No.33 巫女舞〜永遠の想い〜のReview

"運命"を信じたくなる輪廻転生譚

最終更新日時:2007/08/09 23:36:52

評価対象のデータ

評価対象 巫女舞〜永遠の想い〜
対応機種 プレイステーション2
メーカー キッド
ジャンル
発売日 2005/09/08

総合評価

84

レビュー内容

"運命"を信じたくなる輪廻転生譚
  • 更新日時:2007/08/09 23:36:52 | 
  • プレイレビュー | 
  • 評価:84

設定…B/ストーリー…B+/システム…D/グラフィック…B+/音楽…B


「SNOW」が分かる方なら話しは早いんですが、分からない方もいると思うので一応説明を。この物語には現代を舞台にした「現代編」と、過去を舞台にした「飛鳥編」があります。まぁタイトルで「輪廻転生」と書いてしまったのであとは言わずも分かるとは思いますが、つまりはそういうことなのです。

しかし、今作がテーマにしているのは単なる輪廻転生ではありません。普通、輪廻転生する対象というのは「魂」とかいういかがわしいものであったりしますが、今作は違います。プレイすれば分かりますが、輪廻転生するのは「魂」でなく「想い」です。

今作のメインである現代編は、その「想い」の輪廻転生の証明に使われているに過ぎませんから、ある意味メインであるのは「飛鳥編」であって、「現代編」はサブ的なものです。まぁしかし、その「現代編」のシナリオを単体で見てもとても質の高いお話しなので、二重に楽しめる作品だと思います。

原画担当は植田亮氏です。とても画力のある方で綺麗すぎる絵を見ることが出来ます。身体の構図が非常に上手いですし。移植版にあたっての新規CGもなかなか素晴らしい塗りが観て感じられます。人物に当たる木漏れ日の描きかたなんて本当に素晴らしい限りです。

音楽も、BGMはそこそこでしたが、ボーカル曲がたまらなく良かったですね。OPにKOTOKO、EDにMOMOのバラード曲という、数限られた泣きゲーの真骨頂とも言えるべき感じです。

巫女さんに期待して買ってしまうと非常に面白くない作品になると思いますが(「巫女舞」はあまり物語に関係ないし必要性も殆どなし)、泣きゲーが好きな方だったり「SNOW」を楽しめた方ならきっと楽しめるのではないかと思います。

夏には「巫女舞」、冬には「SNOW」をプレイすれば、年中輪廻転生の運命を感じていられて、その年は幸せな一年になるかもしれませんねw

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巫女舞〜永遠の想い〜
巫女舞〜永遠の想い〜
キッド (2005/09/08)
定価:7,140円[税込]

No.32 マナケミア 〜学園の錬金術士たち〜のReview

たまには"シリアスな展開"もまた良きかな

最終更新日時:2007/07/16 16:57:19

評価対象のデータ

評価対象 マナケミア 〜学園の錬金術士たち〜
対応機種 プレイステーション2
メーカー ガスト
ジャンル
発売日 2007年06月21日

総合評価

77

レビュー内容

たまには"シリアスな展開"もまた良きかな
  • 更新日時:2007/07/16 16:57:19 | 
  • プレイレビュー | 
  • 評価:77

設定…C/ストーリー…C/システム…B+/グラフィック…B/音楽…B


実質的には「グランファンタズム2」っぽい作品です。わざわざアトリエシリーズから区別した意味が分かりませんが(グンナルのアトリエだから?w)、とりあえず「アトリエ→アルトネリコ」のようなめぼしい変化はありませんので、従来のアトリエシリーズと区別して見る必要はありません。

また、発売当時の頃は一部の方が過大評価されているように窺えましたが、その意見に釣られて買ってしまうと人によっては後悔するかもしれません。結局、イリス以降のアトリエシリーズ(「イリス」「イリス2」「グラファン」(リーズは例外))の箱庭の中からは抜け出せていない作品なので、今作が突出的に面白いというようには到底思えませんでした。

