記事を担当した豊泉三兄弟(次男)がプレイリポートをお届け!

 ふたりでダンジョンを掘り進め、勇者を撃退する新モード“ファミリーダンジョン”。このモードに、今回の特集記事を担当した週刊ファミ通編集部の豊泉三兄弟(次男)が、同じく週刊ファミ通編集部のハタハタとともに挑戦。そのプレイリポートをお届けするぞ。

ファミリーダンジョンとは?

1Pが右半分を、2Pが左半分を担当してダンジョンを掘り進め、侵入してくる勇者を撃退すればステージクリアーとなる。もちろん、相手エリアの土も掘れるが、通常よりも多くの“堀パワー(土を掘るために必要なパワー)”を消費してしまう。

ファミリーダンジョンでは、各種設定を終えると、魔王が破壊神であるプレイヤーに語りかけてくる会話シーンが始まる。破壊神を尊敬しているのか、バカにしているのか、なんとも小生意気な態度で接してくる魔王と、そのムスメのやりとりを見て「バカ親子って感じがたまらないわぁ」とハタハタは大はしゃぎ。さらに、勇者の名前やセリフ、ステージタイトルを見て、「あれ? このステージタイトルは、あのアニメのパロディー?」「あ、そうか!? ってことは、この勇者の元ネタってもしかして!?」などと、勇者の元ネタをふたりで想像したり、ウザイけれどどこか憎めない魔王の態度に笑ったり……。こんな風に『勇なま』ふたりでプレイしながら盛り上がれるのは、前作では考えられなかったので、すごく新鮮な気分を味わえた。 

ステージ1のスタートと同時にダンジョンを掘り進めていき、“ガジガジムシ”を生成。さらに“トカゲおとこ”が生まれそうなところで、勇者どもがダンジョンへの侵入を開始した。勇者侵入後すぐに、トカゲ男を生み出すことが可能で、勇者撃退の準備は整った。その直後「えー!? もうくるの? まだぜんぜん掘ってないんですけど!」とハタハタが驚きの表情で声を上げる。すぐさま△ボタンのズームアウト機能を使ってダンジョン全体を見渡すと、ハタハタ担当のエリアはあまり掘り進められていなかった。まだニジリゴケしか発生していないし、闇雲に掘り進めたために養分が溜まる気配もない。しかもダンジョンの入り口からさほど離れていない位置に魔王が配置されていた……。「コレはヤバイ」と思ったのもつかの間。「ギャー! 私の魔王がーー!?」というハタハタの悲鳴とともに魔王が地上に連れ去られてしまった……。しかし、諦めるにはまだ早い。魔王を連れ去られると即ゲームオーバーとなってしまうストーリーモードとは異なり、マルチプレイでは魔王かムスメが地上に連れ去られてから処刑されるまでに "魔の30秒"の猶予が与えられるのだ。つまり、30秒以内にもう片方のプレイヤーが勇者を倒せばクリアーとなる。「早く私の魔王を助けてください! 助けて、っつーか助けろ!!」、「30秒しかないですよ!」と騒ぐハタハタに対して、「大丈夫だよ、トカゲオトコがいるし、僕のエリアに勇者が来てくれれば……」と話していると、思惑どおり筆者の担当エリアに勇者が侵入! 「あぁもう20秒切っちゃったよ!」、「あと10秒しかない!」とハタハタは大慌て。なかなか倒せない勇者に筆者も少々焦ったものの、見事にトカゲオトコたちが勇者を撃退してなんとかステージ1をクリアー。 "魔の30秒"の緊張感は半端なく、いつの間にか手に汗を握ってしまったほどだ。ハタハタが無駄に騒いだというのも手伝ったかもしれないが、それもマルチプレイならではの要素というわけですね。これは楽しい。

