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●シーズン6.0どころか、シーズン7.0、8.0の情報も飛び出した!
2009年9月13日、東京、池袋のインターネットカフェ、ワイプ
池袋東急ハンズ前店で、カプコンの『モンスターハンター フロンティア オンライン』の“VS.クエスト
チャンピオントーナメント in Autumn 東京大会”が行われた。腕に覚えのある強者ハンターたちがタイムアタックとVS.クエストで火花を散らしたほか、運営プロデューサーの杉浦一徳氏の口から大型アップデート、シーズン7.0、シーズン8.0の情報が飛び出した。
▲会場となったワイプ 池袋東急ハンズ前店は大型のインターネットカフェ。PCゲームのほか、卓球やビリヤードも楽しめる。 |
“VS.クエスト チャンピオントーナメント”は、『モンスターハンター フロンティア オンライン』のVS.クエストによるトーナメント大会。2009年3月〜4月にかけて“VS.クエスト チャンピオントーナメント in Spring”が行われたのに引き続き、“VS.クエスト チャンピオントーナメント in Autumn”が2009年9月5日の宮城大会を手始めに、北海道大会(2009年9月6日)、石川大会(2009年9月12日)と行われた。東京大会はそのトリとなる大会として開催された。
大会はタイムアタックによる予選と、VS.クエストによる準決勝、決勝とで行われた。予選は、闘技場でヒプノック繁殖期を狩猟するクエストのタイムを競うという内容。事前申請と若干数の当日参加枠を勝ち取った35組(70名)のハンターたちがしのぎを削った。なお、ルールは大会貸与武具から好きな武具を選択して着用し、応急薬や携帯食料などの支給品を使用して、5分以内にモンスターを狩猟するというもの。食事の使用や弁当の持ち込み、ショップでの売買などは禁止となる。
相手はヒプノック繁殖期であるため、眠らされるのがやっかい。眠らされずに攻撃し続けられればそれに越したことはないが、ふたりのうちのどちらかが眠らされた場合、相手をいかに早く眠りから覚ませるかが明暗を分けた。ヒプノック繁殖期のほか、数匹のガプラスが上空を舞っており、邪魔なことこの上ないが、タイムアタックであるためにガプラスにかまっている暇はない。たまにガプラスの攻撃により眠りが覚まされるという運がいいのか悪いのかわからないことも発生していた。ふたりが同時に眠らされると目覚めるのにたいへん時間がかかり、タイムアタックとしては致命的な結果になっていた。
▲幅広い年齢層が参加した。またふたりひと組みということで、男女ふたりでの参加も目立った。 |
参加したハンターたちの使用武器では、狩猟笛と大剣、狩猟笛と太刀など、狩猟笛と何かを組み合わせるパターンが多く、狩猟笛のハンターは開始と同時にひととおり演奏してから攻撃に参加するのが基本的なスタイル。ふたり組によるタイムアタックでは、モンスターの気絶を誘うためにひとりがハンマーか狩猟笛が使われることが多いが、演奏で攻撃力などを強化できる狩猟笛が採用されることが多いようだ。
参加したハンターたちはさすがに強者ぞろいで、5分の制限時間の半分にも満たない短時間でクエストをクリアーした組が多数出現。3分台でもすばらしいタイムなのだが、今大会では目立たないタイムとなった。この中から、4組が準決勝に進出したのだが、1位のタイムは何と2分12秒03。4位でも2分15秒50という極めて早いタイムで、10位のタイムである2分21秒90と1位のタイムとの約10秒のあいだに10組が収まるという結果が、大会の水準の高さを物語った。なお、予選1位の“チームイカ音♪”と2位の“すみかの!”は、どちらも太刀と太刀という組み合わせ。ハンマーも狩猟笛も使わない珍しい構成でタイムアタックを制した。
▲杉浦氏は、2009年9月17日に発売される有料アイテム“星祭/七夕キット”にちなんで、浴衣で登場。 |
準決勝、決勝のまえに、運営プロデューサーの杉浦一徳氏によるシーズン6.0のプレゼンテーションと、その後のアップデート計画の発表が行われた。
杉浦氏は、シーズン6.0のアップデート内容を説明したのち、2010年春に行われるシーズン8.0のタイミングでアイテムBOXの容量を増やすこと、パローネ=キャラバンと頼狩人(ラスタ)について行ったアンケートの結果を反映させることを明らかにした。また、2009年6月17日にサーバー3でロールバック(プレイデータの巻き戻し)が発生したことに関してユーザーへの補償規定を明文化することを約束した。さらに、アイテム販売武器をゲーム中で最強の武器にしないことも確約。これらは、すべてユーザーからの意見、要望に応える形で実現させるものとなる。ただし、ひとつだけ、剛種チケットをなくしてほしいという要望については、「剛種武器はいちばんいい性能の武器なので、運営としては簡単に作られてはさびしい」(杉浦氏)として、当面、要望に応えられないことを報告した。ただし、剛種武器の獲得にワンクッションを置くほかの方法が見つかれば検討するとのことだ。双剣のバランス調整に関しては、2009年11月に方向性を発表し、シーズン7.0で、性能を下げない方法でバランス調整を行うことを明らかにした。
杉浦氏は、こうしたユーザーからの意見、要望の実現プロセスも説明。すべての意見、要望をすぐに実現させるべき“快適案件”か、考慮すべき“開発ポリシー案件”かに分けたのち、“開発ポリシー案件”に関しては、優先順位と作業負担を考慮して順次対応していくことを述べた。ちなみに、アイテムBOXの拡大は、“快適案件”に当たる。丁寧な説明でユーザーの理解を求める姿勢は、ユーザーとのコミュニケーションを重視する杉浦氏らしい。
