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『CABAL ONLINE』異色の音楽コラボに参加のアーティストにインタビュー!

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●オンラインゲームとゲーム音楽クリエイターによる楽曲が融合!

 

 『CABAL ONLINE』では、2008年8月26日に大型アップデート“Upgrade4.0 Myth of Forgotten”を実装する。新ダンジョン“Forgotten Temple B2F”や高レベル向けアクセサリの追加、ペットトレーニングシステムの実装などを含む“Upgrade4.0”のなかでも、ユニークなのがゲーム音楽の有名アーティストたちとのコラボレーション“Music Project 4 CABAL”だ。

 “デザートスクリーム”や“亡者の塔B2F”などのマップでトップクリエイターによるBGMが流れるというこの企画、『beatmania』シリーズなどに曲を提供してきた参加アーティストと、企画を行なったゲームポットの浅和潤氏に話を聞いてきた。
 

今回インタビューした、参加アーティストの皆さん。

左から総合ディレクションを務めたcourt(左が2号で右が1号)。中央がCHiCO、続いてgood-cool、Togo-chef。なお“Music Project 4 CABAL”にはこのほか、『悪魔城ドラキュラ』シリーズのサウンドなどを手掛けた山根ミチルが参加している。


 ――まず、今回のコラボレーションを行なったきっかけは?

浅和潤(以下、浅和) 『CABAL ONLINE』は、アクションと爽快感とスタイリッシュを売りにしておりまして、ゲームプレイのなかでストレスなく敵を倒していってキャラクターを成長させていけるのが特徴です。その爽快感という部分でゲームには音楽が欠かせないと考えました。もちろん現在『CABAL ONLINE』でもBGMはあるのですが、オンラインゲームではずっと同じ音楽を聴くことになりがちです。そこでなにかすごくて新しいゲーム音楽を入れようと思って、ゲーム音楽で有名なクリエイターのみなさんの力を借りようと企画しました。
――では次に、courtさんに今回の企画の総合ディレクションを依頼した経緯などを。

浅和 私自身がもともと音楽ゲームなどが好きということもあるのですが、RPGのゲーム用に作られた音楽を入れるだけでは普通にマッチしてしまうだけで、サプライズになるものを入れて違う良さを出してみたかったんです。それでゲームを楽しむ別のきっかけにでもなればいいなと。

――違った要素をあえて持ってきたということですね。

浅和 はい。『CABAL ONLINE』には特徴的なマップがいくつかあるんですけれども、マップの特性を活かして、さらに伸ばすような音楽のディレクションをお願いしました。

▲総合ディレクションを務めたcourt2号は、諸事情によりその姿は明かされていない。

――今回参加したそれぞれのアーティストのチョイスはcourtさんがされたということでよろしいでしょうか。
court2号 はい。今回参加した皆さんを選んだ一番の理由は、それぞれのアーティストが作るサウンドの予測ができたからです。

――そこでバリエーションをつけたと。

court2号 そういうことです。

――オファーする際ですが、トラックの雰囲気を伝えて細かく指定を行なったりしたのでしょうか。あるいは資料を渡してアーティストの個性に任せたのでしょうか。

court2号 そこはすごい重要なところで、映画の音楽だったり、歌謡曲もそうなのですが、サンプル出しっていう作業をよくやるんですね。“〜〜のように”とか、“〜〜の曲みたいに作ってください”というような。そうすると結局そのサウンドに近づけたものができちゃうんですね。あえて勇気を持って、アーティストの持ち味を最大限発揮してもらうよう、資料を渡してキーワードだけ設定して、あとはお任せする形にしました。

 

 

Togo-Chef 曲:Slumber

 

スーパーファミコンやPCエンジンの時代からゲーム音楽に関わり、コンシューマー版の『beatmania』シリーズなどで数々の作品を手掛ける。

――では、それぞれの曲についてお伺いします。まずTogo-chefさんの曲“Slumber”ですが、タメのあるブレイクビーツになっています。これは資料やキーワードに沿って発展させていったんでしょうか。

Togo-chef 最初のステージということで、ゆるいところもありつつ、スリルな感じもあるように、ああいうグルーヴ感がある感じで行こうと決めました。速すぎず遅すぎずに。オンラインゲームの音楽を作るのは初めてだったのですが、なるべく飽きが来ないようにシンプルで、ビートにゆだねていればゲームに没入して行けるような、そんな感じを目指しました。
――制作にあたって気をつけられたのも、やはりそういったゲームにマッチするかという部分になりますか?

