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猫好きにはたまらないアップデートも控える、『マビノギ』運営&開発者インタビュー

2009/4/17

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●運営&開発者が自ら語る、アップデートの背景

 

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 ネクソンのオンラインRPG『マビノギ』では、2009年4月16日にエイリフ王国の王都であるタラを含む大型アップデートを実施した。引き続き4月30日にもアップデートを予定。そこで、ネクソン運用部 ゲーム運用チームの八木沢彰彦氏と、NEXON Corporationの開発チーム“devCAT”海外ライブチーム チーム長のキム・キョンヨプ氏にお話を聞いた。

 

――まず、今回のアップデートについて簡単に説明してください。

八木沢 彰彦(以下、八木沢) 大きく分けて、まず4月16日のアップデートでは、バックボーンとなるストーリーの続きである“G10”が入りました。それと同時にタラという大きな街が入りまして、こちらにはトーナメントなど、ユーザーの皆さんが遊べる要素が用意されています。その次に、4月30日に“NEKOJIMA”という日本独自のコンテンツが入ります。全体の雰囲気としても日本のテイストを強めに入れてあります。そして4月16日から5月28日までの約一カ月半、イベントを行っていきます。


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――G10は全体のなかでどういった位置づけになりますか?

キム・キョンヨプ(以下、キム) G10のメインストリームは、錬金術や最後の女神ネヴァンなどが登場し、新たな展開が紡がれます。

 

――エイリフ王国の王都であるタラがこのタイミングで実装されるのは、G10と関係ありますか?

キム タラはメインストリームのG10と関係があり、重要な役割を果たしますが、そのために出てきたのではありません。チャプター3を企画していたときに、昔からユーザーたちがタラを待っていたので、ここで入れようと考えて、自然な流れで実装が決まりました。


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 タラには、ライミラク教の総本山である法王庁やアスキン銀行本店、そして本アップデートのなかでも特にユニークな新要素である、トーナメントの会場などがある。トーナメントは槍を使って行う馬上試合で、W、A、S、Dキーを選択して行うじゃんけんのような形式になっている。毎週大会が開かれ、その結果でもらえるポイントとの交換でアイテムをもらうことができる。


――トーナメントについて、発表後のリアクションなどはどうでしたか?

八木沢 いろいろユーザーさんの反応を見ているのですが、やはり「おもしろそうだ」という、期待感を感じています。それと槍を使っているので、「槍が装備としても入るのか?」と推測されている方もいるようなのですが……それはキムさんの口から(笑)。

 

――では後ほどお伺いしましょう。その前に、なぜ馬上試合をゲームに取り入れようと思ったのですか?

キム タラは王国の首都でもあり、政治・経済・文化・宗教などの中心地でもあるのですが、それに見合った要素を入れようと思っていました。そこでスポーツがいいかと考えていたところ、中世に合うスポーツとしては、やはり現在のトーナメントのような馬上試合かなと思ったんです。名誉も得られますし、迫力もあるので。

 

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――勝負はじゃんけんのような要素で展開されますが、この形で勝敗をつけるのは早い段階から予定していたのでしょうか。

キム 当初からこの形にしようと考えていました。ふたつの理由があって、ひとつはキャラクターの能力値に左右されず、平等にプレイできるようにしたかったんです。そしてもうひとつ、W、A、S、Dキーのそれぞれお互いに優劣をつけたのですが、連続して同じキーを選ぶことはできなくしてあります。これによって相手の手を読むという要素が生まれ、このふたつによって戦略的なPvP(対人戦)が楽しめるようになっています。

 

――では先ほど出た話ですが、「将来的に槍が実装されるかも」という推測は実際どうなのでしょう。

キム 誤解する部分もあったかもしれませんが……結論から言うと、入りません。あれはトーナメント用に作ったものになります。トーナメント以外で馬に乗って槍も持てるとなると、強すぎてバランスも崩れてしまいますので(笑)。

 

――トーナメントではチャンピオン大会などをやる予定は?

八木沢 トーナメントのシステムは、平日の月曜から土曜まで毎日大会が開かれまして、2回以上勝利したプレイヤーが、日曜日に行われる大会に参加する権利が与えられ、そこでチャンピオンが決まります。そのチャンピオンを集めた大会は、可能性はゼロではありませんが、いまのところは考えていません。

 

――ポイントを貯めてアイテムと引き換えられますが、このアイテムは後々どんどん増えていったりするんでしょうか。

キム ポイント交換でもらえるアイテムはそんなに簡単にもらえるアイテムではないです。いまの段階では全部消化されていくか分からないので、今後の流れを見てになりますが、現在は新しく出す予定はないです。


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 メインストリームをクリアーすると、新たな変身スキル“半神化”が使えるようになる。パラディン、ダークナイト、野獣化スキルと併用可能で、レベルアップごとにポイントがたまり、それに応じてスキルランクが上昇する。スキルを使用すると自然回復や移動速度の上昇などの効果が受けられる。

 

