予想以上の人気で売れ切れ店も登場した『シムシティ DS』に、キャラクターゲームでありながら本格的なエデュテイメントソフトでもある『ドラゴン桜DS』も無事に発売。 そして、3月15日には、EAがこの春に送るニンテンドーDSの3大タイトルのとりを飾るにふさわしい経営シミュレーションの名作『テーマパーク DS』が発売されるのだ。
この連載も無事に3回目を迎え、ソフト紹介、レビューと続く今回は、3タイトルのちょっと役に立つプレイのコツを紹介していこう。
アトラクションを設置してテーマパークを経営する『テーマパーク DS』。一見、テーマパークの表舞台である華やかな部分のおもしろさをゲーム化したような内容と思いきや、じつはかなり奥深い遊び方ができるのだ。
『テーマパーク DS』では、3つのゲームモードが用意されており、各モードによってプレイヤーのできる範囲が大きく違う。いちばんやさしい“つくるのがたのしい”では、アトラクションやスタッフの設置など、経営的な部分を極力省いたプレイスタイルとなっている。一方、いちばん難しい“なんでもできる”では、商品の仕入れに交渉とすべてをまかされるのだ。今回は、その“なんでもできる”で遊んだ時の『テーマパーク DS』の奥深さを紹介していこう。
来園するお客さんを満足させるには、個々のアトラクションの楽しさも重要だけれども、いちばん気を使わなければいけないのは、テーマパーク全体からくる楽しさだろう。そこで重要になるのが、“興奮”、“快適”、“娯楽”の3つのポイントだ。
興奮とは、アトラクションの刺激の強さのこと。運行速度を上げれば、より客は興奮し満足してくれるハズだ。また、快適とは、施設の清潔さのことで、スイーパーの人員数やトイレの設置場所などがポイントとなる。最後の娯楽とは、楽しませる要素の多さであり、アトラクションやエンターティナー数などに大きく関係してくる要素だ。テーマパーク運営では、これらの3つのポイントを理解し、不満の意思表示である灰色のアイコンの改善を目指していくことが重要なのだ。
何事にも大人向けと子供向けがあるように、アトラクションとショップにもその傾向があり、組み合わせは非常に重要な要素だ。大人に人気のアトラクション、ホーンテッドハウスやジェットコースターなどの近くには、大人向けのショップであるビアハウスなどを設置しよう。通常よりも大きな効果が期待できる。その逆に、子供に人気のアトラクションの近くには、ウォーリーアイスクリームなどの子供向けのショップが効果的だ。
また、ショップ同士も微妙に連動している。例えばビッグフライポテトで塩の量をキツ目にすると、のどが渇いてドンキーコーラの売上げに影響を与えるなどが良い例だ。ビッグフライポテトとドンキーコーラはぜひ併設し、売上げアップを狙おう。
テーマパークの収入は、入場料とショップの売り上げのみ。入場料を高めに設定すると、お客さんの不満も増し、あまり足を運んでもらえないという悪循環を起こす。そのため収入の土台ともいえるのが、ショップの売上げになるのだ。
しかし、お客さんは、テーマパークのアトラクションをメインに遊びに来ているため、ショップばかり設置しても不満の原因となる。ショップで重要なのは、さりげない誘導と的確な価格設定。これができれば、テーマパークの経営も安泰だ!
テーマパーク経営で頭を悩ますのは、金策だ。何事にもお金がかかるため、その采配の仕方は非常に難しいところ。では、どうすればお金に困らないか? その答えは単純で“節約”あるのみ。
しかし、ここで重要なのは、お客さんに不満を与えるような節約をしてはいけないということだ。“スタッフは最小限でガンバル”、“交渉ではギリギリまで伸ばす”、“銀行への借入金はムリをしてでも返す”など、節約の精神で経営していこう。入場料やショップの値上げは、最終手段、お客様あってのテーマパークを目指すのだ。
ショップの売り上げが、経営土台であるとすれば、その土台の基礎を支えるのが“在庫管理”だ。商品が売れても、品物がなければ売れないのといっしょ。そのため、在庫管理には最善の注意を。また、ショップの幅を広げる“商品開発”にも積極的に関わっていこう。
ゲームを進めていくと、さまざまな国が登場し、テーマパークを経営することになるが、そこで注意が必要! 国には、ゲームの難易度だけでなく、国民性も設定されているのだ。国によっては財布のヒモがキツイ場所もあるので、経営戦略の変更も必要となる。
『ドラゴン桜DS』は、ひとりで遊ぶだけの学習ソフトにあらず! ニンテンドーDSを持ち寄っての“通信対戦”と、Wi-Fi通信を使っての“全国模試”が用意されているのだ。全国模試では、試験結果を全国のプレイヤーと競うことになる。ひとりでじっくり遊んで(基礎学力を身に付けて)、友達と成果を競い、Wi-Fiで実力の確認を行おう。日本一を目指せば、『ドラゴン桜DS』の目指す“東大脳”も確実だ!