Togo-chef そうですね。それと『beatMania』などの曲を聴いてオファーをいただいたことなので、そちらのテイストも感じさせつつ……というところですね。

 

 

 

good-cool feat. CHiCO 曲:Broken Heart

 

good-cool: 様々なアーティストのレコーディングやライブサポートを務めるほか、『beatmania IIDX』、『pop'n music』、などの音ゲーにも楽曲を提供している。

CHiCO: 都内を中心に活動中のシンガー&ソングライター

――good-coolさんが作曲され、CHiCOさんが歌われている“Broken Heart”は全編英語詞でハードロック調の激しい曲ですが、曲を作るにあたってイメージしたものなどは。

good-cool courtさんからは『攻撃的』と『ダンジョン』というキーワードをいただいて、ハードロックかスピードトランスみたいなのがいいかなと思ったんですが、コンボに失敗してしまうのであんまりBPM(1分間あたりの拍数のこと)が早いものはダメだということで、ああいうゴリゴリのハードロックになっています。

――詞はどちらが書かれたんでしょうか。

good-cool 今回は全部僕です。

――どういった意味が?

攻撃的にガンガン戦っているなかに、じつは裏に悲しい気持ちがあったり、それを抑えて前向きに頑張っているというような、感情が見え隠れするような歌詞になっています。

――歌を入れるということと、CHiCOさんに歌を依頼するのはすぐに決まったんですか?

good-cool はい。最初からボーカルものでお願いしますというオーダーで、女性ボーカルがいいかなという話もあったので、いつも仕事をお願いしているCHiCOに依頼しようと。

――CHiCOさんは曲があがってきたときの感想などはありますか?

CHiCO いつも私が歌っているタイプの曲とは違って、ハードなギターサウンドがかっこいいと思いました。

good-cool ボーカルの感じも、ハードロックだともうちょっとヘビーな感じの方がいい場合が多いんですが、オンラインゲームのBGMって何度も聴くことになるじゃないですか。するとあんまりギンギンきてる感じの声でも耐えられなくなるかなとも考えたので、(CHiCOが)ハードめにしても聴き心地のいい声の持ち主なので依頼したという経緯もあります。

 

 

court 曲:“4 minutes


左から総合ディレクションを務めたcourt2号、匿名ユニット「court」のリズム担当court1号。

――courtさんの曲は民族系のボイスなどが入ったり、疾走感のある4つ打ちテクノでしたが、これはどういったものをイメージして作られたのでしょうか。

court2号 もともと使われるマップが森ということだったんですが、人工的な匂いも出したかったので、ドイツ・フランス・ベルギーを国際特急で移動したときの風景とかを思い出したんですね。風力発電の風車が並んでいるような。court1号が作ったリズムに、僕がウワ物(シンセや声などのこと)を乗せていって作りました。

――リズム周りはなにかオーダーつきでオファーされたんですか?

court1号 BPMとソフトだけ決めたオファーをもらったんですが、court2号はウワ物が得意なので、多分浮遊感があるものを乗せてくるだろうと予想したんで、逆にギュウギュウに詰まって走っているようなイメージのものを作って渡しました。

court2号 電車が走ってる感じがしたね。

court1号 あとはcourt2号の好みのリズムを狙って作りました。いやらしいですが(笑)

court2号 できてきたリズムに合わせてまずピアノを弾いて、それを弄ってもっと電子的で悲しげなものに直しました。そこにストリングスを入れようか、でも受けを狙うのがストリングスっていうのはマニアック過ぎるかなと迷ったんですけど、泣きのストリングスを入れました(笑)

 

――曲が上がってきて、courtさんの感想はいかがでしたか。

court2号 正直ゲームポットさんから完璧にお任せしてもらっていたので、大きく変更するということもなくて、そのままの方向性で作り込もうとしました。中途半端に違うサウンドを持ってきたりするのはしたくなかったので、それぞれの個性が発揮されていて満足しています。

