ここでは、『Xブレード』を制作したGaijin Entertainmentのスタッフで、ディレクションを担当したアンドレイ・レズニック氏への一問一答をお届けする。ロシアから日本へと送り届けられた愛溢れる作品『Xブレード』。その魅力について、開発スタッフが語る。
2001年よりゲームプログラマーとしてGaijin Entertainmentに籍を置く。数々のゲームの制作に携わるが、この『Xブレード』がテクニカルディレクターとして最初の代表作となる。
――『Xブレード』の持つ魅力とはどんな部分になるのでしょうか?
アンドレイ・レズニック(以下、アンドレイ) このゲームの魅力はやはりアユミに尽きると思います。プレイヤーは、つねにこの魅力的なヒロインを見たいのではないでしょうか。ただ、彼女はとても魅力的ですが、彼女の前に立ちふさがる者には鋭い刃を向けるので注意が必要です。ゲームの世界はつねに変わっています。ゲーム自体はつぎのステージに移っていきますが、アユミというキャラクターは、つねにアユミのままでいるでしょう。
――『Xブレード』を作るに当たって、いちばん力を注いだ部分は?
アンドレイ すべてにおいてたいへんでした……。私たちが熟練した開発チームで、もともとからDagorエンジン(※Gaijin Entertainmentが開発したゲームエンジン)のようなツールを持っていたならば、ただゲームを作るだけだったので何も難しいことはなかったでしょう。ですので、いちばん力を注いだ部分というよりは、“ゲームを作り上げる”というところに力を注いだと言えます。
――主人公に、アユミという女性を設定した理由は?
アンドレイ ゲームをよりよく見せることができるし、より人気を博すことができると考えたからです。男性キャラは、複雑なゲームプレイを暗示するものである、と考えました。それは私たちがアクションゲームを制作するうえでのゴールとはかけ離れていたのです。いずれにしてもゲーマーの大半は、ヒーローよりもルックスのいいヒロインを見るほうを好みますしね。
――日本版では、アユミの声優に釘宮理恵さんが起用されていますが、声を聴いたときの印象は?
アンドレイ 「Great」のひと言です!! 最初に彼女の収録した音声を聴いたときには、ただただ驚きました。それは、アニメファンになじみのある声だとわかったからです!! そして、彼女の素晴らしい声の演技は、アユミのキャラにバッチリ合っていたと思いました。
――最後に、日本のゲームファンにひと言メッセージをお願いします。
アンドレイ 日本のゲームファンの皆様に私たちのゲームを好きになってもらえることを心から望んでいます。Gaijin Entertainmentが開発するゲームは、コミックとゲームのクロスカルチャーのようで、とても素敵でおもしろいと思います。『Xブレード』をプレイして楽しんでいただければ幸いです。
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