『レインボーシックス ベガス』、『ゴーストリコン』シリーズなどで知られる『トム・クランシー』シリーズの最新作は、近未来の世界戦争を描いたリアルタイムストラテジー。なんと声でコマンドを入力して部隊に指示を出すという、画期的なプレイスタイルを採用している。まるで戦争映画の指揮官気分が味わえる本作の魅力をご紹介しよう。
   
リアルタイムストラテジーといえば、そもそもPCのマウスとキーボードを使った操作体系に沿って発展してきたジャンル。家庭用機のコントローラーでは戦況に応じて即座に指令を出しにくく、少々ツラいことが多かったのも事実だ。しかし本作では、音声認識を活用して、声を使ったコマンド入力を実現。眼前の状況に対応して、瞬時かつ的確に各部隊に命令することができる。これはもう、リアルタイムストラテジーの革命と言っても過言ではないだろう!
↑ボイスコマンドの文法に慣れさえすれば、ほかに必要とされるのは、司令官としての資質だけ。戦場を把握してユニットを展開していこう。
↑小型核や衛星レーザーなど、各勢力は強力な最終兵器“WMD”を持っている。一発逆転を狙って発動させるかどうかはプレイヤー次第だ。
 
本作で世界の覇権をかけて激突するのは3つの巨大勢力。それぞれ兵器や部隊に特徴を持っているが、戦力そのものは比較的拮抗している。司令官の能力が問われるぞ。
 
アメリカ海兵隊が進化して構成された部隊。ステルス能力とハイテク戦ではほかの勢力の追随を許さない。
   
長年各地の紛争で暗躍してきた、特殊部隊スペツナズ。重火器と戦車戦に長け、車両兵器には独特な改造が。
 
   
ヨーロッパ各国の精鋭が集結して構成された軍団。高速な戦闘車両やエネルギー兵器を所有している。
 
 
   
↑敵戦闘ヘリに、地上と空中から一斉攻撃! 1対多の状況ではどんな敵でも怖くない。
←シアター・オブ・ウォーでは、それぞれ異なる戦場で仲間のために戦うという、大規模戦を再現したミッションをプレイできる。仲間を信じて眼前の敵を倒そう。
 
 操作が直感的に行えるようになったからこそ、戦略が重要になってくる。ここでは本作をプレイするうえで押さえておきたい、一般的な戦闘の流れをご紹介しよう。ミッションごとに目標や状況は異なってくるが、基本を押さえておけば、あとは応用で戦っていけるハズだ。まずはソロ・キャンペーンを戦って、基本的な戦略を習得してみよう。慣れてきたらスカーミッシュでオンライン対戦の勘をつかみ、勝てるようになってきたら、世界のプレイヤーが分裂して戦う、シアター・オブ・ウォーに参戦しよう。自分の勢力の勝利をめざし、世界の熟練プレイヤーのなかで一指揮官として戦うのだ!
チュートリアル部分と、3つの勢力から自軍を選んで第3次世界大戦を戦う、キャンペーンモードで構成されている。
好きな地域を選んで戦うオンライン対戦用のゲームモード。対戦相手がいないときはAIと対戦することも可能だ。
オンラインで行われる大規模なマルチプレイ用のモード。各勢力に所属するプレイヤーの勝敗で勢力図が変わる。
   
 
出撃直後の状態では、敵部隊がどのように展開しているのかわからない。ここで敵が見えないからといってゆっくりしていると、先に有利な形を作られてしまうぞ。まずはいくつかのユニットを進軍させて、敵がどのように侵攻してくるのかを偵察してみよう。  
↑ブリーフィングは重要だ。ミッションの目的やポイントの位置を確認しよう。
 
↓偵察には戦闘ヘリがオススメ。上空から一望すれば戦況を把握しやすいぞ。
敵を発見したら、いよいよ敵に攻撃開始。しかし戦闘中も周囲やほかのユニットを確認しておくように。戦力が分散されていればいいが、ひとつのユニットしか派遣していない場所を集中して攻撃されたらひとたまりもない。また、後述するユニット間の関係にも注意すべし。敗色濃厚なユニットは一旦下げるといった勇気も必要だ。     ←自ユニットが攻撃しているのを見守ってしまいがちだが、ほかのユニットの状況にも目を配ろう。
ユニット間の勢力関係に注意
戦闘ヘリは戦車に強く、輸送車に弱い。そして戦車は輸送車に強い……といったように、本作の基本的なユニットの戦闘ヘリ、戦車、輸送車は、じゃんけんのような三すくみの関係を持っている。また、工兵はライフル兵には弱いが、遮蔽物に隠れると真の力を発揮するなどの特徴を持つ。ユニットの特徴を把握しておこう。
敵部隊を撃破したり、マップ上に存在する拠点"アップリンク"を占拠していくと、指揮ポイント(CP)が蓄積されていく。このCPで部隊の増援を行い、戦場にいるユニット数を増やしていこう。だがCPは航空支援などにも使うので、ムダ使いは禁物だ。  
↑どのユニットを増援するか、うまく相手の弱点を突くユニットを呼ぶようにしたい。
 
↓航空支援の依頼に応じて爆撃機が一気に地上戦力を片づける! このほかにも砲兵のエアストライクなど、CPを使ってくり出せる強力な攻撃を積極的に活用しよう。
敵部隊を全滅させれば勝利となるせん滅戦もあるが、一般的なミッションではアップリンクを占拠していくことが勝利への近道となる。アップリンクを占拠し、守りを固めつつ敵を追い詰めていこう。戦闘終了後には指揮の評価が行われる。ここで得られるボーナスによって部隊をアップグレードし、次の戦場へと向かっていくことになる。     ←アップリンクを占拠すればCPは増えるし、敵の進路は狭くなるしでいいことだらけ。
体験版や同梱版もチェック!
ぜひ一度本作のボイスコマンドで部隊に指示する快感を体験してみてほしい。Xbox 360では日本語体験版が1月中に配信予定だ。プレイステーション3ではワイヤレスヘッドセットを同梱した初回限定版が発売されるので、まだヘッドセットを持っていない場合は、こちらもオススメしたい。価格は10479円[税込]。
   
←単体価格は5000円なので、ソフトの価格を考えるとおトク。