設定…C/ストーリー…C/システム…C/グラフィック…B/音楽…B


値段が値段なので、ボリュームはかなり少ないです。まぁその分、手軽にいつでもプレイ出来るのが良いんですけどね。

今作は選択肢のない純粋な読み物で、ボリュームも少なく極数時間程度でEDまで辿りつけます。イベントCGと背景を合わせても20枚程度、BGMも10曲程度です。数は少ないけれども、質は総じて高いと感じられる出来でした。

普通のアドベンチャーとは違い、今作は「キネティックノベル」という演出の凝った独自手法を用いています。私が今作で感じたキネティックノベルの優れている点は「臨場感」ですかね。「迫力」とか「リアルタイム」というよりは、「想い」がストレートに読者に伝わってくるような感じです。

だからラストの展開は素直に感動できました。それは、「心」を正面から問う物語。あるいは、何の茶化しも無しに「可能性」を問う物語です。

今作の中盤までの舞台となる「プラネタリウム」は、それらを助長させる道具にしか過ぎません。だが、それがいいんですよね。プラネタリウムにここまで意味を持たせられるなんて思いませんでした。

この物語の舞台は架空のものでありながらも、我々人類の進歩、技術の発達によっては遠い未来に、もしかしたら現実になりえるかもしれません。この物語は無意識に、私たちに何らかの警鐘を鳴らしているのかもしれませんね…。

小学校の校外学習以来プラネタリウムなんて行ってませんが、今作をプレイして無性にプラネタリウムに行きたくなってしまいました。
なぜ行かないか(行けないか)はご想像におまかせします。