シリーズのファンなので前作と比較するなという方が無理がある。
前三作が面白すぎたのか、シリーズのマンネリは仕方ないにせよ、
4は迷走してるともいえるものだった。

ファンなら第一話は前作までの繋がりから興味を持てる事件だが、
前作までの主人公の性格がほぼ別人と化していて
結局感情移入出来なかった。
二話以降に期待したが、退屈な作業でしかない捜査パートと、
裁判での身体的な変化をつっこんで因縁をつける
「みぬく」というどこが面白いのか謎の新システムや、
さらに友好的で悪者ではないので対決してる感じがしない検事との
単なるやりとりは逆転の爽快感がなく、ゲームをやっているというより、
物語をただダラダラと見せられているようだった。
しかも、後半は捜査パートに特別なシステムまで登場し、
無理矢理事件を繋げるため捜査をねじ込んでくる始末。
その展開は強引でしかなく、新主人公は引っ込み、
最後はある目的のための進行役でしかない。
プレイヤーは物語の目的通りに終息するように捜査を押し付けられ、
最後は、え?これで終わり?と拍子抜けなかたちで終わる。
ソフト丸々一本使っての目的にプレイヤーですら付き合わされたようで、
これまでのシリーズとはかけ離れた無感動な物足りなさを味わう。
ダラダラ長々とやって後半盛り上がらずに最後なんの感動もないなんて、
ファンとしては残念な出来であったとしか言えない。
これは是非とも5で逆転してもらいたいものだ。

しかし、やはり人気シリーズだけあり、クソゲーというほどの駄作ではなく、
アドベンチャーゲームとしては高い完成度を保っているのも事実。
シリーズ初プレイなら60点以上を付ける人がいても不思議ではない。
キャラはよく動き、音楽も逆転裁判らしい雰囲気を作り、
事件冒頭の動画も悪くない。
裁判パートで証拠をつきつけて一発で正解すれば悪い気はしない。
ただ、過去の三作と比べると、物語、ゲーム性、会話の面白さが
著しく劣化しているというだけだ。
初プレイでこの価格で遊べるなら損はしないだろう。
律儀に一作目からやって4でガッカリするくらいなら、
これを入り口に前三作を遊ぶというパターンは決して間違っていないし、
むしろ一番お勧め出来る順番かもしれない。
4、1、2、3という順番でプレイするなら、
60点が90点に逆転する可能性は十分にあるだろう。