いま世界中で人気を集めている人狼系ゲーム『Among Us(アマング アス)』の魅力を掘り下げる。その攻略編として、前回の「Crewmateでどうやって勝つか?」に続いて、今回お届けするのは宇宙飛行士に偽るもの“Impostor”での勝ちかた。鬼、狼とも言われるこの存在での動きかた、勝ちかたを見ていこう。

勝利条件とその特性を知る

 まずは勝利条件、及びその勝利条件になるための特性を理解しよう。

【勝利条件】
1. Crewmateの人数を生存しているImpostorと同数にする
 1.1 Killにて
 1.2 Emergency Meeting(以下議論フェーズ)追放にて
2. 時間制限のあるSabotage(以下妨害工作)を実行し、成功させる

 さて、ここで大事になってくるのが、この勝利条件を達成させるための特性となる。1.2だけはプレイヤーを完全に騙し、投票を勝ち得る必要がある、いわば他プレイヤーに依存する方法となる。

 一方で、1.2以外についてはImpostor側だけの行動で勝利を勝ち得ることができる方法となる。また、逆の視点で見ると、仮にCrewmateが誰がImpostorかわかっていたとしても、議論フェーズでそのプレイヤーを追放させることに成功しない限り負けにはならず、また多数がわかったとしても議論フェーズにそもそも入らせなければ負けることはない。

つまり、

・議論フェーズにできるだけ突入させない → タスク全消化以外負けはない

というこの点が重要になってくる。

 さらに分解をしていこう。議論フェーズに突入させないためには

・killした死体を発見させない
・Emergency Meetingボタンを押させない

 このふたつに気をつければいい。ただ、ボタンを押すことは時間制限があれどCrewmate側は実行しやすい行動となる。そのため、怪しまれる行動をとらずに進めていくというのが大前提となってくる。

 さて、ここまで勝利を掴むための要素を因数分解したところで、ではそれらを実行できるための具体的な行動を見ていこう。

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いかに気づかれずにkillできるシチュエーションを作れるか?

 むやみやたらにkillを実行し、自分の正体をばらす危険を犯すのは得策ではないが、逆にいつまでもkillできなければ永遠に勝利は訪れない。死体を発見されづらい場所・環境でkillすることが重要となってくるわけで、そのためにとれる行動をいくつか見ていこう。

1-1. 仲間といっしょに行動する

 Impostorの人数は設定により異なってくるが、ふたりだった場合はふたり、3人だった場合はふたり+ひとり、もしくは3人で行動できたほうがよい。Crewmate側はkillされないようできるだけ単独行動を避けてタスク実行を目指すが、全員いっしょに動くということは終盤でタスクの完遂を目指す状況以外ではあまり起こり得ず、いくつかのグループにわかれる傾向にある。この際に、Crewmateがふたりであった場合、こちら側もふたりいれば、ひとりがkill実行した直後にもうひとりが死体発見の報告の間を与えることなくkillできれば、その場での犯行は隠蔽できることになる。

 もちろん、こういうシーンでも近くにほ他のグループがいる、もしくは少し経ってからやってくるということもあれば、仮に右と左に移動したグループがきれいにわかれていた場合、死体のあった方向にいた残りのプレイヤーとして怪しまれるケースが出てくるので、ほかのグループの場所も気にしながら適切なタイミングを見計らおう。

1-2.妨害工作をうまく使う

 Crewmate側もkillされないよう、またkillされても情報が得られるように警戒して行動するため、なかなかそのタイミングをつかめないのもまた事実。その際にうまく組み込んでいきたいのが妨害工作になる。

 一度使った場合時間制限が入ってしまうものの、とくに有効になるのが停電によるCrewmateの視野を狭くする妨害だ。視野が狭くなった場合、画面内にほかのプレイヤーがいたとしてもkillの実行で死体の発見がしづらくなる。ただ、停電時Impostor側の視野は変わらないため、Crewmateの視野を確認しづらいので停電時はある程度大胆に行動することを心がけよう。

 続いて、O2イベントによる、30秒以内にタスクの実行ができないと即Impostor側の勝利となる妨害も有効。この実行によりCrewmateの大多数はすぐにその対処ポイントに向かわないといけない。このときに離れ離れになったプレイヤーを狙ったり、もしくは対処ポイントにきたプレイヤーが少なかった場合、あえてそのプレイヤーをkillしてO2復帰タスクを完了させないようにするのも有効な手となる。

 いずれの場合でも、その合間合間で各所のドアを閉める妨害をうまく加えることで、さらに時間稼ぎと分断が行えるので組み合わせを狙っていくのもいいだろう。

 ただし1点だけ、妨害工作を行う際に不用意に止まっていると他プレイヤーに怪しまれるため、必ずタスク実行場所や目につかないところ、もしくは移動しながら実行するようにしていこう。