しかし、実にアトリエシリーズは全体的に質が高いように思えるので、今作も従来通り楽しめました。新しい絵師さん(芳住氏は、前作グランファンタズムのアンケートキャンペーンの書き下ろし壁紙に参加されていた方です)の絵も非常に上手く和めるので、とてもキャラクターに好印象を持てましたし、一枚絵も非常に上手く描かれていました。立ち絵の表情も実に豊かで良かったです。

レビューするのに少し厄介なのがシステム面なんですが、大まかに見ると素晴らしい進歩を遂げたように思えます。戦闘システムにおいては、単調化してしまうコマンド型の戦闘に、めくるめくキャラ交代をして戦術を立てていくという要素を加え、また前作から引き継いでバーストモードを搭載しているのでとても充実した面白いものとなっています。

他にもグロウブックという、調合したアイテムによって様々な要素が解放されキャラクターのレベルを(感覚的に)上げていくようなシステムもあり、調合をより楽しませ、よりやり込ませるような面白さが感じられました。

しかしその一方で、細かいシステム面がおざなりにされているように感じました。例えば、調合する部屋が2箇所に分断化されているのでその部屋の行き来が面倒臭い点や、ダンジョンでの夜の時間のデメリットが狂おしい点や、エンカウントする時の剣の振り下ろしのレスポンスが非常に悪い点など、地味にプレイヤーを苛立たせてくれます。

アトリエシリーズ伝統である、実在した錬金術師の名を作中に用いることも今作に取り入れられています。錬金術をテーマに今回は舞台が西洋風の学園ということなので、その世界観の確立や面白みのある視野を持たせるためにも、生徒の中や主要キャラのほとんどを西洋の科学者や錬金術師、哲学者や数学者にして、史実に基づいたイベントを用意するのも面白かったのではないかなぁ…と思ったりもします。

例えば、さりげなく教室にいるNPCに話しかけてみるとそいつがプラトンで、「君は美のイデアを分有している」とか言ってきたり…。他にも、学園内の共同浴場に浸かっているNPCがアルキメデスで、突然「ユリイカー!!」って叫んでそのまま裸でどっかにすっ飛んで行ったり…。

ガストはそんなギャグが得意そうですしねw

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マナケミア 〜学園の錬金術士たち〜
マナケミア 〜学園の錬金術士たち〜
ガスト (2007年06月21日)
定価:7,140円[税込]

No.31 シャイニング・ウィンドのReview

前作からの"進歩"が光る良作

最終更新日時:2007/05/25 17:59:04

評価対象のデータ

評価対象 シャイニング・ウィンド
対応機種 プレイステーション2
メーカー セガ
ジャンル
発売日 2007年05月17日

総合評価

72

レビュー内容

前作からの"進歩"が光る良作
  • 更新日時:2007/05/25 17:59:04 | 
  • プレイレビュー | 
  • 評価:72

設定…C/ストーリー…D/システム…B/グラフィック…B/音楽…C


まずは前作「シャイニング・ティアーズ」との比較をば。
【シャイニング・ティアーズ】
設定…D/ストーリー…E/システム…D/グラフィック…C/音楽…D

ご覧いただけるように、私の今作の評価としては、前作を全体的に上回ってるというような感じです。前作をプレイした方で、今作に進歩が見られないという理由からスルーされた方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、前作の問題点や改善点をほぼ修正してる良作に仕上がってると感じましたね。

空気シナリオだった前作に比べ、今作のシナリオはそれなりに肉付けがされていて存在感のあるシナリオだとは思いました。まぁしかし、展開的にはあまり面白い内容ではありませんし、少しご都合過ぎかなとも思いました。まぁ発売前から目に見えていたことですが、シナリオはそれなりに酷いです。

あと、前作からあまり変化してないと言われているグラフィックですが、実際やってみると全然違いました。なんというか、今作のプニロリなSDキャラは生き生きとしてるんですよね。息遣いの身体の上下などの細かい動きも表現されていて、あとはちょこまか動いたりして可愛げがあって、せっかくのTonyキャラもこれなら大歓迎ですね。

