『RACE DRIVER GRID(レースドライバー グリッド)』は、世界各地のコースを舞台にしたレースゲームだ。プレイヤーは、雇われドライバーとして、各国で開催されるレースに出場することになる。そして、レースで好成績を収めて賞金を貯めれば、自分のレースチームが作成可能。チームを作れば新たな車種を購入したり、セカンドドライバーを雇うことができるようになるぞ。レースを勝ち抜き、世界最強のレースチームへとのし上がれ! 今回は、超お得な『スペシャルエディション』の情報に加え、インタビューやプレイリポートと、盛りだくさんの内容でお届けしよう。 |
←↑ドライバーの主観視点では、車種ごとのリアルに再現された内部を楽しめるぞ。このほか、4つの視点が用意されている。 |
本作の『スペシャルエディション』は、初回限定生産で発売される。8台の新車種と、ふたつのオンラインイベントがパックになった、有料ダウンロードコンテンツ“8BALL”(プレイステーション3版は1000円[税込]、Xbox 360版は800マイクロソフトポイント)。『スペシャルエディション』には、同コンテンツを無料でゲットできるキャンペ―ンコードが同梱されているのだ。コードの利用期限は、2009年4月30日までとなっている。価格は通常版と同じ7140円[税込]。 |
ヨーロッパコースには、数多くの国際レースが開かれる名門サーキットから伝統的な市街地まで、多数のコースが収録されている。ここでは、特徴的な3コースに注目! |
←日本を舞台にしたコースでは、渋谷の街がレース場になっているが、ヨーロッパでは、ミラノ市街を激走することができるのだ。 |
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ハラマは、過去にF1スペイングランプリが開催された歴史あるコースのひとつ。長いストレートのあとには急カーブが控えている。トップスピードでストレートを走り抜け、コースアウトを恐れずにコーナーを攻めろ! |
ミラノの大聖堂を背景に、特別設置された市街地コースだ。通常のサーキットと比べて、コース幅はかなり狭い。中にはクルマ1台分程度の幅しかないポイントもあるほどだ。クラッシュを避ける的確なハンドルさばきが必須となる、高難易度のコースと言えるだろう。 |
山間部に位置するサーキットのため、コースからは美しい山林が見える。肝心のコースは、S字カーブや直角カーブなど、難易度の高いコーナーの連続となっているぞ。高度なドライビングテクニックと絶妙なアクセルワークで、ギャラリーを魅了する走りを見せろ! |
本作の魅力のひとつが実在車種の収録だ。LAMBORGHINIやBMWなどの海外メーカー車種が充実しているぞ。その中から16車種をマシンスペックと併せて紹介! |
『RACE DRIVER GRID(レースドライバー グリッド)』の企画担当を務めたラルフ・フルトン氏に緊急メールインタビューを敢行。本作に懸ける熱意溢れる回答をいただいたぞ! |
![]() Q:本作の制作にあたってのテーマやコンセプトを教えていただけますか。また、ほかのレースゲームとは違う、本作ならではの特徴を教えてください。
A:私たちは、本作で純粋にレースを味わってもらいたいと考えました。現代におけるレースゲームのほとんどが、チューニングやカスタマイズなどの要素に焦点を当て、肝心なレース部分を充実させていないように感じられたからです。このゲームでは、基本に立ち返り、クルマを運転することの楽しさや、レース本来の魅力を伝えたいと考えました。
Q:本作に採用されている次世代ゲームエンジン“EGOエンジン”とは?
A:EGOエンジンとは、コードマスターズが独自に開発したゲームエンジンのことです。本作は、このエンジンを使って開発された2番目のタイトルです。(いちばん目は『Colin McRae: DiRT』(日本未発売)。EGOエンジンはプレイステーション3とXbox 360、PC向けの開発を同時に行うことが可能な、クロスプラットフォーム対応エンジンなのです。
Q:EGOエンジンは、本作のどのような部分に活かされているのでしょうか?
![]() A:EGOエンジンは、本作の基本的な構成要素の大部分をまかなっています。EGOエンジンの中でレーシング部分を司るモジュールでは、レース中に起こりうる物理演算処理や、クルマどうしがぶつかった際、クルマに与えるダメージのモデリング、AIドライバーの走りなどにおいてその力を発揮しています。
Q:本作では、アメリカやヨーロッパなど、世界が舞台になっていますが、その中のひとつとして、日本を入れようと考えたのはなぜですか?