――半神化という特殊スキルが入りますが、これまでのパラディン、ダークナイト、野獣化スキルなどの変身スキルとは違う部分は。

キム まずいままでの変身スキルと併用できることが特徴です。パラディンやダークナイトは力などのパラメーターが上昇するというのに対して、半神化はライフやマナ、スタミナの回復速度が速くなったり、アラトの実を食べなくても周辺のものが見えたり、Lロッドを持たなくても探検できるなどの効果があります。さらに、“フューリー オブ ライト”と“スピア オブ ライト”という強力なアクティブスキルもありますよ。

 

――動画投稿機能も実装されますね。これを実装した理由は。

キム わたしたちはユーザーたちにいろいろ公開して楽しんでほしいと思っていて、そのサポートをしたかったんです。プレイ動画などを載せているサイトがいろいろあると思うのですが、簡単にできる人ばかりではありません。だからゲーム中から直接動画を投稿できるようにしました。

 

――日本ではYoutubeはもちろん人気はあるのですが、プレイ動画といえばニコニコ動画も強いと思いますが……。

八木沢 アップロード機能を実装すると聞いた段階から、日本ではニコニコ動画とも提携するという案はあったのですが、マーケティングや法務などの対応をする時間が足りず、ひとまずはYoutubeに対応してやっていこうと。

――ではもしかしたら、今後対応する可能性も?

八木沢 運営だけでなく社としてどう判断すべきか、契約などの問題もありますが、可能性はあると思います。

 

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――では日本独自のコンテンツとなる“NEKOJIMA”についてお伺いします。まず、どういった経緯で生まれたんですか?

八木沢 じつは、韓国から日本オリジナルのコンテンツを作らないかというオファーが来たときに、猫をテーマというのが入ってまして、そこから肉付けして作っていったんです。

 

――初めから猫ありきだったと! 猫と聞いたときはどうでしたか?

八木沢 特に違和感はなくて、動物をテーマにするとすれば、『マビノギ』なら猫か犬だよなと(笑)。

 

――なぜ猫で作ろうと思ったんですか?

キム 日本オリジナルコンテンツを作ろうと決心して、テーマとなる素材をどうするべきかと考えたときに、スタジオ名が“devCAT”というのと、日本人が猫好きという理由で、猫を選びました。それから調査を進めるうちに、田代島(宮城県石巻市)という猫と平和に暮らしている島があるのを知り、マビノギの世界観に合うと思い、いまのコンセプトが固まりました。

――そんな島があったんですね……お恥ずかしながら、知りませんでした。

八木沢 僕も知らなかったです(笑)。

キム ちょっと韓国で話題になったことがあって、調査の過程でたまたま見つけたんですよ。

 

――NEKOJIMAを使って、日本でオリジナルのコンテンツを展開していく予定などはありますか?

八木沢 まだ具体的なものは4月30日に実装されるものしかないですが、今後あそこを使ってなにかやりたいなとは思っています。ただNEKOJIMAばかりを使っても飽きられてしまうので、忘れられない程度に追加できたらいいなと。


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――制作時に苦労した部分などはありますか。

キム どこも力を入れたのですが、とくにダンジョンに気を使いました。猫の像やほこらなどがありまして、通常のダンジョンとは異なった感じになっています。広場は最初は小さな空間として作っていたのですが、演奏会などが開けるように調整しました。

八木沢 ユーザーさんが独自にやっているイベントなど、ユーザーコミュニティの部分を助けたいと前から思っていましたので、新しいフィールドを作るなら演奏会場のようなユーザーイベントがやりやすいスペースを作ってほしいと強く要望しました。

なかの風景などは既存の『マビノギ』と離れても構わないということだったので、桜など、日本らしいオブジェクトや風景を作るように……いやって言うほど言っていましたね、桜ももっと咲かせたかったんですが(笑)。最初に話が来たのが去年の11月か12月ぐらいで、3〜4ヵ月でここまで作り上げてくれたので、日本側として満足してはいます。

 

――では最後に今後の展開やメッセージを。

キム これから将来的に入るコンテンツとしてはファッションショーとか、これはまだ韓国でも実装していないのですが、タラのなかの王城などがあります。全体的な方向としては、ユーザーがコミュニティを形成して楽しんでいけるように、先ほども動画アップロード機能などに触れましたが、ユーザーをサポートしていきたいと思っています。

八木沢 まずは我々としては4月から5月にかけて、4周年記念イベントをまずはきっちり作り込んでおもしろいものにしようと思っています。それともちろん例年どおり、定期化している夏や秋の折々のイベントについては、都度やっていきたいと思っています。もちろん過去にやったのと同じというよりは、devCATと話をして、目新しいものや、やって楽しいものを入れたいなと。

それと、『マビノギ』はそこまで新規プレイヤーとこれまでのプレイヤーとの差がそれほどきつくないので、昨年12月に実装した“錬金術”などのスキル体系を利用しつつ、ぜひこれからでも遊んでみてほしいと思います。


※『マビノギ』公式サイトはこちら

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