そうそう、Tony氏をキャラデザに起用したにも関わらず、少年少女が思わず赤面してしまうようなあんなこんなな展開が一切なかった前作に比べて、今作では素晴らしい展開が、なんとイベントCG付きでありますよ。それも、CEROレーティングがBでいいのかっ!?と思わんばかりのけしからんCGが…。だからとは言いませんが、CG閲覧モードとかアニメーション閲覧モードとかのおまけ要素が欲しかったんですがね…。

私が今作で一番評価したいのがシステム面。前作の酷過ぎたシステムはかなり改善され、普通にプレイしてて面白いシステムに進化したと思います。戦闘は、戦闘時だけの広大な専用フィールドに飛ばされる方式に変わったので、爽快感・自由度のある戦闘が実現可能になり、また移動スピードも前作より格段に上がっているので、ストレスの溜まることはまずないと思われます。キャラ毎の能力も個性があって戦闘前にパートナーを選ぶのも楽しいですし、とにかく戦闘は随分と面白くなりました。

あと、シリーズファンの気持ちに応えてくれたのか、今作には思わずニヤけてしまうような内容が含まれています。個人的に、今作を買って一番嬉しかったのがこれだったかなw(これは前作をやってないと分からないかもしれませんが…)

ただ、このゲームは本当にキャラゲーとしか言いようがないので、このTony氏が描いたキャラを好きになれないと、RPGとしても全然面白くないと思うかもしれませんね。シナリオ重視の方やアクションの戦闘システムに興味を持ってる方には…あまりお勧めは出来ません。

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シャイニング・ウィンド
シャイニング・ウィンド
セガ (2007年05月17日)
定価:7,329円[税込]

No.30 シャドウハーツ フロム・ザ・ニュー・ワールド(通常版)のReview

過去2作品とは比にもならない"新世界"

最終更新日時:2007/04/12 17:40:30

評価対象のデータ

評価対象 シャドウハーツ フロム・ザ・ニュー・ワールド(通常版)
対応機種 プレイステーション2
メーカー アルゼ
ジャンル
発売日 2005/07/28

総合評価

40

レビュー内容

過去2作品とは比にもならない"新世界"
  • 更新日時:2007/04/12 17:40:30 | 
  • プレイレビュー | 
  • 評価:40

設定…B/ストーリー…E/システム…A/グラフィック…A/音楽…D


…一応40点とは付けていますが、この40点前後っていうのは、私にとって『最低評価』ですからね…。でもどんなに私がつまらないゲームだと感じても、他の方々の中には当然それを面白いと評価する人もいる訳ですから、そういう部分を考えて最低でも40点前後の点数はつけてるつもりです。

で、今作。
「シャドウハーツ」「シャドウハーツU」をやってきた人なら、「ジャジメントリング」を使った天下の戦闘システムは、とてもじゃないけどもう斬新じゃないですよね。それが今作の評価に大きく響いてるんですよ…。

いくら戦闘システムが優れてても、その戦闘システム自体に斬新さを感じなくなって慣れてしまえば、おのずとその優れてるシステム自体を自然に標準化してしまいます。で、その仮想的に創られた標準を元に、同シリーズの新作に「それ以上」の戦闘システムを期待してしまうのは、もはや我々プレイヤーにとっては当然の流れですよね。

逆を言えば、いくら優れた戦闘システムをシリーズ新作に継承しても、「それ以上」の何かが感じられなければ、そのゲーム自体の評価が下がっていくのは自然な流れなのです。

結局私が言いたいのは、今作の戦闘システムは単体で見れば評価は高いです。…が、シリーズを通して見ると、さすがに「馬鹿の一つ覚えも甚だしい」としか言いようがない、ということです。取ってつけただけのような追加要素だけでは、さすがに前作から進歩したとは思えません。

