人の心の力である“ペルソナ”を召喚して戦うRPG、『ペルソナ』シリーズ。前作『ペルソナ3』の発売から約2年の時を経て、いよいよ最新作『4』の発売が迫ってきた。『ペルソナ4』の物語の舞台となるのは、平穏な地方都市“稲羽市(いなばし)”。のどかな田舎町をかき乱す奇妙な都市伝説“マヨナカテレビ”と、つぎつぎと巻き起こる怪奇連続殺人事件をきっかけに、主人公と仲間たちの戦いは始まる。青春を謳歌する現役高校生たちが、それぞれのきっかけを経てペルソナ能力に覚醒。そして、仲間と協力しながら事件の真相解明に挑むことになる。立ちはだかる謎の存在“シャドウ”を倒し、殺人事件の謎を究明して事件の再発を阻止せよ!
本作の舞台は、現代の地方都市。『ペルソナ3』から2年後の世界だ。主人公は、高校2年生の少年。都会育ちの彼は、家庭の事情から田舎町“稲羽市”へ引っ越してくる。その途端、奇怪な連続殺人事件が続発。電柱や建物にぶら下がった状態で発見される、原因不明の変死体。いったい誰がこんなことを!? そして、この町には奇妙な都市伝説があった。その都市伝説とは、“マヨナカテレビ”。雨の日の夜、午前0時に電源の落ちたテレビを見つめていると、運命の相手が映るという。しかし、どうやら映るのは運命の相手などではないらしい? これらの謎を追ううちに、主人公と仲間たちは異世界への扉を開いてしまうことになる。  
高校2年生の少年。生まれてからずっと都会で暮らしていたが、両親が揃って海外へ赴任することになり、言葉も通じない土地へ急に移住するよりはと、母方の親戚である堂島家を頼りに田舎町である稲羽市へ引っ越してきた。稲羽市では八十神(やそがみ)高校に通うことになる。プレイヤーの分身として、『ペルソナ4』の世界で数々の冒険や出会いを経験していく。
 

主人公と同じく八十神高校に通う同級生。もとは都会育ちで、主人公の半年まえに親の転勤で稲羽市へ引っ越してきた。父親は、市内にオープンした“ジュネス八十稲羽店”の店長。容姿も運動神経もなかなかのレベルではあるが、地元商店街にとってはライバルであり脅威となるスーパーの店長の息子であることから、じつは腹を割って話せる友人が少ないようだ。

 

主人公の同級生。稲羽市出身で、小学校・中学校と地元で過ごしていた、ごくふつうの少女。行動的でよく喋り、人懐こい。そのせいか、友人は男子・女子ともに多い。一見、押しが強そうに見えるが、本当に切迫した岐路に立たされると弱腰になるところもある。カンフー映画のマニアで、我流の足技を習得しているようだ。成績は中の下といったあたり。

主人公の同級生で、物語の舞台となる稲羽市で老舗高級旅館として知られている“天城屋旅館(あまぎやりょかん)”の女将の娘。千枝と仲がよく、行動をともににすることが多く、現在は女将修行の真っ最中。頭の回転が速いが、空気を読むことにいまひとつ疎いところがあり、やや天然気味な一面も。彼女もペルソナ使いとしての素質があるようだ。
 
テレビの中に広がる異世界に、ひとりで住んでいる謎の存在。少なくとも人間ではなさそうだが、その正体が何であるかはまったくわからない。かわいらしい着ぐるみのような姿をしているが、その中身は空っぽという、よくよく考えてみると不気味な存在だ。ペルソナ召喚能力を持っており、専用ペルソナはキントキドウジ。
 
八十神高校の生徒で、主人公よりもひとつ下の学年。つまり1年生だ。“中学時代にひとりで族を潰した”と噂されており、札つきの不良として稲羽市内にその名を轟かせている。しかし、その噂からもわかるように徒党を組んで悪さをするようなタイプではない。いまどき珍しい、硬派な不良のようだ。そんな完二が覚醒する初期ペルソナは、タケミカヅチ。
久慈川りせは、全国区で名前が売れている人気絶頂の準トップアイドル。都会で活動を続けていた彼女は、どのような事情があるのかは不明だが、突如として八十神高校の1年生として転校してくる。じつは彼女、稲羽市出身らしい 。彼女もまた、ペルソナ使いとしての能力に覚醒するようだが、どのようにして主人公たちと出会うのかは、まったくの謎だ。
 
