久々の骨太3DダンジョンRPG「世界樹の迷宮」です。

キャラクターデザインこそ最近のライトノベル風ですが、自分でマッピングが必要、常に死を意識させられる凶暴な戦闘バランス、ストーリーはクエストとミッションをこなしていくほぼ「おつかい」オンリーでひたすら地下深くに潜っていくタイプの懐かしいタイプのRPGです。

開発者自身が雑誌のインタビューで語っている通り、「ウィザードリィ」を強く連想させられる箇所が随所にありますが、それ以上にテーブルトークRPGやゲームブックをテレビゲーム化させようと意識しているのがゲーム中のテキストから感じられます。

ゲームを開始すると、プレイヤーキャラクターは存在しないまま世界観が語られた後ギルドに行くよう促されます。
この時、ギルドに向かうのも、ギルドで男が「ギルド名を決めろ」と話しかけている対象もゲーム中のどのキャラクターでもなくプレイヤー自身です。

様々な特徴をもった職業のキャラクターも「ギルド長のオレが戦士や魔法使いを雇った」と解釈する事も「オレ自身が戦士」と解釈する事も出来ます。
と、いう風にあちこちに想像力で補完させて楽しませようと言うのが伝わってきます。

キャラクターを作成しパーティを結成、街で細かなやりとりの後迷宮に突入。
歩き始めて数歩で出会ったモンスターとの戦闘に勝利したものの、前衛陣は死亡スレスレというギリギリっぷり。
慌てて街に戻って宿屋に直行しました。

ウィザードリィによく似ていますが、ウィザードリィ名物のキャラクターが完全に消えてしまうロストも無いし全滅しても救援の必要はなく、セーブしていた所まで戻るだけです。
転職やギルドに登録しているキャラクターの順番や名前の変更も出来ないなど、ウィザードリィの新作気分でプレイすると違いが気になってきますが、あくまでも旧来から続く3DダンジョンRPGの新作としてプレイすればさほど気にはならないと思います。

このゲームの目玉の一つ「DSの下画面とペンを使って自分でマッピング」も昔の3DダンジョンRPGを思い出させてくれます。
最初は面倒かと思っていたマッピングも、実際書き始めて見ると少しづつ地図を埋めていく作業が楽しい!
しかもマッピングと関係ないメモも書き込めるのでクエストに必要なアイテムを書き込めたり、迷宮入り口に用心の心構えを書いて置いたり出来ます。

下画面はゲームが始まってしまうとマッピングツールとして完全に独立しているので戦闘中でも街の中でも記入する事が出来ます。
そしてこれがまたツールとして使い勝手がよくて、特にラインツールが秀逸で多少ラフに描いてもグリッドに吸着して直線を描いてくれます。
オプションでオートマップをオンにすると歩いた所を自動的に塗ってくれるのでマッピングがラクになりますが、オフにして全部自分で地図を拡げていくのも楽しいものです。(僕はオートマップをオフにしています)

ウィザードリィ以外にもドラクエ3やブレイズ&ブレイドシリーズといった自分でキャラクターを作ってプレイするタイプのRPGが好きな方なら深くのめり込めるゲームです。
逆にキャラクターに惹かれた方も、ちょっと強烈な難易度である事を覚悟して、なつかしの「しっかりとレベル上げ」を忘れずに行えばなんとかなるゲームですので、諦めない気持ちがあれば楽しめます。


ーー君はこのゲームを手に取って、世界樹の世界に旅立っても良いし、他のゲームを選んでも良いーー