しかも、シナリオ・音楽は前作と比べて随分と出来が悪いです。まるで「シャドウハーツU」のあの素晴らしいクオリティが全て夢だったかのような感じです…。さすがにこれじゃあユーザーは離れていくばかりだよなぁ…。

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シャドウハーツ フロム・ザ・ニュー・ワールド(通常版)
シャドウハーツ フロム・ザ・ニュー・ワールド(通常版)
アルゼ (2005/07/28)
定価:7,329円[税込]

No.29 インタールード(ベスト版) パンドラBOXのReview

"日常"に留まるか─ "非日常"に挑むか─

最終更新日時:2007/03/21 19:42:24

評価対象のデータ

評価対象 インタールード(ベスト版) パンドラBOX
対応機種 プレイステーション2
メーカー インターチャネル
ジャンル
発売日 2007年03月01日

総合評価

74

レビュー内容

"日常"に留まるか─ "非日常"に挑むか─
  • 更新日時:2007/03/21 19:42:24 | 
  • プレイレビュー | 
  • 評価:74

設定…B/ストーリー…C/システム…D/グラフィック…A/音楽…C


堀部さん、本当に神すぎだよぉ。

今作は、大体十数時間くらいでコンプできる短編…と言うわけではないですが、テキストが上手にまとめられていて快適に読み進めることのできる作品です。(1ルート3〜5時間×3+α)

で、その短めの物語の中に詰め込まれてるイベントCGの数が450枚以上(差分も含んでますが、差分CG自体がそんなにありません)。ちょっとした出来事にも惜しみなくイベントCGをつぎ込んでいて、立ち絵だけの進行に飽きることは一切無かったです。しかも、そのCGのクオリティがまた惚れ惚れするような出来なんですよね。

物語は「日常」と「非日常」をルートによって分け隔てたもので、ルートによってはこの物語の根源に全く触れないルートもあります。日常をただ過ごすだけのルートですね。しかし、そんなルートにも凄まじい罠が…。

その罠が……たまらないシチュエーションw
もうね、「まさかコイツがなぁ〜」とか思ってたら突発的に羨ましい展開に…wしかもっ、そういうシーンになるといきなりイベントCGの顔が色っぽくなるんですよねw
堀部さん…、良く分かっていらっしゃる。

非日常的なルートも、世界観の理解は少し難しかったですが奥が深いシナリオです。クラマックスは本当に名場面ですしね。グラフィックがこの名場面を作り上げたな…って感じがするほど視覚に訴えてくるものもありました。遠写の構図や描き方は本当に息を呑むほどに素晴らしいです。「静」の臨場感が伝わってくるというか。

私、現実的な世界観に中途半端なSF要素を取り入れた物語って好きじゃないんですが(某ハルヒとか)、この作品はすんなり世界観とか好きになれました。絵だけでも本当に満足できる作品ですね。

─おわりに
「斑霧」の開発中止が去年の暮れになって正式に発表されました。遅すぎですよね。もう随分と凍結状態でしたから。今からでも開発再開してくれないだろうか…。正直、設定は今作「インタールード」より「斑霧」の方が面白そうなんだよなぁw

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インタールード(ベスト版) パンドラBOX
インタールード(ベスト版) パンドラBOX
インターチャネル (2007年03月01日)
定価:5,145円[税込]

No.28 ひぐらしのなく頃に祭のReview

オヤシロさまが"我々"に訴えていることとは…

最終更新日時:2007/03/07 22:43:39

評価対象のデータ

評価対象 ひぐらしのなく頃に祭
対応機種 プレイステーション2
メーカー アルケミスト
ジャンル
発売日 2007年02月22日

総合評価

77

レビュー内容

オヤシロさまが"我々"に訴えていることとは…
  • 更新日時:2007/03/07 22:43:39 | 
  • プレイレビュー | 
  • 評価:77

設定…B+/ストーリー…B/システム…B/グラフィック…C/音楽…B


えー…、まず、声優さん。色んな意味でお疲れ様でした。

原作にはなかったボイス付きということで、今作には声優さんの熱演が多々あるわけなんですが、正直ね…個人的にかなり癪に障るんですよね…。元々の登場人物のウザさもありますが、更に追い討ちをかけるようにして苛立ってきました…。

