設定…C/ストーリー…A/システム…A/グラフィック…C/音楽…B


正直な話、今までテイルズシリーズを「所詮お子様RPG」だと認識しながらプレイしてきました。

テイルズシリーズは、表向きには「差別・対立」をテーマとした物語を組んでいますが、それは本当に表向きだけであって、その『裏側のテーマ』を感じられないというのが正直なところでした。(私が物語を理解してないという可能性も高いですが)

「差別や対立」の物語なんて、少し考えれば誰でも考えられますよね。重要なのは、その「差別」や「対立」という重く難しいテーマによって、読者あるいはプレイヤーに二次的に何を訴えられるかだと思うんです。

今作は、差別・対立という重いテーマに、更に「成長」という難しいテーマを重ねています。更には、ジャンルに『生まれた意味を知るRPG』という「死生観」を漂わすなど、非常に重く難しいシナリオにチャレンジしたのが窺われます。

正直、こんなに重くて考えさせられるストーリーをテイルズシリーズでやれるとは思っていませんでした。今作は非常に重く難しい人を選ぶタイプの物語です。

今作はシリーズ10周年記念のタイトルでしたが、10年の集大成というより、今作によってテイルズは従来の域を越え、テイルズシリーズにとって未知の領域へと踏み込んだ新しいテイルズへの挑戦作だと感じ取れました。それほど、従来のテイルズには見られない要素が感じ取れた作品でした。

同シリーズの「テイルズオブシンフォニア」からシナリオライターとキャラデザを引き継いでいますが、こちらはシンフォニアから凄まじく進歩したように感じましたね。キャラデザの話しをしますと、シンフォニアのヒロインはあんなにいたいけな少女だったのに、今作ジアビスのヒロインときたら大人の魅力満載で、もう性格も身体もけしからんほどに生意気で……、っと。

今作をプレイし、初周をクリアするとEDの最後の『彼』は『誰』だったのか、考察したくなり「もう1周やろう」という気に駆られると思います。

多少のロード時間の長さとアニメーションの雑な部分が気になりますが、主人公の心理描写、戦闘システムや成長システムは素晴らしいです。

シンフォニアチームには今後もこの路線で頑張って欲しいですね。