――本日いらっしゃらない山根さんの曲とかどうでしたか。

court2号 山根さんの曲も、山根さんの曲そのものですよね。もう、誰が聴いてもそうなっているという。

 

 

――マスタリング(音源を最適化する最終調整のこと)は各アーティストさんが行なったんですか、それともcourtさんが行なったんですか。

court2号 マスタリングはTogo-chefさんのボンゴマンゴスタジオですべて行ないました。

――オンラインゲームの場合、PCにいいスピーカーがついていなかったり、ヘッドフォンでプレイする人も多かったりするなど試聴環境がバラバラですが、どういった部分に合わせてマスタリングされたんですか。

Togo-chef CM音楽とか、ゲーム音楽とか、いろんなハード的な違いがありますよね。なにか特定の環境に合わせて作るという考えもひとつあるんですが、それをやるとほかのもので聴いた時に良くないことが往々にあって、結局ピュアというか、どんな環境でも聴いてもそのアーティストが意図した音量感というか音場感が再現できるように、なるべくプレーンな状況で行ないました。

――アーティストの個性がほかの媒体で聴いても失われないような。

Togo-chef そうです。今回の曲がたとえばサントラCDになったり、テレビCMになったりしても、ほぼそのまま出せるようになってます。結局PCに合わせて、PCのスピーカーで低音が聞こえないからってベースやキック(バスドラムのこと)の音量を上げたりすると、ほかで聴いた時に過剰になっちゃうんです。だから、マスタリングとはどんな状況でもピュアに聴こえるべきだと考えているので、あえて合わせることはせずに普通の音楽として扱ってます。

 

 

――『CABAL Online』へのイメージなどを教えていただければ。

court2号 イメージとしては二面あって、時代背景的にも将来の話なんだけれども廃れてしまっていて、悲壮感がイメージとしてまず浮かびました。そのなかでいかに成長していくか、強くなっていくかという部分があるのかなと、そういうイメージですね。

Togo-chef 僕はずっと家庭用のゲーム機でいろんな音楽を作ってきたんですけども、オンラインゲームでこんな画質で綺麗な絵が出るんだ、というのが驚きでした。

good-cool 僕はやっぱり見た目から入るので(笑)、やっぱりグラフィックがものすごく作り込まれているのが素晴らしいなと思ったのと、そこから作りだされる世界観に引き込まれるものがあって、戦闘時のエフェクトがすごいハデなのが、見た目から入る者としてはかなりポイントが高いんじゃないかと思いました。

――CHiCOさんはゲーム見られましたか?

CHiCO 一番最初に思ったのが、絵がすごい綺麗で、女性キャラクターがかわいいなと思いました。

――ユーザーがPVを制作するイベントもありますが、参加するユーザーに向かってなにかメッセージはありますか。

Togo-chef ぜひ頑張って、ゲームの製作チームに抜擢されるような人材が出てくればいいなと思います。

court2号 あまりイメージとか伝えてしまうと先入観ができてしまうので、自由に創造性を発揮して作って頂ければ。

 

――聴きどころなど、ユーザーにメッセージを頂けますか。

court2号 たまにはヘッドフォンで聴いてみてほしいですね。

Togo-chef 僕の作ったビートでゲームに入り込んでいって遊んでもらえればと思います。

good-cool 曲が進むにつれてどんどんハイになっていく感じなので、その流れに従って激アツで戦闘に臨んでいただきたいと思います。

CHiCO 私も同じで、テンションを上げてゲームを楽しんでもらえたらうれしいですね。ゲームを楽しくプレイするお手伝いになったらうれしいです。

 

浅和 今回の曲はゲームのなかを考えて作っていただいたということもあり、実際にゲームをプレイして初めて感動が100%引き出せると思いますので、ぜひプレイしてほしいと思います。動画コンテストについても今回のインタビュー内容がヒントになると思いますので、投稿お待ちしています。

 

※“Upgrade4.0”特設サイトはこちら

※『CABAL ONLINE』の公式サイトはこちら

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