その苛立ちをまたまた更に悪化させるのがテキストの量…orz
今作の終点である『澪尽し編』のエンディングに到るまでの大体のプレイ時間ですが、流し読み程度にスラスラ読めれば40〜60時間程度、普通に読んでいけば60時間〜80時間程度、テキストを深読みしながらじっくり読んでいくと90時間〜120時間程度、もしくはそれ以上かかると思われます。なので、ゲームをする時間をたっぷりと作れる方でないと、今作を快適に進めるのは非常に困難かと思うのです。実際私も、終盤はかなりイライラしながら読み進めていましたからね…。

これは別にシナリオを批判しているわけではありません。今作は読み物としてはかなり面白み・深みのある物語で、レビューサイトを見ても高い評価を受けてるのは理解できるのです。ただ、今作のシナリオを執筆した竜騎士07氏、かなり特徴的なテキストの書き方をされるんですよね…。

某きのこ氏のような、超絶に回りくどい言い回しや、既に分かってることをわざわざ大量のテキストを用いてぶり返したり、言ってしまえば省略可能なテキストがかなりあるような気がするんですよ。まぁ書く人によって表現の仕方に癖や心情はあると思うんですが、その膨大なテキスト量に対して不快感を感じる人も少なからずいると思うんですよ。だから、そこで今作の評価も微妙に分かれてくると思います。

あと今作は、ミステリー要素はあることを理由に「ほぼ皆無」ですので、謎解きなどに期待されている方はプレイすると不愉快に感じられる可能性もあります。

演出関係は、例の「嘘だっ!」とか、随所に挿入されている驚かし系トラップ(?)の演出が良かったです。あと、最終章『澪尽し編』の終盤にあるボーカル曲の演出、あの瞬間は鳥肌が立ったなぁ…。

ボーカル曲は良曲揃いです。特に、『澪尽し編』のED曲である「Friend」は、不覚にも泣けてくる曲です。この物語あってこその曲って感じですね。今作は、祟りや惨劇という出来事を通しながらも、プレイヤーである我々に大切なことを投げかけているんですよね。そしてED曲が「Friend」というわけですから、この物語が最終的に何を訴えたかったのか、プレイした方なら痛いほどに理解できると思います。

というか竜騎士07氏、こんなメッセージ性の強い物語を書けるんだから、こういうトリック系のミステリーモノはもうやめた方がいいんじゃないかなぁ…と思いますですよ。「罪滅し編」であんなに素晴らしいことをテーマにしていたのに、結局はひぐらしの物語全体を目の前にしてはどうしても埋もれてしまいますからね。

他には、膨大なバックログ(文章履歴)、バックログ表示中の□ボタンでの高速クイックロード、次の選択肢への瞬間スキップなど、システム面もかなり良好です。

原作未プレイの方でも、原作プレイ済みの方でも、時間に余裕さえあればそれなりに楽しめる作品だと思うので、ゲーム屋などで見かけたらお持ち帰りぃ〜〜〜〜してみてはどうでしょうか。もちろん私は一切の責任を負いませんがね。んっふっふっふ

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ひぐらしのなく頃に祭
ひぐらしのなく頃に祭
アルケミスト (2007年02月22日)
定価:7,329円[税込]

No.27 カルタグラ 〜魂ノ苦悩〜(2800コレクション)のReview

純和風な"雰囲気"と緻密な"物語""演出"は逸品

最終更新日時:2007/02/26 14:50:05

評価対象のデータ

評価対象 カルタグラ 〜魂ノ苦悩〜(2800コレクション)
対応機種 プレイステーション2
メーカー キッド
ジャンル
発売日 2006/11/16

総合評価

92

レビュー内容

純和風な"雰囲気"と緻密な"物語""演出"は逸品
  • 更新日時:2007/02/26 14:50:05 | 
  • プレイレビュー | 
  • 評価:92

