レーシングアクションもホラーも苦手な私ですが、クロスレビューのバカタール加藤さんの「俺は買います」の一言で購入を決めたのが、このソフトです。

街中に蔓延した、人間をゾンビ化する細菌。その中から生存者を救い出すのが、医師である主人公の使命。襲いかかるゾンビを避け、退治するアクション要素に加え、救出した生存者の職業によって救急車をカスタマイズしてパワーアップすることができます。

ゾンビを跳ね飛ばしながら、ひたすら生存者を捜し、街を疾走する主人公。ゾンビの群衆に突っ込んで一網打尽にするのは爽快で、救急車の性能があがるとそれが更に増します。ゲームを進めるうちに、目的が生存者救出の正義感から、ゾンビ退治の爽快感にスライドしてきました…。

でもよく見ると、ゾンビは街のあちこちでたむろしているだけで、生存者に危害を加えている様子がありません。属性がゾンビと言うだけで人の形をしたものを車で跳ね飛ばす行為が、だんだん背徳的に思えてきました。そもそも主人公も医者なら、むしろゾンビを救出して新薬を開発した方が得策です。

更には救急車のカスタムパーツにも「根こそぎタイヤ」「破邪バンパー」などヤバそうなネーミングが含まれ、もはやどちらが正義なのかもわかりません…。

このゲームのパッケージには、例の“赤い三角”が付いているのですが、プレイヤーへの影響が心配されるは、グロテスクな表現よりも、正義の傘に隠れて悪行を正当化する行為そのものだと思いました。