T・Uに続いての移植となる本作は、
システムの異なる2つの作品をカップリングしての販売となりました。
Vはこれまで通りのウィザードリィですが、
WはTで敵だったワードナを操り、
地上を目指すという外伝的な内容となってます。

当時家庭用ゲーム機で、Wが遊べるのはこのPCエンジンだけでした。

Vはこれまでどおりパソコン版を忠実に移植していますが、
Wに関しては、パソコン版があまりにも難しすぎたため、
大幅なアレンジが施されています。
最も大きい違いは、
ワードナとモンスターがレベルアップすることでしょう。
レベルアップすれば当然パラメータも上がっていきますし、
レベル1プリーストとかも、
レベルが上がれば2レベル以上の魔法を使うことができます。
(ただし、どんなにレベルアップしても名前はレベル1プリーストのままですが……)

また、パソコン版では召喚サークルに入ると
それまで連れていたモンスターが消えてしまいましたが、
PCエンジン版は消えません。
これにより、召喚するフロアが違うモンスター同士でも
一緒に連れて歩くことができます。

他にも、ずっと同じフロアにいても
トレボーの亡霊が襲ってこなかったり、
(トレボーの亡霊を浄化させるイベントは、なぜかある)
ミルワの魔法がなくてもシークレットドアを通ることができたりと、
パソコン版と比べるとかなり難易度が下がっています。
特に戦闘バランスは大幅に見直され、
パソコン版では敵から逃げ回っていて
なんとも情けないワードナでしたが、
このPCエンジン版では、
過去3作で散々苦しめられたモンスターを従えて、
圧倒的な力で蹴散らすことができます。
このあたりが今作の魅力といっても過言ではありません。

ただ、謎解きに関しては変更点は特になく、
実質的な難易度は下がっていないとも言えます。
謎解きは、ファミコンのたけしの挑戦状にも匹敵しますから、
自力で解くのはまず不可能です。
幸い後にPS版が発売され、
ネットを検索すればすぐに攻略サイトが見つかると思うので、
未経験者も安心です。
もちろん経験者も、
パソコン版ともPS版とも違うウィザードリィWを、
絶対体験しないとダメですよ。

あ、もちろんVも名作です。