レースゲームの開発に定評のある英国のゲームメーカー、コードマスターズ。同社の日本参入第1弾ソフトが、『RACE DRIVER GRID(レースドライバー グリッド)』だ。本作は、世界各地で行われる選手権に出場し、ドライバーとしての実績を積んでいくレースゲーム。獲得した賞金を貯めると、自分のレースチームを作れるぞ。チームを作れば、新たな車種を購入したり、セカンドドライバーを雇ったりできるのだ。今回は、限定生産される『スペシャルエディション』や日本コースを中心に紹介しよう。
↑アメリカ、ヨーロッパ、日本の各コースで開催される選手権に出場してキャリアを積んでいくのだ。
↑サーキットが中心となるヨーロッパコースだが、市街地コースも用意されているぞ。歴史ある建物が立ち並ぶコースを走り抜けろ!
 
  イギリスに本社を置く大手ゲームメーカー。『コリン・マクレー・ラリー』シリーズや『DiRT』など、レースゲームを中心に開発。レースゲームの完成度は、ファンから高い評価を得ている。  
  レース中の視点は、ドライバーの主観視点や第3者視点など、5種類が用意されている。多彩な視点から、自分好みの視点を選択してプレイしてみよう。  
 
初回生産限定で、本作の『スペシャルエディション』の発売が決定。8台の新車種とふたつのオンラインイベントがパックになった有料ダウンロードコンテンツ”8BALL”を、無料でゲットできるキャンペーンコードが同梱されているぞ。コードの利用期限は、2009年4月30日まで。ちなみに、価格は通常版と同じ7140円[税込]となっているのだ。
本作には、アメリカ、ヨーロッパ、日本の3つの地域を舞台にしたコースが用意されている。ここでは、日本を舞台にした、渋谷駅周辺、横浜ベイエリア、峠といった3エリアのコースを順に紹介していくぞ。
←↑どのコースも激戦必至だ。クラッシュを恐れずにドリフトでコーナーを攻めていこう!
→コースの周辺には、特設の観覧席が設けられている。たくさんのギャラリーが見守っている中、勇気をもってコーナーに飛び込め!
夜にネオン煌めく雨上がりの渋谷駅周辺をモチーフとしたコース。市街地でのレースは、コース幅が狭いためライバル車との接触が多発。高度なドライブテクニックに加えて、絶妙なアクセルワークも必要になってくるぞ。
←海沿いの倉庫街で激しいレースが展開される。的確なハンドルさばきで、激戦を制するのだ!
横浜ベイエリアは、横浜の倉庫街がモチーフとなっている。コンテナやトレーラーなどの障害物をリズミカルなドリフトで駆け抜けて、ギャラリーを魅了せよ!
→↓峠を舞台にしたタイマンバトルのほか、サーキットでのレースも存在する。たくさんのクルマが入り乱れるドリフトバトルは圧巻だ。
著名な峠“棒名”、“奥多摩”エリアをモチーフにした峠でのタイマンバトルがアツい! トンネルや鉄橋、街道から見える美しい山林など、奥多摩の自然の中を駆け抜けていくことになるぞ。ちなみに、夜のコースでは対向車が来るので注意が必要だ。
本作には、海外メーカーのほか、トヨタ、日産、マツダ、ホンダ、スバルといった国内メーカーから厳選された車種も収録されている。ここでは、収録車種の美麗なCGイラストを紹介するぞ。また、各車種のレースタイプに加え、トップスピードやグリップなどのマシン性能(5段階評価)も併せて公開!
本作のローカライズは、日本のプレイヤーを意識した、かなり力の入ったものになっているぞ。テキストの日本語化はもちろん、音声の日本語吹き替えも行われているのだ。日本語版の音声は、朴路美(※“路”は“王”偏に“路”)、古澤徹などの実力派声優が担当している。雇われドライバーからのし上がる波乱万丈の物語を、迫真の演技で盛り上げてくれること間違いなし!
 
 今回の紹介記事にあるとおり、日本ステージは渋谷、横浜、峠の3エリアが用意されている。そこでまず最初は、渋谷のコースに挑戦。レースは、渋谷駅の周辺道路で行われるのですが、「あぁ、駅前のあの場所ね」という感じで、見たことのあるような建物を発見できたり、レースをしながらも渋谷の街並みに目が奪われてしまいました。そんな忠実に再現された渋谷コースに、なぜか提灯がぶら下がっていたのは、ご愛嬌か(笑)。また、コースのまわりに立っているギャラリーひとりひとりが丁寧に描き込まれているのにもビックリしました。よくあるレースゲームの観客は、同じアクションのくり返しで応援しているだけだったりしますよね。ところが本作では違うんです。コースと観客席を隔てている壁にぶつかると、ギャラリーがよろめいたり、慌てたアクションをとるんです。これには開発スタッフの職人魂を感じました。
 つぎに走ってみたのが横浜ベイエリア。このステージはとにかく夕日が目に染みる(笑)。それに、貸倉庫(?)の合間をくぐり抜けていくので、鋭角に曲がるコーナーが多いのが特徴です。そのうえ、コンテナやトレーラーといった障害物もあるので、ほかのコースに比べて難易度は高めに感じられた。ただ、コースに慣れてきてドリフトを駆使して走り抜けられるようになると、すごく気持ちよかったです。そして、最後は峠。峠には峠道を走るコースのほか、サーキットも用意されているが、実際に奥多摩の峠をドライブしたことがある筆者としては、峠でのタイマンバトルをオススメしたい。鉄橋や美しい山林が圧倒的なグラフィックで描かれており、コースから見える景色の再現度はバツグンだ。また夜の峠は街灯が少なく視界も悪くなっており、しっかり雰囲気も出ていた。さらに、対向車が現れるなど、つねに緊迫したレースが楽しめるようになっていた。
 日本のコースは、通常のサーキットに比べて道幅が狭くなっている傾向にあり、テクニカルなハンドルさばきが要求されます。逆に言えば、かなりやり応えのあるコースに仕上がっていると思いました。腕に自信のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか?