2020年8月10日、バンダイとバンダイナムコピクチャーズは、2社合同制作発表会“BANDAI×BN Pictures Festivai（バンダイ×ビーエヌ ピクチャーズ フェスティバル）”を、動画配信サイトYouTube、LINE LIVE、バンダイチャンネルにて配信した。
発表会では、バンダイとバンダイナムコピクチャーズによるオリジナルコンテンツ“アイカツ！シリーズ新プロジェクト”の『アイカツプラネット！』、『最響カミズモード！』、『バトルスピリッツ』の最新情報が、ゲストを交えながら紹介された。
この発表会に先んじて、7月26日に報道関係者を対象とした本発表会の収録観覧及びゲストのフォトセッション、質疑応答の場が設けられた。発表会の様子などはすでに配信されているため、本稿では出演キャストのフォトセッションと質疑応答の様子をお届けする。なお、発表会の様子は以下の配信サイトよりチェックできるので、まだ確認されていない方は、チェックしてみてほしい。
当日は、まずはバンダイ取締役の佐藤明宏氏、バンダイナムコピクチャーズ代表取締役社長尾崎雅之氏が登壇。
佐藤氏は「今回の“バンダイ×ビーエヌ ピクチャーズ フェスティバル”でご紹介させていただきます3作品は、当社にとっても期待のコンテンツとなっていますので、ぜひその一端を感じ取っていただければと思います」と、本発表会への意気込みを語った。
続く尾崎氏は、本発表会にて取り扱う3作品について「今回のイベントにてご紹介する3つの作品はどれも、玩具連動作品、いわゆる、マーチャンダイジングコンテンツとなっています。こういったコンテンツは、たとえばテレビで放送されるアニメがおもしろい、というだけでは不十分です。前提として、玩具を用いた遊びというものが十分にユニークなものでなければなりません。その上で、放送されているアニメの物語や映像表現が素晴らしい、という要素が組み合わさって、はじめてヒットが生まれると言えます」と、3作品の持つ特徴を説明。
そのうえで「今日お披露目させていただく3つのコンテンツは、どのIP、コンテンツも、これらの要素が非常に高い次元でバランスが取れていると確信しております」と、作品への期待を寄せた。
また尾崎氏によれば、3作品のいずれにも、キーアイテムとしてカードが重要な要素となっているそうで、劇中でのカードの役割はそれぞれ異なっているが、登場キャラクターたちがカードに託す思いというのは共通しているのだそう。それは、夢や希望、あるいは仲間やパートナーとの絆といったものとなっているとのこと。それゆえ、“人とのつながりが求められる時代だからこそ、見ていただきたい作品”であると力説した。
佐藤氏、尾崎氏の挨拶のあとは、3タイトルの発表会の収録、フォトセッション・質疑応答が実施された。ここからは、各タイトルの概要を説明しつつ、そのフォトセッション・質疑応答の模様をお届けしよう。
『アイカツ！』シリーズの新プロジェクト『アイカツプラネット！』が始動！
バンダイによる子ども向けアーケードカードゲームとして登場し、テレビアニメ、マンガ、玩具など、あらゆるメディアミックス展開が行われている『アイカツ！』シリーズ。その最新作である『データカードダス アイカツプラネット！』は、自身の好きなアバターやマイキャラクターを使い、“アイカツプラネット！”と呼ばれる架空の世界で、アイドル活動を行っていくという内容だ。
本作では、ドレスの精霊“ドレシア”が宿った、新コレクション“スイング”が登場。スイングに宿る“ドレシア”の力でアイドルたちがオシャレでかわいい装いにドレスアップ。対戦相手とのバトルに勝利することでドレスアップできる。“ドレシア”との相性が勝利のカギを握る。大迫力の2画面筐体で、フルタッチパネルで直感的な遊びに進化しているのも特徴だ。 『データカードダス アイカツプラネット！』は2020年冬の稼動を予定している。
また、2021年からはテレビ東京系にて、新番組『アイカツプラネット！』が放送されることも明らかにされている。こちらは、実写とアニメ・CGが融合した新機軸のチャレンジ。学園生活を送る主人公たちが、『アイカツプラネット！』の世界でアバターになってトップアイドルを目指す……という内容だ。
本作では、出演キャストが“STARRY PLANET☆”というユニットを組み、イベント出演などを行うというのも注目だ。
フォトセッションでは、主人公・音羽舞桜役の伊達花彩さん、珠樹るり役の小椋梨央さん、月城愛弓役の瑞季さん、梅小路響子役の長尾寧音さん、本屋栞役の渡邉璃音さん、栗六杏役のエイミーさん、陽明咲役の宇野愛海さん、糸井紗良役の羽野瑠華さん、作中にてマネージャー役を務める秋元才加さん、そして応援サポーターである“ももいろクローバーZ”玉井詩織さんが登壇。本作にかける意気込みを語った。
その後の質疑応答では、本作を通じて今後挑戦してみたことを聞かれると、秋元さんが、本作では、実写映像とアニメ・3DCGが融合している、いままでにない作品であるとしつつ、キャストたちがユニットを組んで現実世界でも活動するということから、リアルではあるけど、ゲームの中ではアニメや3DCGでキャラクターたちが動いているという、リアルだけどリアルではない、新しい試みに挑戦しているので、そういったところも楽しんでただければ、とコメントした。
相撲×太鼓×楽曲、史上初のリズムカードバトル！
『最響カミズモード！』は、リズムに合わせて7色に発表する太鼓“神太鼓ペリフェラル”を叩いて遊ぶリズムカードバトルゲーム。物語としては、戦う神“ゴウリキシン”が特別な神通力を持つ人間“親方”とタッグを組み、バトルをくり広げていく、というものだそう。