ステージ2がスタートし、養分の溜まりやすい“□型”や“コの字型”を意識して掘り進めていると、突然ハタハタが「豊泉さんのダンジョンの形キモイんですけど……」と意味不明な発言。「コの字型や、□型に掘ると養分が溜まりやすいの! 気にしないで掘って!」などとやりとりしていたら勇者が登場! ステージ1よりも勇者の人数が増えているが、デーモンや水棲魔物といった強力な魔物を生成した筆者のダンジョンならば、簡単に撃退できるはず! ハタハタのほうは……トカゲオトコが生成されており、なんとか大丈夫そうかな? というところで勇者がダンジョンに侵入開始! ニジリゴケやガジガジムシを一撃で倒しながら侵攻する勇者たち。ステージ1の勇者とはケタ違いに強い。しかし、筆者のダンジョンの奥にはデーモンが控えているからダイジョ……「あ、あれ? デーモンがいない!?」。複数のデーモンを“魔王親衛隊”のごとく、魔王周辺に生成したはずなのだが……デーモンたちが消えていた!? 慌てる筆者を見て不適な笑みを浮かべるハタハタ。ダンジョンをよく見ると、デーモンを配置した周辺に筆者が掘った記憶のない1本の通路がハタハタ担当エリアへ延びている……。なんと、筆者が生成した“魔王親衛隊”が、すべてハタハタエリアへと誘導されていたのだ! 小悪魔のような笑みを浮かべながらハタハタは「ごめんなさい。デーモンもらっちゃいました(笑)」。思わず「俺のデーモン勝手に取るなよー!」と口にしてしまったほど、シングルプレイとの差異に戸惑った場面だった。このように、ファミリーダンジョンは協力プレイでありながらも、魔物や魔水をパートナーのエリアから奪ったり、ジャマな勇者を相手エリアに誘導したりという、協力プレイとはかけ離れたこともできるのだ。お互いのスコアを競っているときは、こういった相手のジャマをするプレイが重要になってくるかも!? 丸裸になった筆者の魔王に迫る勇者。このままだと捕まってしまう! こんなピンチのために用意されたのが、マルチプレイ専用のスキル"ザ・ダンジョン"だ。魔物と勇者の時間を止められ、その間に魔物や勇者はもちろん、魔王とムスメの再配置も行えるという、まさに究極のスキル。発動するためには、ふたりが同時にツルハシスキルを使わなければならない。つまり、ふたりの協力が必要不可欠となるわけだ。

「イッセーノーセッ!」ハタハタとタイミングを取ってザ・ダンジョンを発動! すぐに魔王を勇者のいない安全な位置へ移動。そして、強力な魔物を勇者の周辺に集めて……。って、ハタハタは自分の魔王のまわりにばかり魔物を集めてるし(笑)。「違うでしょ! 勇者周辺に集めないと!!」、「あ、そっか」などというやりとりを行いながら、アタフタとふたりで魔物を配置。そして時は動き出す……。配置転換が功を奏して、見事に勇者を撃退! この“ふたりの協力プレイによって勇者を撃退する”という感覚は、これまでの『勇なま』では絶対に味わえなかった気持ちよさだろう。このようにアタフタしながらもステージをクリアーして行ったが、ふたりの息が合っていないためか、ステージ3では魔王が処刑されてしまった。時間を止めるタイミングや、ダンジョンの掘りかたなどの作戦を、あらかじめパートナーと確認しておけば、もっといい結果が生まれたかもしれない。ゲームが終了すると、ふたりの相性が表示されるのもマルチプレイの醍醐味のひとつ。ちなみに、筆者とハタハタの相性は……なんと33パーセント! そして、ふたりの関係は“サツバツ”でした(笑)。
このように本作では、ふたりで文句を言い合ったり、パロディーの元ネタでいっしょに盛り上がったり、上級者が初心者をフォローしながらプレイしたり、ふたりで作戦を考えたりと、マルチプレイならではの楽しさを堪能できるのだ。これはひとりプレイ専用の前作まででは絶対に味わえなかったものなので、ぜひ、友だちを誘って体験してほしいと思います。

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