最後の企画は、ログイン誌上ではおなじみのふたりによる『サカつくONLINE』プレイ日記でシメたいと思います。プレシーズントライアル2nd(クローズドβテスト)を10日間(ゲーム内の2年半)ほどプレイしたあと、最終的にカップ戦にて両者が直接対決するまでの流れを追ってみたぞ!
PCゲーム誌『ログイン』編集者。コンシューマー版は過去にプレイ。ちなみに、静岡生まれの静岡育ちなのにサッカーは不得意なインドア派。
 
『サカつく』大好きフリーライター。過去に『サカつく』の攻略本を何冊か手掛けたことアリ。鹿島アントラーズの熱狂的サポーターでもある。
 所属リーグはオランダに決定。資金力に欠けるのがやや難点だけど、選手の育成に関しては標準的で、なにより選手のスカウト能力に長けている。短期決戦なら、中途半端に育成するよりも能力の高い新人選手をガシガシ投入したほうがイケるのではないか? 都市はアムステルダムを選択し、クラブ名は"アムス・カステラーズ"。うん、グッとオランダっぽくなったね! 甘くてフワッとしたボールタッチ(どんなんだ?)が持ち味だ。クラブ代表(自分のことね)の経歴は"過去にスカウトとして活躍"タイプにしてみた。そして秘書は、才女っぽいアキ・イシグロ。ツン:デレ=9:1(勝手に想像)な感じがいいじゃないの。それじゃ、さっそくゲームスタート!
←クラブの愛称も選択可能だ。我がクラブはフラッグのマークにちなんで"デュイベル"(オランダ語で悪魔)。
【坂本データ】
国:オランダ
都市:アムステルダム
クラブ名:アムス・カステラーズ
ディビジョン:9
メインで使ったシステム:3-4-3 1V
メインで使った戦術:センターアタック+プレス
 
 拙者の選んだフランスは、選手の育成を最も得意とする国。短期決戦ならここだろうと思ったのでござる。都市は"ナンシー"。クラブ名は"ナツイローノ"。ここは、わかる御仁だけ笑ってくれればいいです。「恋かな〜、イエス!」。ホームのユニフォームは、忍者のごとく黒で決めてみた。これは、試合中に審判のフリをして勝手にジャッジしてしまおうという、緻密な作戦が含まれているでござる(編集部注:もちろん、そんなことはできません)。というわけで、我がクラブナツイローノが、ここに誕生した。秘書である楠木もなみ殿、これからよろしく頼むでござるよ! あ、ちなみに彼女は、拙者の大好きな武将・楠木正成に名字が似てたので選択しました。
←全身黒ずくめのユニフォームに身を包む、我らがナツイローノの戦士たち。不気味かっこいいでしょ?
【増田データ】
国:フランス
都市:ナンシー
クラブ名:ナツイローノ
ディビジョン:9
メインで使ったシステム:4-5-1 DV
メインで使った戦術:ボールキープ+センターディフェンス
 選手の練習や戦術の設定などを手探り状態で進めてみる。中盤は比較的能力の高い選手がいるんだけど、FW陣はさっぱりという状況。得点力不足に悩み、試合成績はよくてドローといったところだ。力のあるFWを探すため、スカウトを派遣しておこう。その際に派遣するスカウトに"獲得率アップ"や"ランクアップ"などのカードを目いっぱいつけてみた。また、選手にも惜しみなくスキルカードをガンガンつけていく。プレイスタイルを獲得できる可能性のある選手は優先的に、そうでない選手にも能力アップのために手持ちのスキルカードを使用。スキルカードは行動ポイントのあるかぎり購入できるし、レア度の低い序盤のカードはダブつかせていても得にならない。「お前らは新人が来るまでの捨て駒だ」と言わんばかりに、能力の低い選手にも無計画にカードをつけていく練習方針にした。サッカーの練習と言えば高校時代、体育の授業で近所の神社へマラソンに行ったら、キングこと三浦知良選手(当時はヴェルディ)が自主トレしているところに遭遇。熱狂する生徒に握手までしてくれたのは懐かしい思い出だ。さすが地元。キング・カズ気さく! カズみたいなフォワードを我がクラブにも熱望です。
←カステラーズのキーマン、DMFマルコス・アスンソン。こういう優秀な選手は計画的に育てたいところ。
ディビジョン:9(今期) → 8(来期)
メインで使ったシステム:3-4-3 1V
メインで使った戦術:センターアタック+プレス
 