A:本作は、モータースポーツの世界を表現した作品であり、ヨーロッパの伝統的なサーキットだけでなく、さまざまなコースを用意したいと考えていました。日本を取り入れた理由としては、日本のレーススタイルがアメリカやヨーロッパと異なる点があったからです。とくにドリフトや峠のレースといったイベントが気に入っています。プレイヤーにほかのエリアではできない、日本ならではのレースを体験してほしいと思いました。
Q:日本コースとして渋谷、横浜ベイエリア、峠の3コースを選んだ理由と、各コースの特徴を教えてください。
A:私たちは日本のドリフトイベントの会場として、渋谷駅周辺のコースが最適だと思いました。実際に華やかで、誰から見てもわかりやすく、ドリフトイベントのステージとしてはたいへんおもしろいと感じました。渋谷のドリフトコースは道幅が狭く、テクニックが必要で、コースの作り自体も楽しませてくれますが、ネオンに照らされた街並みはすばらしく、夜景を楽しむこともできます。つぎに、横浜ベイエリアを選択した理由は、景観がいい倉庫街を取り入れたいと考えたからです。夕暮れの設定になっているので、コースの薄暗い感じが独特の雰囲気を醸し出していますよ。峠のレースに榛名山をモチーフにしたコースを取り入れたのは、私たちが日本のマンガやアニメのファンだからです。ゲーム内のレースはすべてフィクションですが、渋谷や横浜、榛名山のコースはすべて実際の写真や調査からモデリングしています。ですから、コースは本物そっくりで、きっと日本のユーザーもすぐに場所がわかるはずです。
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Q:日本のほかに、ヨーロッパ、アメリカのコースがありますが、それぞれの特徴を教えてください。
![]() A:ヨーロッパには世界に誇るすばらしいレースコースがたくさんありますので、その多くを本作に取り入れられるように努めました。そしてベルギーの“スパ・フランコルシャン”、ドイツの“ニュルブルクリンク”、そして、ル・マン24時間レースのホームサーキットとして名高い“サルト・サーキット”も収録しています。また、アメリカでは、有名な都市の市街地に架空のサーキットを設置し、コースとしました。サンフランシスコ、デトロイト、ワシントン、そしてロングビーチなど、アメリカのエッセンスをたっぷり盛り込んでいますよ。
Q:オススメの収録車種を教えてください。
A:私が個人的に好きな車種は、日本車としては唯一ル・マン24時間レースで優勝した、あの伝説的なレースカー、“マツダ787B”です。このクルマは驚異的にパワフルで、ロータリーエンジンのサウンドがシビレます。
Q:開発でもっとも苦労された点、こだわった点を教えてください。
A:本作でもっとも苦労した点は、ドリフトのハンドリング調整ですね。その努力の甲斐があって、仕上がりには満足しています。開発当初から、以前のレースゲームではドリフトをうまく再現できていなかったと感じていたのですが、ドリフト車にもほかのクルマと同一の物理演算システムを使用することにこだわりました。これはきびしい挑戦でありましたが、その結果として非常に満足のいくゲームが構築できたと思っています。
Q:本作をより楽しむためのオススメの遊びかたやゲームモードは何ですか。
A:やはりメインの“GRID WORLD”がオススメですね。まず、自分のチームを作る資金を集めるために、ほかのチームの新人ドライバーとしてレースに参加することからゲームがスタートします。そして、クルマの購入やデザイン、スポンサー決定、さらにいっしょにレースに参加するチームメイトの獲得など、個人チームのすべての面を管理します。こういった決定はゲームの戦略的要素ではあるものの、レースで結果を出さなければ意味がありません。このように本作をプレイすることによって、実際のレースの醍醐味を味わうことができるのです。
Q:テキストの日本語化だけでなく、有名声優を起用して音声を入れるなど、ローカライズにかなり力が入っているようですが?
A:日本市場参入第1弾ということで、テキストの日本語化のみではなく、有名な声優による吹き替えを行い、ゲームの魅力を最大限に引き出すように努めました。ゲーム中、プレイヤーはニックネームで呼ばれるのですが、海外版ではマークやデーブなど、よく使われる名前を起用しています。日本版に名前や名字にちなんだニックネームを100種類用意したのも、こういった意図によるものです。きっと、有名な声優があなたのニックネームを呼ぶことで、さらにゲームを盛り上げてくれると思います。
Q:日本のファンにメッセージをお願いします。
![]() A:チーム一同、日本で『RACE DRIVER GRID(レースドライバー グリッド)』を発売できることをたいへんうれしく思っています。日本での第1弾となる本作には力を入れておりますので、日本のゲームファンにも気に入っていただけると確信しております。ぜひ、手に汗握るこのレースゲームを体験してください。Hold on Tight!
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