2021年5月13日、セガサミーホールディングスは、2021年3月期の決算のプレゼンテーション資料を公開。その中で、新・中期計画(2022/3期~2024/3期)も公表された。

 資料では、長期目標として“グローバルリーディングコンテンツプロバイダーへ”を掲げ、3ヵ年の重点戦略として“既存IPのグローバルブランド化”、5ヵ年の重点戦略として“Super Game創出”と説明。3年で既存IPを活用して強力な地盤を築き、5年後までに世界的に人気を博すタイトルの創出を狙うという。

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 既存IPのグローバルブランド化は、2021年9月24日予定に全世界で同時に発売される『LOST JUDGMENT(ロストジャッジメント):裁かれざる記憶』を事例に挙げ、自社の持つIPをマルチプラットフォーム、マルチ言語に対応させてグローバル展開を強化していくと説明。また、2020年3月に映画化が行われた『ソニック』シリーズのように、メディアミックス強化でブランドの認知拡大を狙う。

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 大型グローバルタイトルの創出は3~5年後を目指すとして、“欧州スタジオで新作FPSの取り組み"、“IP資産の活用”で売り上げを伸ばし、地盤を強化していく。スライドでは、“グローバルで認知が高いIPを数多く保有、精査し活用していく”として、現役IPである『ファンタシースターオンライン』、『龍が如く(YAKUZA)』、『ペルソナ』のほか、過去IP群に『バーチャファイター』、『クレイジータクシー』、『NiGHTS(ナイツ)』などが例として挙げられている。これらのタイトルをリマスター、リメイク、リブートして、自社が保有するIPを活用していく。

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 挙げられた例の中には、『パンツァードラグーン』や『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』のように、すでにリメイク作が発売、発表されているものもある。あくまでも参考例として挙がっているだけなのかもしれないが、ゲームファンとしては、どうしてもかつての名作のリメイクに期待してしまう。ぜひとも、セガの今後の動向にも注目したい。

※写真は2021年3月期 決算プレゼンテーションより引用

セガサミーホールディングス公式サイト
セガサミーホールディングス2021年3月期 決算プレゼンテーション(PDF)