 ログイン編集部に来てゲームを立ち上げると、ディビジョン8への昇格が決定していた。すべての試合がドローか負けだったのでござるが、とりあえず昇格はうれしい。あ、言い忘れてたけど、拙者は『サカつくONLINE』をログイン編集部でプレイさせてもらっているのでござる。理由は、拙者のPCが化石のようなスペックだからというのは内緒。そのうちグレードアップしなきゃと思ってます、はい。それはともかく、派遣していたスカウトが選手をリストアップしていたので獲得を試みるが、なんと行動ポイントが足らずアウト。なんにも考えずスキルカードを買いまくったのが原因でござった。行動ポイントはリーグ戦の各試合終了後と、シーズン終了後に増えるので、我慢するしかないでござるよ。ニンとも……。昇格は決定しても、残りの試合でもなかなか勝てない我がクラブ。4試合連続ドローを見届けたところで編集部をあとにした。拙者は売れっ子ライターなので、スケジュールが分刻みなのれす(編集部注:ウソです)。ちなにみに今年から、戦術をサイドアタック+プレスに変更。理由は4-5-1にサイドアタックが合うような気がしたから。はたしてこの選択、吉と出るか凶と出るか?
←試合に勝てないどころか、得点も満足に取れない我がクラブ。決定的なチャンスのPKも外してしまう有様……。
ディビジョン:9(今期) → 8(来期)
メインで使ったシステム:4-5-1 DV
メインで使った戦術:サイドアタック+プレス
 シーズン半ばにしてディビジョン8残留が決定してしまった。とは言うものの、選手が少しずつ育ってきたせいか、徐々に試合に勝てるようになってきたのはうれしい。試合の模様を再生してチェックすると、選手に覚えさせたスキルがところどころで発動してピンチを切り抜けたりと、いい動きを見せるようになった。ここで、派遣していたスカウトがランクCのFWとGKを見繕ってきたようだ(選手のランクはSSSがトップでHまで11段階ある)。"金額交渉"のスカウトカードを使って一気にふたりを獲得し、さっそくスタメンに組み込むが、ここで獲得したFWのマクホートが"王様タイプ"だと気づく。王様タイプは言わば"俺サマ"な性格で、ほかの選手との連携がとりにくい。まぁ、とりあえずは得点してくれればいいんだけどね。ところで、王様と言えば高校時代、かのキング・カズの実家のもんじゃ屋によく通って……って、もうそのネタはいいか。
←チームの連携はこんな感じで、新人FWマクホートくんはひとりぼっち。まぁとにかくゴール前にボールを出しとけ!
ディビジョン: 8(今期) → 8(来期)
メインで使ったシステム:3-4-3 1V
メインで使った戦術:センターアタック+プレス
 
 リーグ戦の全日程を終えた時点でクラブが昇格が確定。優勝こそは逃したでござるが、最終4位の成績でディビジョン7へ昇格した。ギリギリだねぇ。クラブの中心選手であるヂエゴがベストイレブンに選ばれたようで、めでたいかぎり。スカウトがまた新しい選手たちをリストアップ。しかし、今度はクラブ内の選手たちがリストアップされる選手たちより成長してしまっているという事態。せっかく前シーズンの二の舞にならぬよう行動ポイントをセーブしておいたのにぃ〜。むむむ、これは育成王国フランスゆえの悲劇か。単にスカウトが未熟なだけか。クラブハウスとオフィスを、それぞれレベル2に改築してみる。現在ある設備は、総合練習施設とオフェンスコーチ室。オフィスに現在ある設備は、広報室。経営難のフランスでこんなことしてていいのかなぁとも思ったでござるが、まだお金いっぱいあるし大丈夫でしょ。
←ベストイレブンにも選ばれて大活躍のヂエゴ。メキメキ力をつけ、やっとこさマトモに勝てるようになってきた。
ディビジョン:8(今期) → 7(来期)
メインで使ったシステム:4-5-1 DV
メインで使った戦術:サイドアタック+プレス
 選手が育ってきたことと新戦力の加入でだいぶ調子を上げてきたカステラーズ。今シーズンは勝ち越しを決め、早々にディビジョン7への昇格も決定したようだ。いいよ、いいよ〜。やはり毎日1回でもゲームにアクセスして選手の調子や練習成果を確認し、各種設定をその都度状況に応じたものに変更するのが、勝利の近道かもしれない。さて、忍者増田との対決に備えて戦術研究。試合を事前にシミュレートしてみると、どうも勝てない。そこで戦術の変更を行なってみた。向こうはサイドアタックとプレスを使うようなので、こちらは試合開始直前にカウンターとオフサイドサイドで対抗(戦術の相性は第3回の記事を参照してね)。急場しのぎの戦術がどれだけ功を奏するかわからないが、あとはイマイチ得点力に欠けるFW陣に期待を込めて……バモラッ!(by キング・カズ)
←ところで、3年目になってもいまだスポンサーのミッションを達成できないのです。スミマセンね〜。
ディビジョン:8(今期) → 7(来期)
メインで使ったシステム:3-4-3 1V
メインで使った戦術:センターアタック+プレス
 
