『電脳コイル』がアマプラで観られる!

 アマゾンプライム・ビデオにて、アニメ『電脳コイル』が視聴可能になりました。

 磯光雄監督による作品『電脳コイル』は、『テレパシー少女 蘭』や『コレクター・ユイ』などに並ぶ、知る人ぞ知る“NHK名作アニメ”。

 26話に及ぶ全エピソードが見られるとあり、ネット上では「めちゃくちゃ懐かしい! 毎回ゾクゾクしながら観てたっけ」、「SFファンもうならせる近未来SFの傑作。観ない理由がない」といった反響が相次いでいます。

『電脳コイル』(アマゾンプライムビデオ)
アマゾンプライムに『電脳コイル』降臨! ほのぼのSFアニメと見せかけてじつはトラウマシーンの宝庫!?【アマプラオススメ作品】_01
Amazonより

 ときは202X年、舞台は最新の電脳インフラを擁するフシギ都市“大黒市”。物語は主人公・小此木優子が小学校最後の夏休みを目前に、大黒市に引っ越すところから始まります。

 まず『電脳コイル』を語るうえで欠かせないのが、ウェアラブルMRデバイス“電脳メガネ”の存在。

 電脳メガネとは、子どもたちの間で大流行しているウェアラブルコンピューターのことで、主人公を含めたほとんどの子どもたちがこのメガネを装着しています。

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徳間書店『電脳コイル』公式サイト キャラクター紹介より。

 電脳メガネをかけるとそれまで見ていた実際の景色に、バーチャルな景色が付加されるようになります。

 感じとしてはVRやARに近いですが、現実の風景とともにCGを重ねて見られる技術はMR(Mixed Reality)と呼ばれるもので、2020年のいま、現実にあるデバイスではマイクロソフトの“HoloLens”がいちばん近いですかね(2007年の放送当時はもちろんHoloLensはありませんでした。この“近未来描写”の的中度は予知能力クラス!?)。

 子どもたちは、この技術を駆使してゲームをしたり電脳ペットを飼ったりしながら電脳世界で遊んでいました。

 MR技術を駆使したゲームを遊びまくる様子を見ると、ゲームファンなら思わず「自分も電脳メガネで遊んでみたい!」と思うことは間違いなし! 物語としてもおもしろいですが、こういった近未来SFデバイスの描写もとても興味深い作品になっています。

 さて、主人公の優子はそんな電脳空間で起こるフシギな出来事につぎつぎ巻き込まれていき……。

 一見、子どもたちを主人公に電脳世界を舞台にしたほのぼのSFアニメのようにも見えますが、愉快なキャラクターたちとは裏腹に物語はちょっと怖いホラーな演出も満載で、トラウマシーンの宝庫と言っても過言ではありません。

 たとえば第9話『あっちのミチコさん』では、小学生のあいだで語り継がれる都市伝説“ミチコさん”がキーワードに。

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Amazon prime video『電脳コイル』第9話

 ミチコさんには“呼び出すと願いを叶えてくれる、呼び出した子どもはあっちの世界に連れて行かれる”という噂があり、彼女にまつわる怪奇話はじつにさまざま。

 本編では「ミチコさんは車に轢かれて……」「ある日遅刻をしてしまったミチコさん。しかし学校はなぜかシーンとしていて……」などのエピソードが語られ、その際に映し出されるシーンはいま観ても鳥肌が立ちます。

 実際に視聴した人からも「ミチコさんは当時小学生だった私のトラウマ。本当シャレにならないくらい怖かった」、「ミチコさんのせいで学校の階段が苦手になったのは言うまでもない」といった反響が続出していました。

 ちなみにミチコさんの正体は、最終話で明らかに。

 まるで現代のVR(AR・MR)技術を予言するかのような世界観を放つ『電脳コイル』。大人になったいまだからこそ、まさに観てほしい作品です。

 “あっちの世界”とは?“ミチコさん”の正体とは? そして優子に隠された“4423との記憶”とは一体!?

 すべての謎が明かされる瞬間をぜひご覧になってみてはいかが?

※Amazon prime videの配信情報は記事制作時のものです。

『電脳コイル』(アマゾンプライムビデオ)

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