今後のアップデート予定に関しては、2009年12月にシーズン7.0を行ったのち、2010年春、夏、秋、年末にそれぞれ大型アップデートを予定しているとのこと。シーズン7.0では、顔の整形サービス、上位スキル、F防具の上位防具、マイトレプーギーの新装飾品の実装を予定しているほか、火事場の発動をわかりやすくすることや、クエストのインターフェースを変更することを予定しているという。まだ、シーズン6.0の実装が済んでいない段階でのシーズン7.0の内容発表に、会場の参加者は大いにざわついた。さらに、シーズン7.0で追加される新モンスターに関する情報も公開。残念ながらここではお伝えすることはできないが、会場から「えー!!」という大きな声が上がっていたことだけはお伝えしたい。
杉浦氏による情報公開はこれだけに止まらなかった。何と、シーズン8.0に関する情報も飛び出したのだ。こちらも残念ながら、ここではお伝えすることはできないが、会場は「ワハハハ!」という爆笑の嵐のあと、「オー!!」という反応。「(シーズン8.0の情報は)年が明けるまでは何も言えないと思います。今日話したのは特別です」(杉浦氏)とのことで、参加したハンターは本当に貴重な情報を入手したことになる。
準決勝と決勝はVS.クエストで行われた。VS.クエストはモンスターを狩猟する通常の狩りを行いつつ、罠を仕掛け合って互いの邪魔をするという対戦要素が加わったクエスト。罠を多用するか、モンスターの狩りに専念するかでスタイルが分かれる。モンスターの狩りに専念する限り通常のタイムアタックと同じ感覚で挑むことになるが、罠を多用する場合は罠の設置場所などに少々コツがいるようだ。また、罠にかかってモンスターの攻撃を食らうことがあるため、火事場の使用は非常に危険が伴う。それでも攻撃力を重視して、準決勝に勝ち進んだ4組すべてが火事場を発動させていた。また、4チームすべてが太刀と太刀の組み合わせで準決勝以降に臨んだことも特徴的だった。登場するモンスターはエスピナス亜種で、そのほか、食事の禁止などは予選と同じルールで行われた。
予選通過タイム1位の“チームイカ音♪”と4位の“紅姫”の対戦では、“紅姫”の仕掛けた罠に“チームイカ音♪”のふたりがかかったところにエスピナスの突進が炸裂。ふたりがあい次いで倒され、“2落ち”を献上した。3回倒されるとクエスト失敗で即、敗北となるため、2回倒された時点で慎重に行動せざるを得なくなる。それでも終始一貫してモンスターへの攻撃に専念した“チームイカ音♪”が先にエスピナス亜種を倒し、勝利した。“チームイカ音♪”が倒した直後、数秒と経たないうちに“紅姫”もモンスターを討伐。非常に僅差での決着となった。なお、“紅姫”は前回大会の“VS.クエスト チャンピオントーナメント in Spring 東京大会”にも出場し、3位に入賞している。今回、優勝を狙ってふたたび出場したが、惜しくも届かなかった。
予選2位の“すみかの!”と3位の“レインボー裏なんたら”との対戦では、“すみかの”のふたりが罠にかかって同時に眠りに落ちたところに、エスピナス亜種が溜めのモーションを始めた。会場からは「ウワー!」という悲鳴に近い叫びが上がったが、“すみかの!”のふたりも為す術がない。溜め攻撃がヒットし、ふたり同時に倒されるという衝撃的な展開となった。VS.クエストの特徴が出た対戦となったが、勝利した“レインボー裏なんたら”のふたりは、普段はVS.クエストにあまり参加していないとのことで、罠の置き方に戸惑ったという。
“チームイカ音♪”と“レインボー裏なんたら”による決勝戦は、3本中2本先制というルールで行われた。両チームとも太刀と太刀の組み合わせで、火事場を発動させるのは準決勝と同じだった。
東京大会の頂点を決める戦いは罠を多用する壮絶な試合となった。“レインボー裏なんたら”は、エスピナス亜種がいるところに着いたときにまとめて罠を設置し、その後はエスピナス亜種の討伐に専念するスタイル。対する“チームイカ音♪”は、エスピナス亜種の討伐を行いつつ、罠を設置していた。1本目は開始早々、“チームイカ音♪”が罠にかかったところにエスピナス亜種の溜め攻撃が入って、ひとりが倒された。そのタイムロスが響いたのか、“レインボー裏なんたら”が先取した。2本目は、1本目と同様に、“チームイカ音♪”が先にエスピナス亜種を起こして攻撃し始めたが、すぐに“レインボー裏なんたら”の罠にかかって、立て続けに倒れる波乱の展開になった。ふたり目がエスピナス亜種のブレスで倒されるとほぼ同時に、“レインボー裏なんたら”が討伐を完了し、2本目も勝利。優勝を手にした。非常に短時間での決着となった。
▲“チームイカ音♪”のひとりが倒されたそのとき、“レインボー裏なんたら”は討伐を完了していた。VS.クエストはクリアータイムが表示されないが、短い時間での決着だった。 |
なお、“レインボー裏なんたら”は、『モンスターハンター フロンティア オンライン』を2年くらいいっしょに楽しんでいる仲で、ハンターランクはひとりが600ちょっとで、もうひとりが700ちょっととのこと。「この中では低いほうかと思いますが……」と謙遜していたが、エスピナス亜種の攻撃を見切りつつ、的確に攻撃を当てていく技量は会場でも群を抜いている印象だった。
※『モンスターハンター
フロンティア オンライン』の公式サイト(ダレットのメンバーサイト)はこちら
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