設定…A/ストーリー+雰囲気…A/システム…B/グラフィック…AA/音楽…A


このゲームをプレイしたことのある方なら、きっとこんなことを思っているでしょう…。
「ちょw評価高すぎだろwww」
と。まぁでも私がこのような評価をできるほど楽しめたのは事実ですので、その辺はどうかご理解いただきたいです。

ストーリーは読み物としては文句なしです。幾度となく繰り返される惨劇、次から次へと生まれる謎、その謎の根幹にまで迫るクライマックス、そしてそれら全てを束ねる妄執の愛─。もうやりきれない想いでいっぱいですよ…。しかし、そのように感情移入させることがライターの意図だと思うので、私はどっぷりと嵌められたというわけですよね。たぶん…。

物語終盤、クライマックスの壮大ネタバレシーンですがよくこんな批判を耳にします。
「主人公が役立たず」「○○が謎解き役なのはおかしい」
と。しかし、ミステリーにおいては必ずしも『主人公=主役(謎解き役)』というわけではありませんし、今作では主人公と主役が分離されていることを示す伏線が所々に分かりやすく堂々と張られていたので、そこは批判する点じゃないと思うんですよね。

そこで、批判の矛先は移植にあたって追加・削除されたCGに向けて欲しいものです。まぁ削除されたものは大人の都合上しょうがないですが、追加されたCGは出来が微妙ですね…。

杉菜氏の絵の構図や人物の描き方の特徴は捉えられているとは思いますが、塗りの劣化は一目瞭然。やはり原作のsimo氏の塗りは再現出来なかったか…、と嘆くばかりです。しかしそれで終わりならまだ良かったものの、明らかに「これは無いだろ…」というようなCGも何枚か追加されてましたね。

まぁそれでも杉菜氏の手掛けたグラフィックは相変わらず神の領域です。原作で原画・キャラデザを担当した杉菜水姫氏には脱帽ですね。彼の手掛けたキャラクターやイベントCGは「美しい」の一言では言い表せないほどのものです。杉菜氏の手掛けた絵が、今作の雰囲気を醸しだす要素の大半であったと言っても過言ではないと思います。まぁ欲を言えば、移植に関して少しは杉菜氏にも手を付けて欲しかったんですがね…。

音楽については、これもまた非常に素晴らしいです。OP曲は新規の「LUNA」で、原作でOP曲だった「恋獄」は、今作ではTrueエンドのED曲に使われています。特にこの「恋獄」は聴く価値アリですよ。超名曲ですので。BGMも「月の涙」「終焉」「レンゴク」「久遠…」がかなり神掛かってます。

移植にあたって追加・削除されて面白さが劣化した部分も見られましたが、エンディングの追加や原作の元々の良さもあり、私の特にお気に入りの作品となっています。もう表現しきれないほど、気に入って気に入って仕方がないくらいの、自分だけの不朽の名作ってやつですね。

今作は『雰囲気ゲー』としては格別の作品だと私は思います。まぁ、包み隠さず言えば「神ゲー」ですねw正直、この雰囲気はたまらないですよ。この雰囲気の良さを文章にして表現できないのが辛い…。できることならば、このゲームの雰囲気にずっと浸っていたいものですねぇ…

いやぁ、それにしても本当に矢絣袴ってのは反則的ですなぁ。
以上、イノグレ信者の蒼紅がお送りしましたw

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カルタグラ 〜魂ノ苦悩〜(2800コレクション)
カルタグラ 〜魂ノ苦悩〜(2800コレクション)
キッド (2006/11/16)
定価:2,940円[税込]