本作で遊べる曲は、使用するカードによって変わるというのが大きな特徴。また、吉本興業所属の芸人チョコレートプラネット、ジョイマン、レギュラー、メンバーとタイアップし、4組の芸人をモチーフとしたカードが登場し、各芸人が歌うオリジナルソングで本作を遊ぶことも可能だとのこと。
2020年秋より稼動予定の本作。稼動開始に合わせてYouTube・TOKYO MXにてオリジナルアニメが配信・放映予定となっている。
フォトセッションでは、主人公・夢幻ダイ役の漆山ゆうきさん、夢幻ダイとタッグを組むこととなるゴウリキシン、石の神・ゴウテツ役の新祐樹さん、本作のイメージキャラクターを務めるチョコレートプラネットの長田庄平さんと松尾駿さん、ジョイマンの高木晋哉さんと池谷和志さん、レギュラーの西川晃啓さんと松本康太さん、メンバーの山口提樹さんと潮圭太さんが登壇し、挨拶を交えながら、本作に出演できた喜びを語った。
質疑応答では、芸人の方々の無茶振りで、ジョイマンの高木さんが質疑応答を行うという流れに。突然の出来事に若干戸惑う素振りを見せた高木さんだったが、「週刊一発屋のものなんですけど……」と会場の笑いを誘いつつ、「『最響カミズモード！』の見どころを教えてください」と漆山さんと新さんに質問。それに対して漆山さんは「ゴウリキシンたちの戦いがいちばんの魅力です。かっこいい曲もともに流れているので、ぜひチェックしてください！」、新さんは「バトルシーンはもちろん、ふたりが日常のなかで、お互いに言い合ったりして喧嘩したり、仲直りしたりするシーンが、おもしろおかしくも、楽しめるかと思います」としっかりと魅力をアピールした。
『バトルスピリッツ』の新作アニメがWEB配信決定！
『バトルスピリッツ』は、2008年9月に“カードダス20周年”を記念として、バンダイが発売したオリジナルトレーディングカードゲーム。“コア”と呼ばれる透明な石を使用し、“スピリット”、“アルティメット”と呼ばれるモンスターたちを召喚・レベルアップさせながら対戦を行う作品だ。
本作ではアニメ作品も多数制作されているが、そのうち『バトルスピリッツ 少年激覇ダン』（2009）、『バトルスピリッツ ブレイヴ』（2010）、『バトルスピリッツ サーガブレイヴ』（2019）の3作は世界観を共通する“異界見聞録シリーズ”呼ばれている。そんな同シリーズの最新作として新たに制作され、WEB上で配信が行われるのが、この度お披露目された『バトルスピリッツ 赫盟のガレット』だ。
フォトセッションでは、、3人1チーム、計4チームによる賞金をかけた『バトルスピリッツ』のリーグ戦を行い、その模様を配信する公式番組“バトスピエクストリームリーグ”より、実況、解説を努め、本作ではアバレス役を演じる喜山茂雄さん、番組内で“ガーディアン”チームのメンバーのひとり、紫のガーディアンを努め、本作ではモルガン役を演じる阪口周平さん、同チームで青のガーディアンを務める小川祥平さん、緑のガーディアンを務める碓氷剛史さん、『バトルスピリッツ』のカリスマカードバトラーとして活躍するアグレッシブ健太さん、本作にて主題歌を担当する玉置成実さんが登壇。
喜山さんは「新型コロナウイルスの影響もあり、たいへんな時期ではありましたが、アニメをついに発表することができました。皆様に満足できる作品をお届けできると思います。どうぞ、楽しみにしてください」と喜びを語った。
阪口さんは「喜山が言ったとおり、コロナの影響もあり、収録が予定よりも遅く始まり、僕らも先の内容を知らない状態ではありますが、とても熱量のある作品となると思いますので、ぜひお楽しみください」と、本作をアピール。
アグレッシブ健太さんも「いまお二方もおっしゃられたとおり、コロナの影響により悔しい思いをしておりました。そういった思いも本作にぶつけられていると伺っていますので、ぜひ皆様にご覧いただければと思います」と強調した。
小川さんは「ものすごく歴史のある『バトルスピリッツ』というカードゲームを原作とした新作のアニメが出たということを、いちファンとして嬉しく感じています。先輩方もおっしゃっていましたが、ものすごい熱量で作ってくださっている作品ということで、僕自身も楽しみにしています。皆様にもぜひご覧いただきたく思います」と、ファンならではの目線で本作への期待をのぞかせた。
碓氷さんは「こういったご時世で大変な時期だとは思いますが、今回、このような場を設けていただいて完成したものを発表できたというのは、スタッフの皆様の努力でしたり、ファンの皆様の後押しがあったからです。逆に、記憶に残る作品になると思いますので、楽しみにしてください」とコメント。
主題歌を担当した玉置成実さんは「今回主題歌を担当させていただけることになって、いままで女性単独の主題歌がなく、本作が初めてということで、すごく緊張しましたが、パワフルに歌えるようにがんばりました。歌詞的には、ときには涙しながらも、逆境に立ち向かって戦って生きて、強く進んでいこうというような内容になっていますので、皆様の背中を押せるような1曲になれば嬉しいなと思います。アニメとともに、主題歌もいっしょに楽しんでいただけたら嬉しいです」と、作品とともに、主題歌の魅力を紹介した。
以上、今回の合同制作発表会にて発表された3タイトルの概要と、報道関係者向けに実施されたフォトセッション、質疑応答の模様をご紹介した。合同制作発表会の模様や本記事を見て興味が惹かれたタイトルがあった方は、続報を忘れずチェックしておこう。
