追加シナリオの内容が判明!!

 1992年にメガCD、1996年にサターンで発売されたRPG、『ルナ ザ・シルバースター』。物語の奥深さとアニメ演出が人気を呼んだこの作品が、PSPに移植される! しかも、PSP版ではオリジナル版の脚本を担当した重馬敬氏による追加シナリオも楽しめるのだ。そこで後編では、その追加シナリオの内容を公開。なんと、伝説の“四英雄”の、若かりし日の戦いが描かれる!!

若かりし日の四英雄、最後の戦い

物語本編で主人公アレスたちが旅立ちを決める、はるか昔。四英雄たちは捕えられた女神アルテナを救うため、海中要塞リバイアサンでアイフェルンと対峙する。アルテナに代わって世界を支配する神となり、人間を滅ぼさんと企むアイフェルン。彼は、世界の破滅をもくろむ“黒き星の五王子”を召喚する。ここに、四英雄たちの最後の戦いが始まる……!!

伝説の四英雄

ダイン
女神アルテナを守護するドラゴンマスターで、剣と魔法に優れた魔法剣士。おじさん顔の24歳だ。
ガレオン
四英雄の参謀役。見た目は25歳くらいに見えるが、長命種族のため、実際はその数倍長く生きている。
女神 アルテナ
世界を統治している女神。1000年以上に渡って世界の中心にあり、人間を深く愛し、信頼している。
メル
獣人族の27歳。もとは海賊を束ねる大ボスだった。筋骨隆々で、戦闘では鬼神のごとき働きを見せる。
レミリア
19歳の魔法ギルドの長。お嬢様ゆえメルやダインと意見が合わないことも多いが、本当は仲がいい。

四英雄の決戦の相手

アイフェルン
かつて、ダインやアルテナたちとともに世界を旅していた。世界や神のありかたに関してダインたちと対立し、敵どうしとなる。そして、何回かの激闘の末アルテナを捕え、その魔法力を得てみずからが神になろうとした。実際は、きわめて人間らしい弱い心の持ち主。
黒き星の五王子
アイフェルンによって召喚された、フバウ、ラトネ、イガリューン、セローナマシュン、キケロの五神。世界の破滅をもくろむ。実体は持たないが、外見は仮面のような形をしている。四英雄との戦いの中で、アイフェルンの体を乗っ取る。

アイフェルンとの決戦に挑む!

黒き星の五王子によって、アルテナの魔法力を得たアイフェルンは、四英雄たちに襲いかかる。激闘の末、倒れるアイフェルン。そのとき、黒き星の五王子がアイフェルンと同化していく。そして、四英雄たちの眼前に現れたその姿は……。ここからさきの展開は、ぜひ自分の手で体験してほしい。戦いの結末やいかに!?

お楽しみ要素:ブロマイドを集めよう!

特定の場所を調べたりすると、まれに戦意高揚アイテムである“ブロマイド”が手に入る。装備すると精神力の数値を上げられるほか、アイテムとして使えばスペシャルフォトの閲覧も可能!

脚本:重馬 敬 氏への一問一答

『ルナ』シリーズにまつわる思い出は?

モニターに映し出される、音もちゃんと入っているオープニングアニメーション。それを初めて観たときに、開発室の中を青い風が吹き抜けていったような感動を覚えました。ちょうど、シナリオに行き詰まってたりしていたのですが、スッと息が軽くなって、アレスとルーナ、このふたりの物語を、きちんと描ききらなきゃ!と決意を新たにしました。

もっとも気に入っているシーンは?

ルーナの歌。それも、2ヵ所のシーンの歌の対比ですね。それぞれ、まったく違う種類の歌が、ひとりの少女の中から紡がれ、あふれていく。あのシーンでは、すばらしいアニメーションとともに、音楽の持つ力を再認識することができました。

追加シナリオはどんな物語に?

いまはお偉い四英雄たちも、若いころはいろいろあったんだろうなぁ、と想像すると楽しくて……。ダインに振り回されるガレオン、メルとレミリアの口喧嘩などなど。それをアレスたちの物語とリニアにつなげていく演出がありそうだったので、今回、ちょととだけ、過去の冒険談をのぞき見する感覚で、みなさんにも楽しんでいただければ、と思います。

脚本の中でとくにこだわった部分は?

“少年は悪漢から少女を救出し、世界なんかは、そのついでに救うもの”。お決まりの展開と言われようが、決してカルトに走らず、ひたすら物語の力を信じて、まっすぐストーリーとキャラクターたちに向き合う。それだけを考えて執筆していました。というか、それしか書けないし(笑)。

『ルナ』ファンに向けてひと言!

世代を越えて愛されている作品に、スタッフとして関われたことを感謝しています。そして、作品に込められているハートを、いま一度、感じていただけたら、本当に幸せです。『ルナ』の世界が、これから、また新しく広がっていくといいなぁ……。

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※画面は開発中のものです。