高校1年生。怪奇連続殺人事件への捜査協力を求められ、定期的に稲羽市を訪れている少年探偵。そのためか、事件にまつわる場所で主人公たちと何度も出会うことになるようだ。どうやら事件の核心につながる手掛かりをつかんでいるようだが、その詳細は謎である。また、ペルソナ使いとして覚醒するようだが、その理由や経緯も、すべて謎となっている。
 異世界の敵と戦うRPGでありながら、高校生としての日常生活も体験できるのが『ペルソナ4』の特徴。平日は朝から学校に通って授業を受け、放課後はクラブ活動や友人との触れ合いに精を出す。こうして日々の生活を送りながら、謎の解明や敵との戦いに挑むことになる。ちなみに、『3』にはなかった要素として“天候”の概念が採り入れられている。天候は主人公の生活にどう影響するのだろうか?  
天候は何に影響する?
朝、昼、夜と、時間によって表情を変える町並。これに天候の変化も加わり、町は多彩な景色を見せてくれる。『4』から加わったこの天候は、物語にどんな影響を及ぼすのだろうか。マヨナカテレビを見られるのが“雨の日の深夜0時”ということだが、このあたりが関係してくるのか?
 仲間や登場人物たちとの絆である“コミュ”は、主人公の“強さ”となる。コミュは、その対象者と心を通わせることでランクアップしていく。各コミュは、ペルソナと同じくタロットカードに対応した種類分けがなされており、成長したコミュと同じ種類のペルソナを合体で生み出すと、ランクに応じて経験値ボーナスを得ることができるのだ。ちなみに『4』では、ともに戦う仲間たちそれぞれと個別のコミュを築くことができるようになっている。  
ランクを上げよう
コミュの対象キャラクターと交流を深めることで、その人物との絆が深まる。この絆の深さに応じて、コミュのランクがアップしていくという仕組みだ。ペルソナ合体時の経験値ボーナスのためにも重要だが、コミュ対象キャラクターとの絆を深めていく過程そのものも楽しめる。
  異世界に潜む敵の総称は、前作『ペルソナ3』と同じく“シャドウ”。『3』の登場人物たちは“タルタロス”と呼ばれるダンジョンに挑み、そこに潜むシャドウたちと戦った。本作でも、その名称は不明ながらダンジョンでの戦いをくり広げることになる。ダンジョンは、テレビの中の異世界に点在するような形で広がっているようだ。前作と同じく、入るたびに形状を変える自動生成ダンジョン。この場所で、シャドウとの激しい戦いをくり広げることになる。  
多彩な仕掛け
ダンジョン内の仕掛けは、前作よりも多彩なものになっている。たとえば、扉に鍵がかかっていて先に進めない、宝箱に鍵がかかっていて開けられない、といったことがあるようだ。この場合、どこからか鍵を見つけてくる必要が出てくるだろう。シャドウとの戦いだけではなく、こうした“探索”の楽しみも用意されている。
  ペルソナとは、“心の力”。主人公は、ペルソナを召喚して謎の敵シャドウと戦う。本作に登場するペルソナは180体以上。ペルソナは、バトル終了後の“シャッフルタイム”などで入手できる。そして、ベルベットルームで異なるペルソナどうしを合体させることで、新たなペルソナを生み出すことができるのだ。このペルソナ合体は、2体を合体させるものから3体以上を合体させるものまで、豊富なパターンが用意されている。前作にあった6身合体を超えるものもあるとか……。  
合体予報
ペルソナ合体はほぼ毎日行えるが、いつ合体を行うかが結果に影響するシステムが導入された。それが“合体予報”。日付ごとに条件が指定されており、その条件を満たす合体を行うことで特殊な効果が得られる。予報をもとにペルソナ合体を行うスケジュールを組み立てれば、より強いペルソナを生み出すことが可能となるのだ。
マーガレットのお願い
ベルベットルームの主・イゴールの助手であるマーガレット。彼女から、ゲームの進行とは関係ない頼みごとをされる場合がある。それが“マーガレットのお願い”だ。詳しい内容は不明だが、お願いの内容はマーガレットの気分次第なのか? また、お願いを聞いてあげると、何かいいことがあるのだろうか……?
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