ファミ通.com 携帯電話の方はファミ通MAXをご覧ください。

ファミ通媒体メニュー



『ラグナロクオンライン』新要素“ホムンクルス”の詳細情報公開

  • はてなブックマークに追加
  • ライブドアクリップに追加
  • Yahoo!ブックマークに登録

  ガンホーが運営するMMORPG『ラグナロクオンライン』の、大規模アップデート“リヒタルゼンアップデート”が3月14日に実装される。ファミ通.comではアップデートに先駆けて、ガンホーに訪問、テストサーバにてアップデートを体験させていただいた。更に、気になる今後の展開について、コンテンツ制作部の廣瀬高志氏に、話を聞くことができた。なお、今回のリポート内容はあくまで本番アップデート前のもの。本番で実装される内容とは異なる可能性があることをあらかじめご了承いただきたい。

 

ROアップデート体験

ROアップデート“アルケミストギルド”


 今回予定されているアップデートは、企業都市“リヒタルゼン”と古代科学ダンジョン“ジュピロス”の2つのエリアの追加や上位2次職のスキルの追加、上位職業“アルケミスト”及び“クリエイター”の未実装だった新要素“ホムンクルス”がついに実装される。

ROカプラ

ROアップデート“古代ダンジョン”


 新要素“ホムンクルス”は、2003年に実装された職業“アルケミスト”のスキルで、今回のアップデートまで未実装のままだったスキルである。ホムンクルスは、スキル固有のキャラクターと一緒に冒険することができるサポートキャラクターだ。

 

 『ラグナロクオンライン』には、“ペットシステム”と呼ばれるモンスターをペットとして連れて歩けるシステムがあり、これに近い印象があるが、ペットシステムのペットは連れて歩けるだけで、プレイヤーと一緒に戦ったりすることはない。しかし、ホムンクルスはヒットポイントなどパラメータを持つ。レベルも99まで上げることができ、一緒に戦ってくれるほか、固有のスキルでヒットポイント回復をするといった、プレイヤーを支援してくれる役割だ。さらに、PvP(プレイヤー対プレイヤー)でも使用できるほか、ホムンクルス同士を戦わせることもできる。ここがペットとホムンクルスの大きな違いと言える。

RO“PvP"

RO“PvP2”

 

 ホムンクルス実装に伴いスキルリセットが実施される。3月14日の定期メンテナンス後〜4月25日までの期間、“ジュノー”に出現するNPC“催眠術師”に話しかけることで、“アルケミスト”と“クリエイター”は、ベースレベル×10000Zenyを、それ以外のキャラクターはベースレベル×20000Zenyを支払うことで、ジョブレベルはそのままの状態で、スキルツリーの取得しなおしが可能だ。ただし、ノービスと転生ノービスはリセットできない。

 

 ホムンクルスの生成には、エンブリオと呼ばれるアイテムが必要で、エンブリオはスキル“ファーマシー”で製造可能。テストプレイでは、見た目や能力の異なる4種類のホムンクルスを確認できた。1つ目は、回復支援を行うことを得意とする“リーフ”。2つ目は、防御支援を行うことを得意とする“アミストル”。3つ目は、自らの能力を高め攻撃を行うことを得意とする“フィーリル”。最後、4つ目はランダムで魔法や回復スキルを使用する“バニルミルト”だ。しかし、プレイヤーは種類を任意に選ぶことができず、ホムンクルス生成時にランダムに選択される。ペットシステムでは、卵にすることで複数のペットを所持できるが、ホムンクルスは1人のプレイヤーキャラクターにつき、1体だけ使用できる。希望のホムンクルスでない時は、削除して、再度生成することもできるのだが、一度削除されたホムンクルスはレベルなど全てのパラメータが消滅してしまう。作っては消し、作っては消し……というプレイスタイルも考えられるが、希望するホムンクルスを生成したら、誤って消してしまわないよう注意したいところ。また、ホムンクルスの生成材料は、アルデバランの錬金術師ギルドでのみ購入することが可能となる。

RO“リーフ”

RO“アミストル”

RO“フィーリル”

RO“バニルミルト”

 なお、ホムンクルスの経験値分配は次の通り。(1)ホムンクルスが単独で敵を倒した場合は、プレイヤーとホムンクルス両方に100%ずつ配分される。(2)プレイヤーとホムンクルスが共闘した場合は、プレイヤーには100%、ホムンクルスには与えたダメージの割合(貢献度)の分だけ分配される。プレイヤーキャラクターだけで倒すと、ホムンクルスに経験値が入らないので、成長させるためには積極的に戦わせたい。

 

 ホムンクルスのレベルアップ時におけるステータス分配は、任意に割り振れるプレイヤーキャラクターの場合と異なり、全てがランダムで決定されるシステムとなっている。レベルアップすることで、固有スキルが使えるようになる。また、ペットシステムと同じで、餌と親密度がある。餌はペットフードやジャルゴンなどで、親密度が下がるとペット同様逃げてしまい、データが完全に削除されてしまうので、これも注意したい。なお、プレイヤーキャラクターの追加スキル“安息”を使用すれば、ホムンクルスを一時収納することが可能。“コールホムンクルス”で、再度呼び出すことができる。


 ホムンクルスの初期状態の行動パターンは、種類によって決められている。“リーフ”や“アミストル”はプレイヤーが指示を与えたり、プレイヤーが攻撃を仕掛けたりしなければ、自分から敵に対して攻撃することはない。(アクティブモンスターに対してはこの限りではない。)“フィーリル”や“バニルミルト”は好戦的で、“待機”の命令がなければ敵を見つけ次第、自動的に攻撃を行う動きとなっている。また、このホムンクルスは、プレイヤーがある程度手動操作することも可能だ。

