ロイヤル・アルバート・ホールに『FF』の旋律が鳴り響く!
2011年11月5日(英国現地時間)、イギリス・ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールにて、『ファイナルファンタジー』(以下、『FF』)のゲーム音楽を演奏するコンサートツアー“Distant Worlds music from FINAL FANTASY”のロンドン公演が行われた。
Distant Worldsは、2007年にスタートし、世界各国で行われているコンサートツアー。昨年11月に日本公演が2日に渡って行われ、多くの『FF』ファンが訪れたのは記憶に新しい(日本公演のリポートはこちら)。指揮を務めるのはグラミー賞受賞歴を持つアーニー・ロス氏。コンサート中は、演奏とともに、歴代『FF』作品の名シーンの映像が流れるのが特徴だ。イギリスで開催されるのは今回が初で、ロンドン公演の演奏はRoyal Philharmonic Concert Orchestra、コーラスはLondon Voicesが担当。
今回の会場となるロイヤル・アルバート・ホールは、1871年に開場した、イギリスを代表するコンサートホール。ロンドンでクラシックといえばここ、というぐらい有名な劇場だ。この劇場で『FF』のコンサートが開かれるということは、『FF』がイギリスで広く受け入れられていることの証だろう。本コンサートのチケットが瞬く間に売り切れてしまった、ということからも、イギリスでの『FF』人気がうかがえる。この好評を受け、なんと2012年もロイヤル・アルバート・ホールでDistant Worldsが行われることが決定したのだから驚きだ。
ロイヤル・アルバート・ホールには、開場前から多くのファンが訪れ、ドアの前で列を作った。開場すると、物販コーナーにファンたちが殺到。プログラムやTシャツ、CDなどが飛ぶように売れていた。
また、会場には、『FFXIII-2』メディアツアーで欧州を周っている北瀬佳範プロデューサーの姿が! なんと特別にコメントをいただくことができた。その内容はこちらで紹介しているので、ファンは要チェック!
さて、イギリス中のファンから熱望されていた、このDistant Worlds。歴代『FF』作品の音楽を手掛けた作曲家の植松伸夫氏がオープニングで登場すると、早くもスタンディングオベーションが巻き起こるほど。公演内容は、『FFI』から『FFXIV』までの、すべてのシリーズ作品の音楽が奏でられるという、『FF』ザ・ベストとも言えるもの。スーザン・キャロウェイが歌う「石の記憶」、「Kiss Me Good-Bye」、「Eyes On Me」や、オペラ歌手が歌う「オペラ“マリアとドラクゥ”」など、オーケストラと歌が見事に合わさった曲目も多数演奏され、会場は大いに沸いた。
プログラム
■第1部
プレリュード(『FF』シリーズ)
Liberi Fatali(『FFVIII』)
勝利のテーマ(『FF』シリーズ)
Don't be Afraid(『FFVIII』)
ザナルカンドにて(『FFX』)
石の記憶(『FFXI』)
独りじゃない(『FFIX』)
ビッグブリッヂの死闘(『FFV』)
エアリスのテーマ(『FFVII』)
愛のテーマ(『FFIV』)
Kiss Me Good-Bye(『FFXII』)
チョコボメドレー 2010(『FFXIV』)
■第2部
オープニング ~爆破ミッション(『FFVII』)
妖星乱舞(『FFVI』)
FINAL FANTASY I~III メドレー2010(『FFI』~『FFIII』)
J-E-N-O-V-A(『FFVII』)
Eyes On Me(『FFVIII』)
閃光(『FFXIII』)
オペラ“マリアとドラクゥ”(『FFVI』)
ティナのテーマ(『FFVI』)
■アンコール
片翼の天使(『FFVII』)
また、我々は、開演前のアーニー・ロス氏と植松伸夫氏に話を伺う機会を得た。インタビューの内容は、週刊ファミ通2011年12月8日号(2011年11月24日発売)に掲載予定なので、楽しみにしていてほしい。