設定…AA/ストーリー…B/システム…B/グラフィック…A/音楽…B


このゲーム、決して他のホラーゲームと「怖さ」を比較してはいけないと思います。なぜなら、他のホラーゲームとは「怖さ」の類が同じじゃないから。なぜ他のホラーゲームと怖さが同類じゃないのか。それは「今まで他のホラーゲームで表現できなかった恐怖を、表現できてしまったから」なんじゃないかと思います。

ここまで、このゲームの「恐怖」を絶賛してきたつもりですが、実は決して身も凍えるほどの恐怖は感じられません。しかも、零3部作の中で一番恐怖度は少ないと感じました。

それなのに、何故ここまで私がこのゲームの怖さの点を評価するのかといいますと、このゲームの怖さというのは、従来のゲームで感じてきたような「あのゾンビ(敵)が怖い」とか「あの場面は怖かった」などという怖さではなく、テレビ画面に映っているありとあらゆる物に恐怖の「疑い」を掛けてしまうほどに洗脳されるような設定がされているところにあると思うんです。

簡単に言えば、このゲームには、プレイヤーに「連想」をさせる力を持っていると思います。
地図から消えた村、紅い蝶、生贄、儀式、双子、射影機、民俗学…

今作のこれらの設定は、ストーリーの流れの中でプレイヤーに「恐怖」を生み出させていきます。

また、今作は廃村が舞台となっていて、どこかフィールドワークを行っているような感覚にもなれます。「ホラー」というジャンルの中で、ちゃんと「アドベンチャー」の要素が活かされてますね。

ストーリーも単なる怖いだけの物語ではなく、とても切なく悲しみに満ちたこの世界観・雰囲気だからこそ出せた重いストーリーとなっています。「双子姉妹」という言葉から連想されるような、我々男性諸君にとって未知の領域である桃色な展開はないので悪しからず。まぁ私がそんな展開を密かに期待していたかは内緒です。

ホラーゲームというジャンルの中で、このソフト、あるいはこのシリーズを越えられる作品が今後出ることに期待したいですね。