グラフィックは若干粗く、GC時代を思わせる。
音楽はPOPで聴きやすい。操作性はカメラに難あり。
Wiiのメニューに戻りたくてもホームボタンが使えない場面があり、
いちいち場所移動しないとならないのは面倒。
建物に入る時やミッションの度に少々長い読み込みがあり、
その速度はゲームのテンポを十分に悪くしている。

MAPが無駄に広いため移動が面倒。
ボスと戦うために支払うお金はつまらないバイトで稼ぐのだが
目的地まで距離があり移動が苦痛だ。
その上にバイト内容は終始作業と化しているので
貯金よりも先にストレスの方が溜まってしまう。
救いは裏のバイトで敵殲滅があることだが、
これも依頼を受けてから現場までの移動が面倒で仕方ない。
その他フリーファイトミッションという体力が1しかない状態で
複数を相手に戦闘を行うイベントがMAP上に点在していて
いつでも出来るのだが、けっこう一発くらいのダメージは
くらうので失敗に終わり安くあまりミッションとして
成立していない。絶対に勝てないわけではないが、
それをやらずとも敵殲滅のバイトで普通に稼げるので
やる意味を感じない。

他にも広いMAPは生かしきれておらず、
MAP上に散りばめられたいくつかの球を七つ集める毎に
ある場所で主人公の能力を増やせたり、
ゴミ箱を蹴ったらTシャツが出てきたり、
リモコンが振動する場所でAを押すとお金が出てきたり・・・
広いMAPに意味があるかのようにしているが
取ってつけたような雑な印象だ。
バイクの移動で壁に激突するとバイクから転げ落ちるのだが、
広いMAPを移動するには単にストレスを
感じさせる要因になっている。

次にこのゲームの要である戦闘システムについてだが、
Zボタンで敵を注目してAボタンの連打で剣を振る
という操作方法は一見3D版のゼルダと似ている。
オリジナルのアイディアはAボタンで敵の体力を減らしたら、
トドメで画面に表示される矢印の方向へ
リモコンを振るという部分だ。
これが他にない爽快感を生み、戦闘を面白くしている。
もう一つの特徴が主人公はビームカタナというのを
振り回すのだが、一定時間剣を振ると電気がなくなり
剣として機能しなくなるという部分だ。
その場合充電が必要になるのだが、
それは1ボタンを押してリモコンを振る事で出来る。
そのためその間は無防備な状態になって
敵に攻撃を受けやすくなってしまう。
しかしそれがチャンバラアクションに適度な緊張感を生んでいる。
また敵を倒すとルーレットが回り、
揃った絵柄によりボーナスがある。
一定時間金髪のスーパートラヴィスになって
簡単に敵を倒せるというのはこれまた爽快だ。

戦闘は剣だけではなく、Bボタン長押しで敵を殴り気絶させ、
そこから画面の指示する方向へヌンチャクとリモコンを振ると
プロレス技で敵を倒すという方法も用意されている。
プロレス技はあるきっかけで主人公が記憶を思い出すという形で
技が増えていく。これにより戦闘に幅が出ている。
この剣でのトドメとプロレス技により、
Wiiならではのアクションを成立させている。

惜しいのはリモコンを振ってもたまに反応しないときがあるので
二度振りを強いられ、少々一体感には欠けてしまうところだ。
それより大きく残念なのが、それなりに個性的なボスとの戦闘で
何故かトドメでリモコンを振らずとも倒せてしまうところだ。
このせいでボス戦は著しく爽快感に欠けてしまっている。
ボスこそ気持ちよく倒したかったと思うのは
私だけではないだろう。

戦闘がこのゲームの楽しさのほぼ全てと言っても過言ではない。
他に何かあるとすれば主人公の服装の色柄を変えられるところか。
私はランキング戦毎に服装を変えて楽しんでいたが、
それも少ない楽しみを搾り出す感覚だった。
バイクの移動になれたら特に綺麗でもない広大な街で
ドライブをするという楽しみ方も
もしかしたらあるかもしれないが・・。

とにかくランキング戦でボスに勝つのが目的で、
リモコンでトドメを刺すチャンバラアクションが売りのゲームだ。
ただ、それだけではなく、広大な街で出来ることは不満も多いが、
それもそれとしてそこそこ楽しい不思議な魅力があるのも事実だ。
あるビームカタナを手に入れるとジェダイみたいな動きで
剣を振り回してくれるのだが、一度でもおもちゃの
ライトセーバーを思いっきり振り回したいと
思ったことがある人ならジェダイ気分を味わえるかもしれない。
新しくて爽快なチャンバラアクションを楽しみたいなら
NO MORE HEROES(ノーモア★ヒーローズ)はお勧めだ。