No.26 ヴィーナス&ブレイブス〜魔女と女神と滅びの予言〜(通常版)のReview

"幻想的"な物語を幻想的な"感覚"で

最終更新日時:2007/02/19 12:53:38

評価対象のデータ

評価対象 ヴィーナス&ブレイブス〜魔女と女神と滅びの予言〜(通常版)
対応機種 プレイステーション2
メーカー
ジャンル
発売日 2003/02/13

総合評価

55

レビュー内容

"幻想的"な物語を幻想的な"感覚"で
  • 更新日時:2007/02/19 12:53:38 | 
  • プレイレビュー | 
  • 評価:55

設定…B/ストーリー…C/システム…D/グラフィック…B/音楽…B


このゲームの魅力は、一目見ただけで印象に残るであろう独特なグラフィックですね。ファンタジー丸出しで、少し癒される感じで、しかし何処かに暗さも兼ね備えたかのようなビジュアルですよね。街や自然のある背景、イベント中に挿入される緊迫感のある一枚絵はとても綺麗で、幻想的な世界観をより幻想的に映し出しているような感覚です。

例えば、3DCGを駆使した、現実と大して区別が付かないようなグラフィックを誇るゲームと対立するような…
あるいは、現実と幻想を隔絶させ、純粋なファンタジーRPGとしてプレイヤーを確実に幻想に惹き込むような…
そんなビジュアルを持っているゲームですね。

音楽については、BGMは明るめの曲が印象に残りやすい感じがします。そして、OPムービーで流れている曲がかなり魅力的です。ボーカル曲が全くないRPGというのも今となっては珍しいですが、そんなのお構いなしに良いですね。何せ、私が今作を買うに至った最大の動機というのが、デモムービーの音楽に衝撃を受けたからでしたし。

が、このゲームをプレイしたおかげで、私はあることに気付いたんですよ。
「俺 シ ュ ミ レ ー シ ョ ン R P G 向 い て な い わ www」

なんというか、一回の戦闘に何分もかかるような、それでいてボタン操作が必要最小限にまとまっている時間だけが過ぎていくような退屈な戦闘システムは本当に苦痛でした…。

それに私の性格上、パーティーメンバーは常に固定しておかないと、いてもたってもいられないんですよ。戦略やキャラの年齢、キャラの死や恋愛・友情などによって目まぐるしくパーティメンバーが変わっていく今作は、私にとって理解に苦しむばかりでした。

そのような経験から、私は先ほど上に書いたような結論に至ったというわけです…。なので、シュミレーションRPGが好きな方なら、もっと高い評価をするかと思われます。

作業的で退屈するような展開もありますが、百年以上に渡る物語の中にはドラマがたくさん詰まってます。幻想的な雰囲気に包まれたこの世界観の下で、人々が繰り広げる様々なドラマを絵本を捲るような感じで眺めてみてはいかがでしょうか。

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ヴィーナス&ブレイブス〜魔女と女神と滅びの予言〜(通常版)
ヴィーナス&ブレイブス〜魔女と女神と滅びの予言〜(通常版)
(2003/02/13)
定価:7,140円[税込]

No.25 planetarian〜ちいさなほしのゆめ〜のReview

これは単なる"フィクション"では済まされないかも

最終更新日時:2007/02/07 21:10:59

評価対象のデータ

評価対象 planetarian〜ちいさなほしのゆめ〜
対応機種 プレイステーション2
メーカー
ジャンル
発売日 2006/08/24

総合評価

65

レビュー内容

これは単なる"フィクション"では済まされないかも
  • 更新日時:2007/02/07 21:10:59 | 
  • プレイレビュー | 
  • 評価:65

設定…C/ストーリー…C/システム…C/グラフィック…B/音楽…B


値段が値段なので、ボリュームはかなり少ないです。まぁその分、手軽にいつでもプレイ出来るのが良いんですけどね。

今作は選択肢のない純粋な読み物で、ボリュームも少なく極数時間程度でEDまで辿りつけます。イベントCGと背景を合わせても20枚程度、BGMも10曲程度です。数は少ないけれども、質は総じて高いと感じられる出来でした。

普通のアドベンチャーとは違い、今作は「キネティックノベル」という演出の凝った独自手法を用いています。私が今作で感じたキネティックノベルの優れている点は「臨場感」ですかね。「迫力」とか「リアルタイム」というよりは、「想い」がストレートに読者に伝わってくるような感じです。