Wi-Fi通信では、全国模試と小テストのふたつが用意されている。全国模試は、オリジナル要素“迷路”を含めた5教科のクリアータイムで争われ、小テストは教科ごとに行われ、正解数とクリアータイムを競うのだ。全国模試では総合力を、小テストでは教科ごとの学力が試される。
Wi-Fi通信で優秀な成績を残した、得点上位者はランキングで表示される。表示されるのは、“全国ランキング”と、各都道府県で区分けされた“エリア別ランキング”の2種類。各ランキングとも上位10名が表示され、「全国10位だけれど関東では3位」といった確認もできる。
小テストは3回、全国模試は1回だけとトライできる回数が決まっています。要は「やり直しが利かない」という試験の緊張感を出すためです。
そのためには何を準備すればいいのか、どういう心構えで望めばいいのかをプレイヤーが考えてくれるようになって欲しいという意図があります。1回しか試せないのに、“Wi-Fiの電波が届きにくい所で準備する”なんてことは、“本当の試験で鉛筆を1本しかもって行かない”のと同じことです。そういう「試験の心構え」を育てる事もこのドラゴン桜DSの大事な要素になっていますいので、皆さんご注意を!
また、出題は『ドラゴン桜DS』のすべての問題から出されます。そのため、試験の前にはまずは“予習あるのみ!”なのです。最後は、普通のテスト同様、力を充分発揮できるよう落ち着いてテストに挑む事です。
皆さんの挑戦を開発者としてお待ちしております!
▼ユニットパスワードの使い方 生徒手帳の画面で、自分の顔をタッチ。顔のパーツの選択画面に、「????」マークが表示されているので、それを選ぶ。パスワード画面に切り替わり、上の該当するパスワードを入力。“「顔写真:メガネ」に新しいパーツが追加されました!”と表示されれば成功。メガネに“ハート型サングラス”が追加される。
昨今、ニュースで話題となっているのが、財政破綻となった地方都市の問題だ。このようなケースは全国でみられ、全国規模の社会問題ともいえるものだ。『シムシティ DS』でも、プレイヤーが市長となって問題を解決していくモード“都市を救え”の中に財政破綻危機をテーマにしたミッションが用意されている。「財政破綻とは何か?」、なかなか分かりにくいそんな疑問が、『シムシティ DS』を遊ぶことで少しだけ理解できるのだ。そこで、今回はそのミッションをプレイし、財政破綻の改善を目指してみよう。
最初に取り掛かるべきは、財政破綻を招く原因探し。財政破綻の理由は簡単で、収入よりも支出の方が多いいのがいちばんのボトルネックといえる。そこで、収支の予算をみていくと、ひとつだけ、飛び抜けて高いものがある。それは教育費だ! そこでまずは、教育費削減のために、予算を見ながら関連する施設を撤去していこう。
収支の安定に成功したら、次は住宅地区の設置。注意したいのは、設置の仕方だ。やみくもに、住宅地区を設置しても、人口の伸びない場合がある。理由は、ユニットの成長に関係している。住宅のユニットの場合、最大規模になったときは、3×3区画になるため、その倍数で区画整理をしないと、ユニットが巨大化しにくいのだ。
財務の安定、区画の整理をしていっても、10年という短い期間のなかで、目標に達するのは非常に難しい。そこで、重要になってくるのが、区画パネルのバランスの良い設置だ。住宅、商業、工業を住民の求める声に反映して、適度に設置していけているかが勝利のカギとなる。そして、財務が安定を保ちながら、撤去した教育機関や、人口増加に伴い必要となる各施設の設置を行っていこう。また、期間10年と短いため、先を予測して、矢継ぎ早ともいえる、たたみかけるような改善が必要だ。人口が順調に増加し始めれば、あとはそのスピードを遅らせないこと。的確な判断ができれば、クリアーも目前だ!
今回の『シムシティ DS』のウリのひとつとしてあるのが、特殊なユニットであるランドマークの存在だ。ランドマークのコレクションは、“都市を救え”の各ミッションをクリアーしていくことで増えていくのだ。増えたランドマークは、“新市長誕生”で設置可能となっている。ランドマークには、日本各地の名城も含まれており、自分の街の再現も可能だ。
また、ランドマークは、パスワードでも入手できる。今回、ファミ通ドットムコでは、5種類のランドマークを入手。ぜひ、自分だけの街作りの彩り加えて欲しい。