ハンドルの操作感ばかり気にしていたら、中身の完成度にやられる。
発売前は、過去のマリオカートの経験から、
今度もそれなりに高い完成度で
きっとまた面白いだろうと考えていた。
だから特に内容をじっくり調べることなく予約した。
きっとこういう人は多いだろうが、発売前にもっとも
気になっていたのはハンドルの操作感の一点だけだった。

そして実際にプレーしてみて、
最初は違和感があるものの何も問題がないことを知る。
このハンドルによる直感操作はきっと万人が楽しめる。
ただ、ハンドルによる操作はあまりにも馴染むので、
意外にも新鮮な感覚は最初の数十分しかない。
もともとがレースゲームというのも手伝っているのだろうけど、
それくらい一個の操作方法として
ハンドルは充分な感度で反応してくれる。
ちなみに新鮮さはすぐに消えても、
ハンドル操作という楽しさは続くので誤解なきように。

個人差もあるだろうが、
唯一混乱したのはレースに白熱していると、
アイテムのホールドをしながらドリフトをやるときに、
今までの習慣から十字ボタンで
曲がろうとしてしまう事くらいだった。

さて、肝心の中身だが、マリオカート史上最高傑作と言える。
キャラ選択時のグラフィックが
何故かレース中より著しく弱いのが気になったが、
ご存知のようにマリオカートは毎回中身の完成度は非常に高い。
注目度はハンドルの影に隠れながらも、
中身にもしっかりと新鮮な面白さが盛り込まれている。
今回はバイクとジャンプアクションがそれに当たる。
バイクはカートにない新アクションと特性を持ち、
ジャンプアクションは対戦などでやる余裕があるのかわからないが、
決めると着地時に短時間ダッシュが出来る。
これを決めたり連続で続けるとやたらと爽快なのだ。
そしてそれを生かすべく作りこまれたコースは、
DSのコースが持っていた面白さを
さらにパワーアップさせたような作りで、
マリオギャラクシーを思い起こさせるほど
その仕掛け自体が面白い。
そしてWi-Fi対戦はDS版からさらに進化した内容で、
マッチングも素早くラグもなく熱いレースが楽しめる。
余談だがハンドルでコントローラーを使う人に勝つと
かなり嬉しいが、負けるとざっと見積もっても倍は悔しい。
しかし、それがまた楽しいので止められない。
今回のマリオカートは友人との対戦が面白いのは
わざわざここで語るまでもなく、一人で遊んでても止め時を失う。
グランプリでのCPUの強さは賛否あるが個人的には
シリーズ毎回一人用は面倒で投げ出していたにも関わらず、
今回はクリアまで遊ばせる手応えと魅力があった。

期の早い話だが、任天堂はこのあとどうするのかと
心配してしまうくらい充実している。
ここまで完成度と満足度が高いと
このハードルを超えるのは容易ではないはずだ。
マリオカートは初代で極まり、毎回変化と進化を見せながら、
究極と言える完成度に至ったのではないか。
ここまで書いて今さらかも知れないが、
マリオカートWiiはお勧めのゲームだ。