だからラストの展開は素直に感動できました。それは、「心」を正面から問う物語。あるいは、何の茶化しも無しに「可能性」を問う物語です。

今作の中盤までの舞台となる「プラネタリウム」は、それらを助長させる道具にしか過ぎません。だが、それがいいんですよね。プラネタリウムにここまで意味を持たせられるなんて思いませんでした。

この物語の舞台は架空のものでありながらも、我々人類の進歩、技術の発達によっては遠い未来に、もしかしたら現実になりえるかもしれません。この物語は無意識に、私たちに何らかの警鐘を鳴らしているのかもしれませんね…。

小学校の校外学習以来プラネタリウムなんて行ってませんが、今作をプレイして無性にプラネタリウムに行きたくなってしまいました。
なぜ行かないか(行けないか)はご想像におまかせします。

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planetarian〜ちいさなほしのゆめ〜
planetarian〜ちいさなほしのゆめ〜
(2006/08/24)
定価:2,940円[税込]

No.24 スターオーシャン Till the End of Time ディレクターズカットのReview

これが本当の"システム特化型"RPG

最終更新日時:2007/02/01 06:57:41

評価対象のデータ

評価対象 スターオーシャン Till the End of Time ディレクターズカット
対応機種 プレイステーション2
メーカー スクウェア・エニックス
ジャンル
発売日 2004/01/22

総合評価

83

レビュー内容

これが本当の"システム特化型"RPG
  • 更新日時:2007/02/01 06:57:41 | 
  • プレイレビュー | 
  • 評価:83

設定…B/ストーリー…D/システム…A/グラフィック…B/音楽…C


とても壮大な物語を孕んでいるゲームです。今作はSFファンタジーの大作RPGで、結構ボリュームもありますし、舞台のスケールも壮大ですね。

さて、トライエースが製作している今作ですが、トライエースというメーカーの特徴と言えばやはり「CGの綺麗さ」と「システムの魅力」が何よりも先に思い浮かびます。

CGは、ムービーにおいてもリアルタイムにおいても崩れが殆どなく、リアルタイムの操作時でもかなり綺麗で繊細に世界観を映し出しています。今作は、街に入ると斜め上空からの少し遠目のカメラアングルになるんですが、そのアングルからでも街の細部が良く造られているのが分かるほど、繊細に作り込まれています。

そして、今作が全RPGに対して誇れるシステムが戦闘システムですね。私は、
未 だ に こ の 戦 闘 シ ス テ ム を 超 え る R P G は 見 た こ と が な い
です。シンボルエンカウント方式で、敵と接触すると専用の戦闘用フィールドに移される訳ですが、そこで繰り広げられる戦闘が本当に面白すぎました。スピーディかつリズミカルで、自由度が高いかつ迫力満点で、こんなにも戦闘にハマれるなんて思いもしませんでした。

RPG好きの方には、是非一度体験して欲しい戦闘システムですね。戦闘の見かたが変わると思います。そして、その戦闘にハマると充実過ぎるやり込みにも浸ってしまう…。この戦闘システムを目の当たりにして、やり込みに浸ってしまうのはもはや『必然的』ですよ…。

戦闘以外にも、アイテムクリエイションが某ア○リエシリーズの調合システムを思い起こさせてくれてとても熱中できました。今作のシステムは、本当にゲームに熱中したい人に向いてると思います。

ディレクターズカットには、パーティメンバーが追加されるなど追加要素がたくさんあるので、今作を買うなら無印(通常版)でなくディレクターズカットを買うことを強く推奨いたします。今ではアルティメットヒッツとして廉価版で出てるので、そちらを購入するのがよろしいかと思います。

最後にシナリオの評価をば…。
「中盤までは雰囲気も良くて面白かったんだけどなぁ…」

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スターオーシャン Till the End of Time ディレクターズカット
スターオーシャン Till the End of Time ディレクターズカット
スクウェア・エニックス (2004/01/22)
定価:7,140円[税込]