「LEFT4DEAD」と並ぶ
XBOX360ゾンビゲームの2大巨頭がこの「デッドライジング」です。
広大なショッピングモール内一面を埋め尽くすほどの
圧倒的な数のゾンビは、発売当時多くのプレイヤーの度肝を抜き、
次世代機の性能を見せつけました。

見た目だけでなく、
ゲーム中は特に何をしてもかまわない自由度の高さも魅力です。
主人公はジャーナリストで、
与えられた3日間でゾンビ大量発生の真相を追うのが第一の目的ですが、
それが絶対条件と言うわけではありません。
真相追及より、
モール内に閉じ込められた生存者の救出を優先するも、
ただひたすらゾンビを倒しまくるも、
ミニスカートの女の子のパンチラ写真を取るも、
まさしくプレイヤーの自由です。
広大なショッピングモールの中で、
自由なゾンビライフがあなたを待っています。

とは言え、それらに衝撃を受けるのはあくまでも発売当時の話で、
最近では画面を覆い尽くすほどの敵や、
いわゆる「箱庭」内での自由なプレイスタイルなども
そんなに珍しく無くなってきましたので、
今遊んでもさほど驚かないかもしれません。

ちなみにこのゲーム、
ジャンルは「ゾンビパラダイスアクション」となっており、
ホラーアドベンチャーではありません。
何故なら、全然怖くないからです。
ゾンビゲームと言うと、
乏しい武器の中、襲いかかるゾンビを、ときには戦い、ときには逃げ、
いかに生き残るかのスリルが恐怖の根源ですが、
このゲームには、非常に豊富な武器が用意されています。
銃やナイフ、バットや鉄パイプはもちろんですが、
チェーンソーや芝刈り機、
フライパンに郵便ポスト、
ベンチにゴミ箱にレジ、
果ては、シャワーの頭に冷凍サーモン(!)まで、
およそモール内にある物はほとんどなんでも武器にすることができます。
それだけでなく、主人公が使う技も、
ニードロップやフェイスクラッシャー、
ジャイアントスイングなど、プロレス技が中心。
その戦闘姿はホラーとは程遠く、爆笑すること間違い無しです。

しかし、敵はゾンビだけではありません。
と、言うよりも、
このゲームにおいてゾンビは単なるザコ敵でしかないのです。
モール内では人間も襲ってきます。
刑務所から脱走し、武装車で生存者やゾンビを殺しまくる男や、
救いを求め生贄を捧げる怪しい宗教団体など、
「本当に怖いのはゾンビではなく、極限状態に追い込まれた人間」
というテーマに描かれたストーリーは、
ある意味どんなホラーゲームよりも怖いことでしょう。
ゾンビゲームでありながら、戦闘のメインは人間なのです。

非常に魅力的な作品ではありますが、
慣れないうちは難易度の高さにイライラすることも多いと思います。
多分、銃よりも打撃系の武器の方が
強めな設定になっているのが原因だと思います。
ならば打撃系武器で戦えばいいじゃないか、と思うでしょうが、
そこに気付くのに時間がかかるのがこのゲーム最大のワナです。
なんせ、ゲーム序盤のボス戦のとき、仲間から
「これで援護してくれ」と、拳銃を渡されるんです。
こんなとき普通の人はその拳銃を使ってボスと戦うでしょう。
しかし、それではまず間違いなく倒せません。
銃は威力が弱いうえに
エイミング(照準を合わせる行為)中はスキが大きく、
近づいてバットで殴った方がはるかに楽なんです。
推理小説顔負けのミスリードです。
もう少しフォローしてほしかったところですね。

逆に、ゲーム後半難易度は劇的に下がります。
主人公は敵を倒したり生存者を救出したりするとレベルアップし、
ライフや持てるアイテム数が増えて行くのですが、
高レベルになるとボスを瞬殺できるほど強くなり、
緊張感は一気に無くなります。
この辺り、どうもバランスはイマイチな感じです。
今思えば、低レベルの少ないアイテム所持数で、
その場にあるいろんな武器を随時拾って戦っていた頃が、
一番楽しかったように思います。

あと、
主人公はモール内にあるいろんな衣装に着替えることができるのですが、
正直意味が判りません。
10代の少女やグラマーな女性ならともかく、
いかつい胸毛もじゃーなおっさんを着替えさせて、
いったい何が楽しいと言うのでしょうか? 
モール内だけでなく、クリア後に獲得できる衣装や、
ダウンロードコンテンツまで用意されてある熱の入れようは、
全く理解不能です。

と、まあ、個人的にちょっと残念な部分もありましたが、
それでも歳を取って数時間のゲームプレイも苦痛になってきた筆者が、
久々に丸1日プレイし続けたゲームです
(ジャンル的に相性が良かったのもあるでしょうが)。
いずれバイオハザードシリーズと並び、
カプコンを代表するゾンビゲームになることは間違いないと思います。