 

 ホムンクルスに合わせてマウスを右クリックすることで、メニューが表示され、メニュー内の“待機”をクリックすれば、ホムンクルスはプレイヤーの側について、自分から攻撃を仕掛けることはなくなる。ホムンクルスを移動させたい場合は、マップの移動させたい場所を、Alt+右クリックすれば、ホムンクルスだけを移動させられる。また、プレイヤーが攻撃を行うと、ホムンクルスも一緒に攻撃やスキルの使用を行うが、攻撃対象を右クリックすることで、ホムンクルスのみ攻撃を行うことができる。

 

 さらに、上級者向けに、ホムンクルスの行動パターン(アルゴリズム)を決定するスクリプトを直接書き換えられる仕様が盛り込まれている。このスクリプトは、『ラグナロクオンライン』をインストールしているゲームフォルダの中の、“AI”というフォルダに保存されている。フォルダ内のAIのファイルを書き換えることで、好戦的な“リーフ”や支援を行う“バニルミルト”といった独自の動きを持ったホムンクルスの作成も可能だ。スクリプトは“LUA”というプログラム言語を採用しており、JavaScriptなどの簡単なプログラム言語をいじれる人は比較的容易に設定変更ができそうだ。言語の仕様、マニュアル、AIファイルは公式サイトからいつでもダウンロードできるようになるとのこと。プログラムの得意な人が作ったAIファイルや設定の情報など、新しいコミュニティが発展しそうだ。

 

RO“AI画面”

 

 

 

RO“スラム”

RO“アルケミギルド”


 ホムンクルスの説明は以上だが、ほかにもさまざまなアップデートが行われる。追加エリア“企業都市リヒタルゼン”は、“光と影が混在する都市”がテーマの都市で、貧富の差が激しく、大企業“レッケンベル”や攻城戦時のガーディアンの開発を行った“レゲンシュルム研究所”などが存在する繁栄地域と、街の東の方にある“貧民街”とに分かれている。リヒタルゼンの中には、リヒタルゼン独自のクエストもあり、貧民街にはクエストを進め通行証を発行してもらわなければ訪れることができない。繁栄地域と貧民街を行き来して、クエストを進めていくようだ。武器屋には職業“ノービス”や“スーパーノービス”専用装備や、“アサシン”専用の新装備が売られている。ラグナロクオンライン内でのアイテム管理などのさまざまなサービスを提供する“カプラサービス”のカプラ嬢も、オリジナルキャラクターになっている。

RO“LK”

RO“最下層”


 今回2つの新ダンジョンが追加される。ひとつは、リヒタルゼンの「レゲンシュルム研究所(別名:生体工学研究所)」で、人造人間(通称「ガーディアン」)のようなモンスターが徘徊している。地下2層には1次職モンスターが、地下3層には“ロードナイト”などのような上位2次職のモンスターまでが存在する。このモンスターはプレイヤーと同じスキルを使って攻撃してくるので、高難易度のダンジョンとなっている。

 

 また、2つ目の新ダンジョン“ジュピロス”は、シュバルツバルド共和国の首都ジュノーの近くに追加される。浮遊都市であるジュノーの動力“ユミルの心臓”をコントロールできた、高度な文明を持った古代の民の遺跡という設定。ダンジョン下層へ行くにはクエストを行う必要があり、レベル制限も設けられている。

RO“新装備”

RO“ノビ”

 


 その他、髪型や頭装備の追加の実装や、“ホムンクルス”以外の追加スキルも実装が行われる。上位2次職の追加スキルはGvGでも使用可能なものが多く、クリエイターの追加スキル、“アシッドデモンストレーション”などは、相手のVITパラメータが大きければ大きいほどダメージが増し、キャラクターの育て方次第では、5桁近いダメージを相手に与え、更に10%の確率で武器を壊してしまう。これらの新スキルは3月24日から予選が開催される、ラグナロクオンラインの日本最強ギルドを決定するGvG大会“RJC2006”でも使用が可能。追加スキルの使い方も、これからのPvPやGvGの鍵になりそうだ。

RO“グラビティ”

RO“アシッド1”

RO“アシッド2”


 また、新規ユーザーを対象にした“14DAYSチケットプレゼントキャンペーン”が実施される。3月14日18:00〜3月24日10:00までの期間。携帯電話から“ラグナロクオンラインモバイル”にアクセスし、“リヒタルゼン・14DAYSチケットプレゼントキャンペーン”から応募ができ、応募者全員に“NEW ACCOUNT 14DAYSチケットID”がプレゼントされる。“お試しID”と併用すれば、最長17日間の無料プレイが体験できる。


 ラグナロクオンラインの気になる今後の展開について、コンテンツ制作部の廣瀬高志氏は、「年内までには韓国で実装されているシュバルツバルド共和国の実装を行いたい、拡張職業の日本実装は未定。」とコメント。ユーザーが懸念している不正ユーザー対策にも、「ガンホーとしても、不正ユーザーに対して取締りを強化していきたい。」と、力強く語ってくれた。ラグナロクオンラインの今後の展開に期待しよう。

 

【関連サイト】

ソーシャルブックマーク

  • はてなブックマークに追加
  • ライブドアクリップに追加
  • Yahoo!ブックマークに登録

この記事の個別URL

PC関連最新ニュース

ファミ通.com PCトップページへ