種族に加えキャラクターの顔立ちは男女各6種類ずつから選択可能。自分だけのオリジナルキャラクターを作ろう。
全体的に平均的な能力を持つ。信仰心が低いため僧侶系には向いていない。それ以外の職業であれば器用にこなす。
知恵、信仰心ともに高く魔法使いや僧侶に適している。HPと生命力が低く戦士系の職業には向いていない。
力や生命力に優れているが、素早さは極めて低い。戦士系の職業に適しているほか、信仰心も高く僧侶系にも向く。
信仰心と素早さが高く僧侶に高い適性を示す。それ以外の能力値も平均的で、ほかの職業も無難にこなす。
素早さと運の強さが高く、HPと生命力が低い。盗賊に高い適性があるが、それ以外の職業の適性は低い。
取得したボーナスポイントから職業を選択。戦士、僧侶、魔法使など10種類の職業の中から適したものを選ぼう。職業を決めたあとは、残りのボーナスポイントを各パラメーターに割り振り、キャラクターの最終的なステータスを決定するのだ。
↑各職業に設定されている必須パラメーターに達していないと、望んでいる職業が選べない……なんていうことも。
↑残りのボーナスポイントは、その職業の中で重視されるパラメーターに振り分けるのがおすすめだぞ。
ある条件を満たしていれば、キャラクターの職業を変更することができるぞ。転職するとそのキャラクターのレベルは1に戻ってしまうが、スキルや呪文などが引き継げるので、個性のあるキャラクターに育てられるのだ。
↑転職は街にある施設“イシュタルの酒場”で行える。職業を変えてさまざまな能力を手に入れよう。
『ウィザードリィ』シリーズの特徴であるダンジョン探索。前作同様に下画面にはダンジョンの3D画面が表示され、上画面には通過した箇所がオートマッピングされる。ダンジョンは“苦水の洞窟”、“龍偶の楔”、“海神の祠”の3つ。最初は“苦水の洞窟”しかプレイできないが、シナリオの進行によって順次アンロックされていく。
↑今作から新たに導入された高速移動で、ダンジョンの探索がより快適に。最下層を目指して進むのだ。
→クリアー後にプレイできるエキストラダンジョンは、水をイメージした幻想的な雰囲気。これまでのダンジョンとは比べ物にならないほど強力なモンスターが登場するぞ。
↑最初に探索するダンジョン。元は鍾乳洞だったようだが、中にはモンスターがうようよ。
←通常のダンジョンとはひと味違ったおどろおどろしい雰囲気が緊迫感を増長する。
ダンジョン内には、さまざまな仕掛けが施されている。ここでは、前作にも登場したタッチペンを使った仕掛けや、今作から新たに登場する難度の高いギミックなど、冒険者の行く手を阻む仕掛けの一部を紹介していこう。
↑石像の向きを変えることで、ダンジョン内に何かが起こる。
←一見落とし穴のようだが、通り抜けることが可能。落とし穴かどうか見極めながら探検だ。
←↑ブロックを動かして部屋の仕掛けを解き明かそう。壁のどこかにヒントが書かれていることも。
↓別の場所で謎解きやイベントをクリアーして扉の封印を解こう。
↓→ヒビの入っている壁をタッチペンで突き破壊しよう。壁の先には新たな通路があるぞ。
↑振り子のように左右に揺れる巨大な鎌が行く手を阻む。タイミングを見計らって突破しよう。
本作からダンジョン内にセーブポイントが設置され、わざわざ街に戻らなくてもゲームをセーブすることが可能になった。『ウィザードリィ』初心者も安心してプレイできるぞ。
冒険の情報が確認できる“アチーブメント”は、ダンジョンの探索時間やモンスターとの戦闘回数といったプレイ記録に加え、倒したモンスターを図鑑に登録し、閲覧することができる新要素だ。また、冒険中に簡易マニュアル“TIPS”を見ることもできるようになるなど、冒険者にとってうれしい機能も満載!
↑冒険者の証となるプレイ記録の確認が可能。ダンジョン踏破率100%を目指すのだ。
←↑冒険中に困ったことがあったら、“TIPS”で確認してみよう。
↑→倒したモンスターは自動で図鑑に登録される。エンディング後もモンスターコンプリートを目指してやり込もう。
大迫力のバトルがサクサクと快適に楽しめるように、バトルシステムが強化された。メッセージの自動送りや、攻撃、呪文などのエフェクトがカットされる“FASTモード”の導入、キャラクターどうしが協力して攻撃をくり出す“連携技”が効果的に発動できるなど、あらゆる面でパワーアップしているのだ。
↑前作では自動で発動した“連携技”。今回は呪文とアクティブスキルの組み合わせが合えば、プレイヤー自身が発動するかどうかを決めることができるのだ。
→『ウィザードリィ』シリーズで欠かせないアイテム収集。今回もさまざまなアイテムがダンジョン内に隠されているぞ。
↑パーティーメンバーの中に特定のスキルをセットしているキャラがいると、戦闘中にミッションが発生することも。ミッションをこなしたまま戦闘に勝利すれば、今後の冒険に役立つアイテムを手に入れることができるぞ。
登場するモンスターのデザインは、『ウィザードリィ』シリーズでおなじみの末弥純氏を始めとする豪華イラストレーター陣に加え、新規モンスターデザインに“モンスターハンター ハンティングカード”のイラストなども手掛けた二見敬之氏が参戦。新モンスターも含め190体以上もの強敵が冒険者に襲い掛かる。
←エキストラダンジョン(海神の祠)の最終ボスを10回倒すと出現するぞ。
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