 数試合を残して、残念ながらディビジョン7に残留が決定してしまい、悔しきこと山のごとし。でも落ち込んでいるヒマはないでござる。間近に迫る坂本ビス太との対決のために、コツコツと準備を整えなければ……。結局、どの選手もプレイスタイルを獲得できなかったでござるが、まぁそれは仕方がない。スカウトが優秀な選手をリストアップしてくれたので2名獲得。クラブの穴であったCDFとFWを強化できたのでニンマリでござるよ。さあ、あとはシュヴェートカップにエントリーして、坂本との対決を待つだけでござる。事前に3試合ほど坂本のクラブとの試合をシミュレートしてみたが、すべて拙者のクラブの勝利。スタメン選手の数値の合計点も、拙者のクラブのほうが18ポイントも上でござる。よって戦術も変える必要ナシとの結論。万端の準備でいざ出陣!
←新戦力も加入し、坂本ビス太のクラブとのシミュレート結果もごらんのとおり。負ける要素ナシ!
ディビジョン:7(今期) → 7(来期)
メインで使ったシステム:4-5-1 DV
メインで使った戦術:サイドアタック+プレス
 約2年半の育成期間を経て、坂本と増田はシュヴェートカップなるカップ戦に同時にエントリー。カップ戦はプレイヤーの任意のタイミングで参加できる大会で、条件を満たしていれば、リーグに関係なく参加可能だ。この大会は、ほか6クラブも入り混じっての戦いとなった! 結論を先に言うと、なんと"増田の優勝"&"坂本の最下位"という両極端な結果でシュヴェートカップは幕を閉じた。……が、しかし! 最下位である坂本のクラブが、唯一勝利しているのが増田のクラブなのだ! なんとも愉快な事実である。優勝したとはいえ、シミュレートでは何度も勝利していた坂本のクラブに負けたことに、増田自身は釈然としていない様子だったが、いちおうは立派な優勝である。決着が短期間だったので、育成にすぐれたフランスを選んだ結果が実を結んだということだろうか?  
↑対決前のシミュレート時とは打って変わって、増田は坂本のクラブに終止攻められっぱなしだった。
 
↑勝ち点では増田は3位だが、"得点が多いクラブが上位"というシュヴェートカップのルールにより、優勝が決定!
 いや〜、最下位だったのは不服だけど、シミュレートで負けっぱなしだった忍者増田クラブに勝ったのは大きい。やっぱり戦術変更が効いたのかしら? う〜ん、『サカつくONLINE』のスタジアムには魔物が棲んでいるのかもしれない……。でも、ほかのクラブにはこの戦術はダメだったようで、勝つことができず結果最下位に。試合ごとに戦術を変えればまだマシだったかも……。このへんはちょっと悔しいなぁ。まぁ、対戦相手の研究は重要な戦略のひとつであることを確認できた。本作にはあらゆるクラブの情報や試合結果、選手に対するレビュー、同盟(ギルド)情報などを確認したり、ユーザー同士でメッセージを交換できるコミュニティー機能がある。これを利用してみるのもオススメだ。
 
 なぜ坂本のクラブに負けたのか、いまだ理由がわからないのでごさるが、こういう部分もサッカーの魅力。とりあえず優勝したのでヨシとするでござるよ。
 ところでこの『サカつくONLINE』、コンシューマー版とはまったく別のゲームと言っていいでござるな。今回の、ちょっとだけいじってあとは放っておけば時間が進むというシステムは、じつは『サカつく』に合っているんじゃないかと思うでござるよ。なにより拙者のように世界中を飛び回っていて、1日2秒ぐらいしかPCをいじれない多忙なスーパービジネスマンでも、無理なくプレイできるのがお気に入り! さあ、この文章にはふたつのウソがありました。みんなで探してみよう!
間違い探しの答え
【答え】
1.増田が世界を飛び回っていて1日2秒しかPCをいじれないスーパービジネスマンというのがウソ。
2.1日2秒しかPCをいじれない人は、さすがにプレイ不可能。