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1-3. 最悪は死体を隠す

 killしたあとの死体は骨付き肉の状態で表示されるが、じつは微妙に体を重ねることで、あたかもそこには何もないように見せることもできる。

 これは最終手段で、たとえばkill後すぐに別のCrewmateが現れたときなどに使える。この際、不自然にならないよう、できるだけタスク実行ポイントでkillし、そこに重なることができればベター。もちろん、その場に居続けると不自然に見られ、表示上はやや見えない状態ではあるものの報告は可能でCrewmateのアイコンは適正範囲に入ると変わってしまう。

 ただ、画面上死体がないのでこの秘義死体隠しを知らなければバグかと認識してしまうぐらい混乱、理解できない状態となってしまう。仮に報告されたとしても決定的な発見根拠にはつながらない。もちろんこの手を知っていたり、推測から怪しい人物とされてしまったりしてしまうが、意図せず犯行現場に他プレイヤーがきたときの手として覚えておいて損はない。

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1-4. 幽霊になったらタイミングよく妨害工作を

 追放により幽霊となった場合は、Crewmate同様仲間を助けるためただ妨害工作だけに専念しよう。

 ただ、Crewmateと違うのは、何も考えず最速で実行すればよいということではなく、いかにタイミングよくできるかという点に尽きる。どういうタイミングがよいかというと、Crewmateを分断する、単独行動になるようにする、もしくはkillしたときに他プレイヤーを寄せ付けないようにするドアの操作や、遠くのタスク実行時に時間制限のあるO2工作を実行し振り回すようなものがよい。

 一方で、妨害工作も使うとクールタイミグが必要になるので、むやみやたらに使うのではなく限られたチャンスを見逃さず使うようにしよう。

1-5. 最終局面では大胆に行動を

 中盤から終盤にかけては、生存人数とあと何人killすればよいかをつねに頭に入れ、残りCrewmate数が少なくなってきたときは大胆にkillを実行することも重要。クールタイムを考慮しながらも、ふたりkillして30秒妨害工作により時間を稼ぎ、続けざまにふたりkillし勝利を得るということを狙っていこう。

議論フェーズで偽装し切るためのテクニック

 さて続いては、議論フェーズで追放されないために、Crewmateとして他プレイヤーを信じ込ませるポイントを見ていこう。

2-1. タスクを実行したフリ、緊急タスクの事項

 タスクを実行したフリをするのは基本中の基本となる。他プレイヤーの動きに合わせてタスクポイントへと移動し、その場で静止。できればそのタスクにかかるおおよその時間を把握した上で、不自然ではないタイミングで動き出すようにする。この際、他プレイヤーがタスクの実行を率先しているようなときは、タスクゲージ増加に合わせて動くとなおよい。

 また、ときには妨害工作実行後の緊急タスクをみずから行うということも手。その際、周りにほかのプレイヤーがいる状態で、かつタスクに取り掛かっているのが自分だけであると完璧だ。これにより、白、もしくはグレーとして周りが見てくれるようになる。

2-2. 1対1になってもあえて泳がせておく

 たとえばCrewmateとペアで動くようになった場合、あえて殺さないでいっしょにしばらく行動するというのも有効な手となる。とくに初期フェーズに実行できると、そのプレイヤーはkillできるタイミングがあったのにやってこなかったという思いで白よりの判定をしてくれる。またこの際、議論フェーズにおいてそのペアのプレイヤーをkillしてこなかったから白の可能性が高いことを率先して自然に伝えられると、より自分も白よりに見られやすくなる。

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2-3. 緊急ミーティングをあえて行う

 Impostorが不利になる緊急ミーティングをあえて自分でボタンを押して開催するというのもひとつの手となる。ちょっと恐怖や不安を覚えた、はぐれてしまった、不審っぽい動きを見たというようなことを口実にし、ただ無意味なノイズとなる情報を与えたり、招集したプレイヤーとしてややImpostorではないかもと思わせることができる。

2-4. 議論時の言動は人ごとに使い分ける

 議論時に率先してしゃべる、もしくは寡黙になるというのは、人によって効果が真逆になるため、プレイする人の性格や傾向に合わせていく必要がある。ただし、共通的に有効となるのはいつも自然で振る舞えるかどうか。単純な性格の場合、自分が白だと饒舌になったり強気になったりするが、逆にそうじゃないときの言動の差が生まれてわかりやすくなるため、どちらサイドになっても変わらない自然さでいられることが重要になる。その上で、寡黙を貫いてぼそっと白の人の味方をしたり、全体のペースを握るために仕切るように言葉を増やしたり、プレイする人や状況によって有利と思える選択をしていこう。

■筆者:たむ爺
カセットビジョン時代からゲームを触ってきた古の人